ボッテガのチャーム


ボッテガベネタのキーホルダーです。
上記の画像で何の動物か一瞬で解った方は脳トレの必要なしです。

 

 

 


正解は今年の干支でした。
この向きの画像を見てもウサギだと解らない方は少し心配。

 

 

 


反対面も同じです。

 

 

 


コバ面の塗料が剥がれて部材の接着が剥がれています。
芯材も劣化していますのでリニューアルリペア加工を施します。

 

 

 


リング金具の付け根革もヨレヨレ。

 

 

 


シンプルなウサギ型のチャームですがバラバラに解体すると、
多くのパーツで構成されていることが解ります。

 

 

 


芯材を作成交換して付け根革を強化してリニューアルリペアの完了です。

 

 

 


今年はウサギ年。
なんとなく縁起が良いリニューアルリペアでした。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)
有限会社レザークリエーション様

おはようございます。
昨日無事受け取りました。
20年前の新品時よりも更にしっかりとした元気な姿で戻ってきてくれて
まさしくリニューアル(刷新)だ!と感服いたしました。
前回のうさぎ年2011年の3月11日に震災で
命を落とした友人との思い出がいっぱいの品で
傷んで使用が難しくなってからもずっと引き出しの中で
大事に保管していました。
見積もりのお値段が提示された時は正直なところ数日悩みましたが、
見事に若返って艶々ふっくらのうさぎの姿に
思い切ってお願いして良かったと思います。
うさぎ年に復活出来たのも偶然では無い気もするし、
これからは再び手元で愛用して幸運と福をたくさん呼び込んでもらいます。
〇〇〇○〇のプレゼントもありがとうございます。
今年も悩める全国のレザー愛好者さんのためにお力を貸してください。
ありがとうございました。

 

埼玉県 O 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
加工前の予想よりも悪戦苦闘しましたが、
喜んでもらえて良かったです。
大切に長くご愛用ください。

コーチの擦れとエピ財布


擦れや色あせが目立つコーチのバッグと手遅れ状態のエピ財布です。

 

 

 


コーチのバッグは全体の色あせに加えて表皮が剥がれた擦れが多数あります。

 

 

 


不思議な模様のスレキズは自転車のカゴで擦れたのでしょうか?

 

 

 


引き手革や本体上部の擦れは使い込んだ擦れと色あせで自然です。

 

 

 


全体に表皮が剥がれて白く目立つ擦れがあり持ち歩きにくい状態です。

 

 

 


色落ちする変化を楽しめる素材ですので画像の部分のように、
均一に綺麗に色落ちしてくると使い込んだ風合いが増すのですが、
各部に擦れ傷が多数あり丁寧な取り扱いが必要です。

 

 


パープルのコーチも同じように活用されていますのでスレスレです。

 

 

 


同様に。。。

 

 

 


表皮が剥がれると汚れや湿気を吸い込みやすくなり、
革の柔軟性が低下して劣化が早まります。

 

 


全体的に色落ちしています。

 

 

 


両側の持ち手も同様に。。。

 

 

 


折れ込んだ部分で外面ほど擦れない部分も擦れや色あせが目立ちます。

 

 

 


表面だけを着色した革ですので擦れると革の繊維が露出して白くなります。

こちらのバッグも持ち歩きにくい状態ですので茶色のバッグ同様に、
クリーニングと外面の補修補色加工を施します。

 

 

 


ルイヴィトン エピ二つ折り財布ですが、
財布の機能を果たせないほど損傷が見られる状態ですので、
もはや財布ではなく元財布です。

 

 

 


エピ革は劣化してひび割れ、折り曲げ部は擦り切れて無くなっています。

擦り切れて欠損した部分は存在しません。
存在しない部分は修理できませんし、
ひび割れ劣化して朽ちた革が新品時に戻ることはありません。

 

 


反対側も折り曲げ部が無くなっています。
よく見ると角部や外周も擦り切れて無くなっています。

 

 

 


折り曲げ部だけでなく外周全体が無くなるまで活用された財布ですが、
製造からは20年ですので不思議に思えるほど早い損傷です。

 

 

 


エピ革は内側に折り返したヘリ返し構造のはずですが、
外周は全て擦り切れて欠損していますので外周全体が破れた状態です。

 

 

 


大きく破れたように見える部分もありますが、
革が磨り減って無くなりステッチから外れたようです。

 

 

 


内側部材も擦り切れ欠損が見られます。

 

 

 


エピ革だけでなく内部材も擦り切れて欠損しています。

他にも損傷部は多数あり財布とは呼べない手遅れ状態ですが、
リニューアルリペア加工で財布として活用できる状態に戻します。

 

