プラダのビジネス系バッグです。

全面を開けるとポケットが多くとても使い易そうですが、複雑な作りこみのため、修理作業は困難に・・・・


ファスナーが破れて壊れてしまっています。

ファスナー交換をするのですが、新しいファスナーを縫いつけるためには、
本体を大きく分解しないと交換ができないファスナーです。


そして、プラダの定番修理ですが、内張りも破けています。

これは、プラダで多く見られる手抜き作業なんですが・・・・
ファスナーエンドの両端の内張りをしっかり最後まで縫いとめていません!


表面から見てみると、しっかりステッチがあり縫いとめてあるように見えるのですが!
しかし、約2㎝~3㎝は内張りが縫いつけられていません。
これは、外側のショルダー付け根革やD金具が邪魔になり端の方は縫いにくいので
表面だけ先にステッチを入れて内張りはボンドで貼りつける誤魔化し加工なんです。
ステッチがかけられずボンドで貼られているだけなので、剥がれて口が空きます。
新品の時は接着されていて気が付かない残念な部分です。
本体から内張りを取り外しました。
ファスナーの両サイドが大きく破れてしまっています。
*内張りの縫い合わせ部を全て補強加工して、本体への取り付けも改善させます。
内張りで一番に破けてくる部分は内ポケットの両端です。
ファスナーを開閉するたびに引っ張られて一番力が掛かる部分ですので破れてきます。
「破ける」と言うよりも
「ほつれる」と言う表現の方が正しいかもしれません。
目が荒くナイロン素材のため織られている糸がバラバラになってくるのです。

表面的にはまだ破れていない他の部分ですが布地の織りが端のほうからホツレてきています。
このような全ての縫い合わせ部に補強加工して縫い直しますので、かなり強度アップします。
補強・縫い直し完了~

見た目は元通りですが強度は新品時より、かなり丈夫です!
ファスナーの両端も最後までステッチをかけました。完璧です!
内張り全体を補強加工し取り付けも製品よりずっと丁寧に縫製していますので、
重い荷物を入れられても大丈夫なように耐久力がアップしています。

ファスナー交換も完了です!

このファスナーは製造段階でも、かなり初めの工程で取り付けられるパーツですので、
バッグ本体をかなりバラバラにしなければ交換する事の出来ないファスナーです。
少し丁寧な開閉を心がけるだけでファスナーの寿命は長くなります。
大切にご使用ください。