水濡れ変型グッチ

グッチのコンパクト財布ですが波打ち変型が見られます。

画像では解りにくいですが後面も波打っています。

それぞれのパーツが縮み変型で型崩れしています。

水濡れが原因で各部材が縮んでしまい硬化しています。

カードポケットの高さがバラバラで札入れポケットも湾曲しています。

変型したまま硬化していますので基本的には修復不可能ですが、
とても綺麗な状態で使い出して間もない財布だと思われます。

小銭入れの中も縮んでいます。

ホックやロゴマークまでバラバラに解体しましたがパーツ点数が多いです。
縮みや変型で各パーツのサイズが合わないので、
組み立て可能な状態ではありません。

バラバラにしてから後悔することが多いのですが引き返せません。

縮んで変型した芯材や布地は全て作成交換。

組み立てられるように縮みや変型が見られる革パーツのサイズを整えながら、
芯材や内張りを作成交換して組み立て完了。

湾曲して下がっていた札入れポケットも直線になり、
カードポケットも左右同じ高さで波打ち変型も改善。

折り曲げ部の部材も平行に整えながら波打ちも改善させました。

小銭入れの中もスッキリです。

外面パーツの波打ち変型も改善しました。

歪みや変型が重傷なだけでなくパーツが多すぎる財布ですので、
お引き受けしたことを後悔するほど悪戦苦闘しましたが、
引き続き活用いただける状態に復活しました。

大切に長くご愛用ください。

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ヴィトン革パーツの交換

ルイヴィトンのサックスープル(画像前側)は1986年3月に製造。
フラネリー(画像後側)は1995年1月にフランスの工房で製造。

どちらも大きなバッグで撮影も困難ですが加工も苦労しそうです。

製造から31年が経過したフラネリーは丈夫なモノグラム地と良質な革で
丁寧に作成されていた最高品質時代のバッグです。

良好な状態を保っているモノグラム地ですがヌメ革は劣化が見られます。

前後面のモノグラム地は一枚物ですので後面はLVが逆さまになります。
モノグラム地を前後面で切り離していないなら底面の帯革は必要ないのですが、
底面の変型を抑えるためだけに縫い付けられている革パーツです。
過剰品質とも言えるほど丈夫に作成されています。

ファスナーも摩耗して破損していますので交換します。

大きな箱形バッグのサックスープルは製造から40年です。

キーポルの様なおむすび型のマチではなく四角いので容量も大きいです。

製造から40年ですからヌメ革には劣化が見られます。

キーポルなどと同じで新品時から折りたたまれているサックスープルの
折りジワは仕様ですので仕方ありません。

折りたたむと平たくなり収納しやすいですが・・・

折り曲げられる部分は傷みが出やすいです。

収納スペースが必要ですが詰め物をして形状を整えて保管する方が、
良い状態を保ちやすくなります。

フラネリーをバラバラに解体。

刻印入りカシメ金具には青錆が発生しています。

サックスープルも解体してヌメ革パーツを作成交換します。

こちらのカシメ金具も青錆が発生。
再利用できるように再生加工を施しながら錆や変色を改善させます。

巨大なバッグの組み立てには苦労しましたが多くの革パーツを作成して、
リニューアルリペアの完了です。

最高品質のヌメ革を使用してパーツ作成しています。

革を折り返しただけの構造だった持ち手付け根や付け根革は、
強化芯材をヌメ革で挟み込んで強化しています。

破損していたファスナーも交換していますので開閉がスムーズです。

サックスープルもヌメ革パーツを作成交換。
大きなバッグですので持ち手や付け根革などは新品時より頑丈です。

当時のヌメ革素材に負けない品質の革を使用しています。
ミンクオイルクリームなどを塗り込んでおくと汚れや湿気が、
革に染み込むことを抑えてくれますし劣化を抑えてくれます。