 


汚れを取除くと擦れが鮮明になります。

 

 

 


天部も同様に。。。

 

 

 


ショルダーもスレスレ。

 

 

 


パープルのバッグも汚れを取除き擦れ部を整える補修加工のあと、
補色します。

 

 

 


バラバラに解体。

この財布を修理するのは特別な思い入れがあるからだと思われます。
傷んだパーツを全て取り替えると別の財布になってしまいますので、
出来る限りパーツ交換しないで財布として使用できる状態にします。

 

 

 


小銭入れのカブセも擦切れ破れや劣化が見られ朽ちた状態です。

 

 

 


内側に強化芯材を入れ込むことで劣化した部分の強度を補います。

 

 

 


財布の形状とは違う形になった本体も欠損部を部分作成しながら、
全体を強化して財布の形状に戻します。

 

 

 


スレスレで傷だらけだったコーチのバッグの、
クリーニングと外面の補修補色加工の完了です。

 

 

 


引き手革や天部も同様に。。。

 

 

 


ショルダーもスレスレでしたが復活。

 

 

 


パープルのコーチも全体に擦れや色あせが見られましたが、
クリーニングと補修補色加工で改善。

 

 

 


スレスレだった底角も改善。

 

 

 


色あせや擦れや汚れが見られた天部やマチも改善。

 

 

 


エピの二つ折り財布も財布として機能する状態に復活です。

 

 

 


折り曲げ部の欠損は部分作成して財布の形状に戻しています。

 

 

 


内側の折り曲げ部も同様に。。。

内張りの合成皮革は本革で作成交換しましたので、
ベタツキ劣化の心配は無くなっています。

 

 

 


外周は新品時と同じ構造でヘリ返しが復活しています。

 

 

 


小銭入れの中も綺麗になりました。

出来る限り元の素材のままで組み立て直していますが、
財布として機能するようになっただけでなく、
各部に施した強化加工で全体の強度もアップさせています。

 

 

 


どのような加工を施すよりも丁寧な取り扱いが財布やバッグを
良い状態のまま長持ちさせてくれます。

出来る限り良い状態を保ちながら大切にご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

有限会社レザークリエーション様

お世話になります。
本日、財布、バッグ届きました。
丁寧に、綺麗に仕上げて頂きましてありがとうございました。
ブログの方にも掲載頂きありがとうございます。
特に財布が蘇り、有難いです。
予想以上に早い仕上がりでしたので、
持ち主に渡すのをいつにしようか迷うところなのですが、
サプライズで返却したいので、
また、この財布のストーリーは、ちょっと先になりますが、
改めてご連絡させて頂きます。
鞄の方ですが、茶色の方の不思議な模様は、自転車のカゴでもなく、
(自転車乗らないので)どうやって付いたのかも覚えがなく、
傷みがひどくなって時々使う程度でしたが、
保存状態がよくなかったのかもしれないです。
パープルの方も、角の傷みがひどくなってから、
持ち歩けないな~と思ったまま、外に出していたので、
色褪せがさらに全体的に進んでしまったのだと思います。
出来る限り丁寧に扱いながら、長く愛用していきます。
また、修理が必要な時はよろしくお願い致します。
本当にありがとうございました。

 

兵庫県 K 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
出来る限り改善させましたので、
良い状態を保ちながら大切にご愛用ください。

ロエベと土屋鞄


ロエベと土屋鞄のバッグです。

 

 

 


ロエベのショルダーバッグは底角に表皮が剥がれた擦れが見られます。

 

 

 


4角とも同様に。。。

 

 

 


余談ですがショルダーベルトは取り外し可能で便利に活用できます。

 

 

 


ショルダーベルトの長さ調整穴が中央から少しずれています。

ポンチで穴を開ける一瞬の作業ですが実は失敗が多い加工です。
素人でも出来る加工ですが穴の位置を間違えたことがある職人は、
多いはずです。

最高級ブランドでも購入時にはチェックポイントです。

 

 

 


土屋鞄の大きなバッグは底角だけでなく底の外周が白くなっています。

 

 

 


各部に擦れや小傷があり、傷部が白く目立ってしまう革です。

 

 

 


擦れて塗装が剥がれると白く目立つ素材ですので、
綺麗な状態を保つのが難しいバッグです。

擦れや傷などは気にせずに使い込むのが最善かもしれませんが・・・

 

 

 


正面には大きなシミがあり気にせずに活用するのは難しい状態です。

 

 

 


保管時にゴムボールが密着していたようで、
色移りしてしまったようです。

 

