グッチ底角ヤブレ

gucci tote bag (1)
GGキャンバス地の汚れが重傷なグッチです。

 

 

 

 

 

gucci tote bag (2)
汚れに加えて底角4か所に擦り切れヤブレが見られます。

 

 

 

 

 

gucci tote bag (3)
こちらの角は擦れの範囲が大きいですね。

今回は革パーツを作成して取り付け、底角4か所の穴を塞ぎながら強化します。

 

 

 

 

 

gucci tote bag (4)
持ち手はコバの仕上げ直しが必要。

 

 

 

 

gucci tote bag (5)
中央部も同様に。。。。

 

 

 

 

gucci tote bag (6)
底面の革を取り外して解体。
底革を取り外した部分と比較すると全体の汚れが鮮明です。

 

 

 

 

gucci tote bag (7)
長年のご使用で染み着いた汚れが改善するのか不安になるほど・・・・

 

 

 

 

gucci tote bag (8)
持ち手のコバ面も仕上げ直して底角パーツ作成とクリーニング加工の完了です。

茶色く変色するほど汚れていたGGキャンバス地は悪戦苦闘しましたが、
かなり完全させることができました。

 

 

 

 

gucci tote bag (9)
底角に革パーツを追加したことで高級感もアップしています。
何より擦れやすい部分ですが、今後は穴が空くまで使用しても、
パーツ交換で何度でも修理対応できます。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

レザークリエーション様

本日バッグ2点受けとりました。
気になっていた箇所はもちろんですが、
全体的に思っていた以上の修理をしてくださり、
レザークリエーション様にお願いして良かったと心から思いました。
ありがとうございました。
ブログも拝見させて頂きました。
自分が考えていたよりもバッグの状態が重症だったようで、
反省すると同時にこれから大切に使いたいと思います。
15年くらい前に自分で買ったバッグで、
どちらも使いやすくて本当によく使っていました。
愛着がある分、今また同じバッグを使えるようになったことが、
新しいバッグを買うよりも嬉しいです。
これから大事に使います。
本当にありがとうございました!

福島県 O 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
擦り切れ破れや全体の汚れなどに加えて芯材も弱っており、
想定外の加工が多数必要になりましたが、
出来る限りの加工を施しておきましたので、
大切に長くご愛用ください。

蛇革財布の修理

snake (1)
donna princess(ドンナ プリンセス)というブランドの蛇革二つ折り財布です。

「この財布との出逢いから、
かれこれ15年、ここまでくると生活の一部といいますか、
もう、体の一部になってるといいますか…
1度は手放そうと思ったこともありました(;_;)」・・・・とご依頼いただきました。

 

 

 

 

 

snake (2)
引き続き安心してご愛用いただけるようにリニューアルリペア加工を施して、
復活させたいと考えていますが・・・・

 

 

 

 

snake (3)
折り曲げ部は革の擦り切れが見られます。

 

 

 

 

 

snake (4)
反対側の折り曲げ部もボロボロ。

 

 

 

 

 

snake (5)
ホツレや破れなどに加えてボールペン汚れや擦れなども多数見られ、
全体的に損傷が激しい状態です。

 

 

 

 

 

snake (6)
折り曲げ部だけでなく外周は革が擦り切れて欠損して、
内部材が露出しています。

 

 

 

 

 

 

snake (7)
内側に折り返された構造の蛇革は擦り切れて外周全体が破れた状態です。

 

 

 

 

 

snake (8)
同様に。。。。

 

 

 

 

snake (9)
内部材も損傷が激しく人前では開きにくいほどです。

 

 

 

 

 

snake (10)
十分すぎるくらい活躍してくれたことがわかります。

 

 

 

 

snake (11)
左下にブランドの刻印がありますので変更できないパーツですが、
とても残念すぎる状態です。

もっと早い段階でメンテナンスしていればと悔やまれます。

 

 

 

 

snake (12)
バラバラに解体。

芯材を交換して各部に強化加工を施し、合成皮革の内張りは本革仕様にします。

 

 

 

 

snake (13)
解体してみると外周は擦り切れ穴が多数見られます。

 

 

 

 

snake (14)
つながっている部分は僅かです。

 

 

 

 