角管金具や刻印入りカシメ金具も磨いておきました。

ヴィトンのバッグで旅行と言えばキーポルが多いですが、
肩掛け出来るサックスープルやフラネリーは実用性も高くお洒落です。

しかし。。。
ここで大きな間違いが発生です。
画像で気が付く方は少ないと思いますが・・・

容量が大きなサックスープルの方が重くなるので、
肩掛けしやすい長い持ち手を取り付けてしましましたが、
持ち手がフラネリーとサックスープルで逆に仕上げてしまっています。
完成後も違和感を感じること無く納品してしまいました。

お手数をお掛けしますが返送いただいて持ち手を入れ替える加工を施します。

返送いただくお手間をお掛けしてご迷惑をお掛けしましたが、
持ち手を入れ替えて本来の仕様に戻しました。

大切に長くご愛用ください。

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ガーデンパーティの擦切れ

使い込まれたエルメスのガーデンパーティです。

本体がキャンバス地なので3箇所のホックを外すと自立しない状態。

持ち手は糸が擦切れる状態まで活用されています。

擦れやすい底角は表皮が剥がれて革の繊維が露出して毛羽立っています。
剥がれて無くなった表皮が元に戻ることはありませんので、
表皮が無くなる前にメンテナンスするのが最善でした。

底角4箇所とも表皮が無くなっています。

底面の外周やパイピング革なども擦れが重傷です。

本体キャンバス地にも擦切れ穴が発生。
マチの帯革もスレスレでヨレヨレです。

反対側のマチも同様に。。。

底角も擦切れています。

キャンバス地の穴空き部に革パーツを追加して悪化を抑える方法も
ご提案しましたがバラバラに解体してキャンバス地を革で作成しながら、
擦れ部を補修補色加工します。

革パーツの汚れを取除くと擦れ具合が鮮明になります。
手の脂分や汚れが染み込んでいた持ち手は全体的にスレスレです。

底面外周の擦れも鮮明。
今回の加工には関係ない部分ですが底面も縫い直します。

刻印入りホック金具は再生して元通りに取り付けます。
スレスレで曇っていた金具と比較すると綺麗に復活しています。

擦切れて穴が空いていた本体を本革で作成交換して、
革パーツを補修補色して組み立て直しリニューアルリペアの完了です。

全てのホックを外しても、しっかりと自立しますので使いやすいです。

内張りを作成してファスナーポケットも追加したことで、
便利に活用いただけます。

刻印入りホック金具は元通りです。

表皮が剥がれた底角付近も目立たなくなりました。

パイピングや底面外周も同様に。。。
底面も縫い直しましたので安心です。

スレスレで白くなり芯材が露出していた持ち手も補修補色だけでなく、
全体を縫い直しています。

スレスレでヨレヨレだった帯革は強化芯材に交換して補修補色。

本体に使用した革は活用していると自然な艶が出てくる丈夫な革で、
使用していると愛着が増します。

擦切れて穴が空いたキャンバス地を織り直す事は出来ませんので、
本体を本革で作成交換して復活させました。

本革になったことで補修補色加工なども可能になりましたので、
安心して活用いただけます。

傷みが出やすい持ち手や底角などの擦れに気をつけながら、
大切に長くご愛用ください。

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プチノエとキーポル


ルイヴィトンのキーポルとプチノエです。


製造から32年が経過したプチノエでアメリカで製造されていた頃の
最高品質時代のバッグです。


高品質なヌメ革が使用されていますが年代物ですので劣化しています。
バラバラに解体してリニューアルリペア加工を施します。


変色した金具の周囲には青錆も見られます。


こちらの金具も変色や青錆が見られます。
ヌメ革パーツの作成交換のためには刻印入りカシメ金具やアイレット金具を
取り外す必要がありますが基本的に脱着不可能な金具です。