 

 


表面の塗装が剥がれる勢いでクリーニングしましたが、
完全に消えることが無いほど革に浸透しています。

 

 

 


ロエベの底角の補修補色加工の完了です。
表皮が剥がれた革の毛羽立ちを抑える補修加工のあと補色しています。

 

 


同様に。。。

 

 

 


土屋鞄も底面外周や擦れ部の補修補色加工の完了です。

 

 

 


ゴムボールの色移りを取除いてから補修補色加工しましたので、
塗装の下から湧き出てくる心配はありません。

傷や汚れも放置したまま塗装してしまう業者が多いですが、
出来る限りクリーニング加工や補修加工を施してから、
補色加工するのが安心です。

 

 


傷や汚れや色あせは避けることが出来ませんが、
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

レザークリエーション様
こんばんは、先程修理品を受領しました(ブログも拝見しました)。
今回も丁寧にケアしていただいて嬉しく思っております。
保管に気をつけてまた愛用しますね。

 

福岡県 N 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
大切に長くご愛用ください。

グッチ ジャッキー


丁寧に活用されてきた様子のグッチ ジャッキーです。

 

 

 


底角には表皮が剥がれた擦れが見られますが今回は見送られました。

 

 

 


天部テーピングには擦れが見られますがベルトが擦れる部分ですので、
避けようが無い損傷です。

 

 

 


綺麗な状態を保たれていますが年代物ですので革が劣化しています。
薄い革は柔軟性が低下してサクサクになり切れてしまいます。

 

 

 


反対側も同様に。。。

 

 

 


後面も切れていますのでテーピング革は作成交換します。

 

 

 


持ち手の革も劣化してサクサク状態で切れています。

 

 

 


テーピングより薄い革で作成された持ち手は劣化しやすいです。
持ち手の厚みの大半はボール紙のような芯材です。

 

 

 


劣化した革が元に戻ることはありませんが、
元の素材を気に入っているとのことで硬化した芯材を作成交換しながら、
切れた革を修復します。

 

 

 


持ち手全体の芯材を新品時より丈夫にしながら復元強化加工の完了です。

 

 

 


切れてボロボロだったバックル付け根も再生しています。

 

 

 


芯材を作成交換していますので強度には関係ありませんが、
切れていた部分も補修しておきました。

 

 


天部テーピング革は作成交換しています。

 

 

 


負担が掛かる持ち手の強度は新品時より丈夫ですが、
表面の革素材は年代物の革素材のままです。

丁寧に取扱いながら大切に長くご愛用ください。

 

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セリーヌ


年代物のセリーヌのセカンドバッグです。

このままでは活用できないとのことで活用されているショルダーベルトを
取り付けできるようにします。

 

 

 


付け根革を取り付けるためには内張りの解体が必要。

 

 

 


天部から解体して付け根革を取り付ける部分に強化加工を施します。

 

 

 


付け根革取り付け部に2種類の芯材を貼り合せて丈夫にしておきます。
この辺りの加工を省いてしまうと長持ちしません。

 

 

 


お手持ちのショルダーベルトを取り付けできるように、
付け根革とD型金具の取り付け完了です。

 

 

 


本体縫い付け部だけで無く付け根革も丈夫に作製しています。

 

 

 


前側も同様に。。。

 

 

 


これからは使用頻度も増えて、しまい込むこと無く活用いただけます。
大切に長くご愛用ください。

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ゴヤール財布の修理


ゴヤール長財布です。

 

 

 


擦れやすい角部は糸が擦切れただけでなく表面も擦れてなくなり、
白い布地が露出しています。

 

 

 


4角とも同様に。。。

 

 

 


折り曲げ部は白い布地まで擦り切れて欠損していますので、
縫い直すことも不可能な手遅れ状態です。

 

 

 


反対側の折り曲げ部も同様に。。。

擦り切れて無くなった部分が元に戻ることはありませんので、
コバ面の塗料が剥がれたタイミングでメンテナンスするのが理想です。
手遅れ状態ですが強化しながら縫製できる状態に改善させます。

 

 

 


折り曲げ部の復元強化加工の完了です。
屈曲する部分で財布では一番傷みやすい部分ですので強化しています。

 

 

 


反対側の折り曲げ部も同様に。。。

 

 

 


可動しない角部は補修加工で見た目を改善させています。

 

 

 


外周コバ面も仕上げ直しておきました。

 

 

 


財布は角部や折り曲げ部を良い状態に保てれば綺麗なままで長く使えます。
引き続き活用できる状態に復活しましたので大切に長くご愛用ください。

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