 

snake (15)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

snake (17)
リニューアルリペア加工の完了です。
左下のブランド刻印を残しながら安心して使用できるように加工しています。

 

 

 

 

 

snake (18)
ボロボロだった折り曲げ部や外周も強化していますので丈夫です。

 

 

 

 

snake (19)
一番上の加工前の画像と比較していただくと芯材交換や強化加工で、
スッキリ丈夫に改善していることがわかります。

残念すぎる状態で悪戦苦闘しましたが新品時より強度アップしていますので、
引き続きご愛用いただけます。

出来る限り使い続けたいと思える財布やバッグに出会えることは多くありません。
大切に長くご愛用ください。

 

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(お手紙紹介です)

こんにちは!
メール無事受信しました!よかったです!

ピカピカのお財布も
届きました♪
丁寧に直して下さって有り難うございます。
長く大切にしたいと思います。本当に有り難うございました!

 

茨城県 H 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
丈夫に仕上げていますので長く愛用いただけると思います。
しかし、どのような加工を施すよりも丁寧な取り扱いが、
財布の良い状態を保つ最善策です。
大切に長くご愛用ください。

クロムハーツのショルダー修理

CHROME HEARTS (1)
CHROME-HEARTS(クロムハーツ)の大きなショルダーバッグです。

今回は
・カブセベロ革3か所の作成交換
・バックル付け根革3か所の復元強化加工
・ショルダーベルトの作成交換
などの加工を施します。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (2)
カブセを開けると前ポケットにも大きなカブセがある構造です。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (3)
ベルト類はガブガブ噛まれた痕跡が・・・・

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (4)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (5)
こちらのベルトも同様に。。。。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (6)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (7)
カブセのベルトを取り付けるバックルの付け根革は長年の使用による損傷です。
この部分は薄い革が使用され強度や耐久性に不安がある仕様ですねぇ~。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (8)
後面は改造すればリュックとしても使用できそうなデザインですねぇ~。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (9)
ショルダーベルトもガブガブされていますが、
すでに多数の亀裂が発生しており限界を迎えていたようです。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (10)
この辺りは切断寸前。

大きなバッグで負担が掛かるショルダーベルトですが、
カブセを留めるだけのベルトよりも、かなり薄い革が使用されています。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (11)
シンプルな内側は大容量です。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (12)
内側ですが白いペンキのような汚れが少し残念です。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (13)
高額なバッグだけに、もう少し良い革を使用してほしいクロムハーツですが、
今回は高級馬具などに使用される丈夫なブライドルレザーでパーツ作成します。

表面に浮いている白い模様は、Bloom(ブルーム)と呼ばれる蜜ロウワックスです。
Bloomは使用している間に自然に取れていく使用方法が一般的です。
気になる場合は柔らかい布で拭き取ることも可能です。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (16)
アイレット金具に黒い塗料が付着していることから塗装歴があると思われます。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (14)
カブセの外周などに擦れが見られます。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (15)
背面には大きな引っかき傷も・・・・

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (17)
内側の白い汚れを改善させましたので外周の擦れや引っかき傷も、
少し補修しておきました。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (18)
負担が掛かる角度で取り付けられたバックルはピンが大きく曲がっています。
こちらも予定外ですが補正加工して取り付けます。

 

 

 

 

 

CHROME HEARTS (19)
カブセベルトと付け根革の作成交換の完了です。
バックルのピンも真っ直ぐに戻しました。

 

 

 

 

CHROME HEARTS (20)
カブセベルトは元々厚みのある革が使用されていましたが、
今回使用した革はもっと肉厚です。

革の繊維の締りも良い肉厚のブライドルレザーは、
丁寧に使用すれば、おそらく一生物です。

 

 

 

 

CHROME HEARTS (21)
ショルダーベルトはカブセ部よりも薄い革が使用されていましたが、
重く大きなバッグで大容量ですのでカブセベルトと同様の肉厚革で作成。

 

 

 

 

CHROME HEARTS (22)
初めは固く感じるくらい丈夫なブライドルレザーですが、
使い込むことで少しずつ柔らかくなります。

全体的に補色加工も施しておきましたので、
少しづつ馴染ませながら大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

レザークリエーション様

先程到着致しました(^-^)
25年前の初期のクロムハーツを見事に蘇らせて頂き感謝致します。
ブライドルレザーのショルダーも最高です!
ありがとうございました!