しかし、刻印入り金具が代用品に変わってしまうのはいやです。


反対側も同様に。。。


プチノエより古いキーポルは製造から35年が経過したバッグです。


最高品質の革と丈夫なモノグラム地で丁寧に作製されていますが、
年代物ですので塗装されていないヌメ革が硬化して金具は変色しています。


革の柔軟性は低下してバキバキ状態。


擦れやすい底角はパイピング革が裂けています。


こちらの底角はモノグラム地が裂けています。


モノグラム地には汚れや擦れも見られますが、
良い素材が使用されたモノグラム地は柔軟性が保たれ丈夫な状態です。


プチノエをバラバラに解体。


黒く変色した金具は磨き込み、刻印入り金具は再生します。


キーポルもバラバラ。


こちらの金具も再生します。


音波洗浄しましたが35年の変色ですので錆は取れません。


とても時間が掛かりますが磨き込むと綺麗になり差が歴然。


ヌメ革パーツを解体するために取り外したカシメとアイレットの
取り付け部も青錆を取除く清掃が必要です。


沢山あるので長時間かかりますが他のアイレットも磨きます。


プチノエのリニューアルリペア加工の完了です。
当時のヌメ革に負けない最高品質の革でパーツ作成しています。


良い革を使用するだけでなく各部に強化加工を施しながら作成しています。


刻印入りカシメ金具だけでなくアイレットの再生も無事に成功です。

難易度が高い加工になりますので金具の状態によっては再生不可能です。


革から木のように変質していたヌメ革パーツが柔軟になり、
長く愛用いただけます。


キーポルのリニューアルリペア加工も完了。


負担が掛かる付け根革は強化芯材をヌメ革で挟み込んで組み立てています。
革を折り返しただけの元の状態と比較すると数倍は丈夫です。


底角のモノグラム地の擦切れヤブレも改善させています。


モノグラム地に付いた白い汚れも出来る限り取除いておきました。

どちらも30年以上が経過した年代物ですが変色した金具まで綺麗になり、
引き続き長く愛用いただくことが出来ます。

新品のヌメ革にミンクオイルクリームなどを薄く塗り込むことで、
良い状態を保ちやすくなり取扱いもしやすくなります。

大切に長くご愛用ください。

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LVボストンバッグ修理


丁寧に使用されてきた印象のキーポルバンドリエールです。

 

 

 


マチに帯革があり附属ショルダーを取り付ける事が出来るのが、
キーポルバンドリエールの特長です。

最高品質時代のバッグですが製造から27年以上経過していますので、
刻印入りカシメ金具やD型金具も変色して革は劣化しています。

 

 


附属のショルダーベルトも革が劣化しています。

 

 

 


ショルダーベルトにD型金具が付いているということは・・・

 

 

 


こちらのマチは付け根革が切れています。

丈夫な最高品質時代のキーポルでも付け根革は革を折り返しただけの構造。
大きなバッグで負担が掛かる部分ですので丈夫にしたい部分です。

 

 


経年劣化で革の柔軟性が低下したヌメ革パーツを作成交換します。

 

 

 


附属パーツは購入出来ますので加工しない予定ですが・・・

 

 

 


切れたベルトを瞬間接着剤で貼り付けている状態。
切れて紛失する事を考えるとバッグに取り付けるのは不安です。

 

 

 


バラバラに解体。

丁寧に使用されていたこともありますが最高品質時代のモノグラム地は、
過剰品質と言えるほど丈夫で、さすがルイヴィトンといえる素材です。

 

 


切り取った刻印入りか締め金具は再生します。

 

 

 


南京錠と比べると音波洗浄だけでも綺麗になりましたが、
もう少し磨いて組み立てます。

 

 

 


外面のヌメ革パーツを作成交換しながら組み立て直し、
リニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 


負担が掛かる付け根革などは内側にもヌメ革を貼り合せ、
強化芯材も挟み込んでいます。

 

 

 


ショルダーベルトの先端も革を折り返すだけでなく、
全体に強化芯材を挟み込みながら組み立てています。

 

 

 


マチの帯革も同様に。。。

 

 

 


予定外ですがネームタグのベルトを作成。
南京錠も磨いておきました。

 

 

 


買換えることが出来ない高品質時代のキーポルをより丈夫に復活させています。

 

 

 


ヌメ革は塗装加工などが施されていない素のままの革ですので、
日増しに色や消して変色します。

新品時からミンクオイルクリームなどを薄く塗り込んでおけば、
革の柔軟性を保つ効果があり取り扱いしやすいです。

大切に長くご愛用ください。

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グッチの修理


グッチのバッグとオールドグッチの財布です。

 

 

 


年代物のオールドグッチ財布は各部に擦れやヤブレが見られ、
ロゴマークまで破損して黒い部分がなくなりメッキも剥がれています。

 

 

 


コンパクト財布ですが後面には小銭入れがあり使いやすい財布です。

 

 

 


傷みやすい折り曲げ部には擦り切れ欠損が見られます。

 

 

 


反対側も同様に。。。

 

 

 


角部も擦り切れて穴が空き欠損しています。

 

 

 


こちらの角部も同様に。。。

ここまでの症状だけで手遅れ状態と判断されてしまう状態ですが、
最高品質時代の財布ですので諦めるのはもったいないです。

 

 

 


良い革で丁寧に作製されていますが古い品ですので素材劣化が見られます。

 

 

 


小銭入れの中も本革ですが限界を超えています。

 

 

 


GG布地のグッチのバッグも古い品です。

布地の表面に少し浮きがあるのは素材自体の経年変化ですので、
古い品なら自然に発生してしまう症状で柔軟性もありますので、
活用には大きな問題はありません。

 

 


前面は全体的に大きく凹んで硬化しています。

 

 

 


底角やマチなどはクシャクシャに変型して硬化していますので、
手で引っ張っても元に戻らず活用するのが困難です。

 

 

 


反対側も同様に。。。

変型した状態で硬化していると使いにくいだけで無く、
素材自体が傷みやすくなります。

 

 

 


オールドグッチの財布はバラバラに解体してリニューアルリペアします。

 

 

 


外周だけが擦れているように見えたベロ革ですが、
ロゴマークを取り外すと全体の色あせ具合がわかります。

形状は保っていますが革の劣化が見られます。
負担が掛かるパーツですので作成交換します。

 

 


金具を取り外せない業者が多いので一般的には解体不可能なバッグです。
金具や内張りを解体しましたので全体に芯材を入れこみます。

 

 

 


天部口周りにしか芯材が無くGG布地の硬化していない浮きは、
素材の経年変化であることがわかります。

 

 

 


内張りの縫い合わせ部は負担が掛かる部分で裂けて欠損が見られます。

 

 

 


メーカーも負担が掛かる部分であることはわかっているので、
小さな布を貼り付けてあります。

しかし、これでは効果が低いので予定外ですが強化します。

 

 

 


オールドグッチのコンパクト財布のリニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 


ロゴマークも再生して各部を強化しながら組み立て直しています。

 

 

 


角部や折り曲げ部の擦り切れ欠損も復活。

 

 

 


破れていた小銭入れの中も同様に。。。

 

 

 


グッチのバッグも大きく凹んで硬化していた前面も強化しながら補正。

 

 

 


クシャクシャに変型して硬化していた底角やマチも復活です。

 

 

 


反対側も同様に。。。

 

 

 


負担が掛かる底面は丈夫な芯材を入れこんでいます。

 

 

 


金具や内張りまで解体して全体に芯材を入れていますので、
本体強度は格段に向上しています。

縫い合わせ部が裂けていた内張りは外周全体に本革で強化して
組み立て直していますので今後は安心して活用出来ます。

布地素材の問題で浮きがある部分は硬化していませんので、
手で押さえるだけで変化しますし強度や耐久性には問題ありません。

オールドグッチ財布は本革の内張りを作成交換しながら、
各部を強化して組み立て直しています。

出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

 

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