東京都 K 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
25年前のバッグだったようで、
最近のクロムハーツのバッグより品質の良い革で、
作成されている理由がわかりました。
大切に長くご愛用ください。

グッチ クリーニング

gucci (1)
グッチの革トートバッグとキャンバス地のリュックです。

 

 

 

 

 

gucci (2)
リュックは口紐がボロボロになって切れています。

負担が掛かるパーツですがボール紙の芯材と一本ステッチですので、
構造的に丈夫とはいえません。

 

 

 

 

gucci (3)
強度アップするように少し構造変更して口紐を作成交換します。

 

 

 

 

 

gucci (4)
トートバッグは底角など外面全体に擦れが目立ち、補修補色加工が必要です。

 

 

 

 

 

gucci (5)
反対側も同様に。。。。

 

 

 

 

gucci (6)
この辺りも表皮が剥がれて革の繊維が露出して白くなっています。

 

 

 

 

 

gucci (7)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

gucci (8)
天部口周りも擦れやすい部分です。

 

 

 

 

gucci (9)
表皮が剥がれて白くなるほどの深い傷は補色塗料を吸い込んでしまいます。
出来る限り表皮を補修して整える加工をすることで着色が可能になります。

 

 

 

 

 

gucci (10)
持ち手はコバの塗料が剥がれて周囲から芯材の繊維が飛び出しています。
表皮の補色加工だけでなくコバ面の仕上げ直しが必要です。

 

 

 

 

gucci (11)
中央の底鋲金具が欠損していますので5か所とも交換します。

 

 

 

 

 

gucci (12)
底鋲交換で内張りを解体しますので内ポケットのホツレも縫い直しておきます。

 

 

 

 

 

gucci (13)
リュックの口紐作成交換の完了です。
ループ革も解体して縫い直しておきました。

 

 

 

 

 

gucci (14)
強化芯材を挟み込んでダブルステッチ仕様に変更したことで耐久性アップ。

 

 

 

 

 

gucci (15)
全体に白っぽく見えていたトートバッグも補修補色加工の完了です。

 

 

 

 

 

gucci (16)
持ち手は芯材の飛び出しもなくなりスッキリ。

スレスレだった天部の口周りも黒革状態に復活です。

 

 

 

 

 

gucci (18)
底角も同様に。。。。
底鋲金具も交換完了しています。

 

 

 

 

 

gucci (19)
本革は色落ちや擦れが避けられない素材ですし、
負担が掛かるパーツは使用していると傷んできます。

しかし、どちらのバッグも基本構造は、しっかりしているので、
丁寧に取り扱いながら早めのメンテナンスを施してあげれば、
長く活用できる良いバッグです。

大切に長くご愛用ください。

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

先ほど、届きました。
綺麗にしていただき、ありがとうございました!
ブログ楽しみです。

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ブログ読ませていただきました。
丁寧にリペアしていただき感謝します!

 

神奈川県 A さま
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
丁寧に作成されていたころの良い品ですので、
大切に長くご愛用ください。

クロエの修理

Chloé (1)
クロエのバッグです。

ショルダーベルトの切れと本体の底角4か所の擦れを補修します。

 

 

 

 

 

Chloé (2)
持ち手の付け根にボールペン汚れのようなものが見られますが、
U字金具が当たるので付いてしまう汚れのようです。

 

 

 

 

Chloé (3)
4か所の付け根とも同様に。。。。

構造的な問題ですので避けられない損傷ですねぇ~。

 

 

 

 

Chloé (4)
全体的に綺麗に使用されていますが小さな擦れや傷は各部に見られます。

 

 

 

 

Chloé (5)
前後面は大きなパイピング革でデザインされていますので、
出っ張りも大きくて擦れやすいです。

 

 

 

 

 

Chloé (6)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

Chloé (7)
両側のマチに付いている金具がお洒落です。

 

 

 

 

Chloé (8)
金具を外してもマチ幅はそれほど変化なく・・・・でもカッコいい金具ですねぇ~。

 

 

 

 

Chloé (9)
問題の底角は擦れが激しく表皮が剥がれて革の繊維が露出しています。

 

 

 

 

 

Chloé (10)
こちらの底角も同様に。。。。

擦れた表皮は表面加工を施さなければ塗料を吸い込んでしまい補色できません。

 

 

 

 

Chloé (11)
ショルダーベルトが切れていますので解体して強化しながら復活させます。

 

 

 

 

Chloé (12)
反対側は切れていませんが負担が大きな部分であることがわかる状態です。

 

 

 

 

Chloé (13)
ショルダーベルト中央の肩当部は平らになり極端に厚みが変わるデザインです。

 

 

 

 

 

Chloé (14)
極端に厚みが変わる部分は屈曲しやすく傷みやすい部分です。

特殊な構造のショルダーベルトですので捻じれなどに注意しながら、
丁寧に使用することが求められます。

 

 

 

 

Chloé (15)
ショルダーベルトを取り外し先端部を解体。

 

 

 

 

Chloé (16)
薄い表面の赤い革に床革を張り合わせた構造です。

 

 

 

 

Chloé (17)
黒い補強テープが入れてある部分だけが切れずに、
首の革一枚でつながっていたようです。

床革の強度は低いので芯材交換しながら全面に補強加工を施します。

 

 

 

 

Chloé (18)
ショルダー先端部の復元強化加工の完了です。

どちらが切れていたかもわからなくなりましたが、
新品時より丈夫になっていることが復元強化加工のメリットです。

 

 

 

 

 

Chloé (19)
取り付けも完了。

 

 

 

 

Chloé (20)
肩当部もコバ面を整えて補修しておきました。

 

 

 

 

Chloé (22)
底角の補修補色加工も完了です。

 

 

 

 

Chloé (21)
この辺りも同様に。。。。

 

 

 

 

 

 

Chloé (23)
大きなパイピング革も同様に。。。。

 

 

 

 

Chloé (24)
デザインや構造が複雑になるほど損傷個所も増えてしまいますが、
早めのメンテナンスを施してあげればよい状態を保ったまま愛用できます。

大切に長くご愛用ください。

 

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プラダ財布の色落ち

prada wallet (1)
全体に色落ちと汚れが目立つプラダのコンパクト財布です。

色落ちしやすいデリケート過ぎる革が使用されていますので、
丁寧に使用されていましても色落ちを防ぐのは難しい素材です。

 

 

 

 

 

prada wallet (2)
後面も同様に。。。。

 

 

 

 

 

prada wallet (3)
全体的に色落ちしやすい革で元の色を保つのが困難な素材ですが、
ベロ革に隠れていたホック周りに本来の色合いが少し残っています。

今回は画像に映る外面革パーツに補修補色加工を施します。

 

 

 

 

prada wallet (4)
折り曲げ部や外周は擦れやすく表皮が剥がれた部分に汚れが染み込んでいます。

 

 

 

 

prada wallet (5)
今回は外面のみのご依頼ですが内側は本来の色合いに近い状態のようです。

 

 

 

 

 

prada wallet (6)
内部材にも色褪せや汚れや擦れ見られます・・・・

 

 

 

 

 

prada wallet (7)
PRADAマークの厚みで擦れにくいプレートの周囲にも元の色合いが見られます。

 

 

 

 

prada wallet (8)
汚れを取り除いてみると黒くなっていた外周は表皮が剥がれていたことが鮮明。

 

 

 

 

prada wallet (9)
この辺りも同様に。。。。

革の表皮が擦れてなくなり繊維が露出した部分を整える補修をしたあと、
外面補色加工を施します。

 

 

 

 

prada wallet (10)
ベロ革やファスナー引手革も含めて外面の補修補色加工の完了です。

 

 

 

 

 

prada wallet (11)
外周は染み込んだ汚れを取り除いた後、革の繊維の毛羽立ちを整えて補色。

 

 

 

 

prada wallet (12)
内部材も少しだけ綺麗に。。。。

 

 

 

 

prada wallet (13)
色落ちしやすい素材ですのでコーティング加工も施していますが、
デリケートすぎる素材を変更したわけではありません。

良い状態を保ち続けるのは難しい素材ですが、
丁寧に取り扱う以外に良い状態を保つ方法はありませんので、
出来る限り良い状態を保てるように工夫しながら大切にご愛用ください。

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