モラビトのクロコ


外周が白く縁取りされたような状態のモラビトのショルダーバッグです。

 

 

 

 


クロコダイルといえばモラビトと言えるほど高品質なバッグですが、
外周のコバ面が擦れて塗料が剥がれています。

 

 

 

 


カブセの外周も同様に。。。

塗料が剥がれて芯材が露出していると汚れや湿気を吸い込んで、
素材劣化が早くなり傷んでしまいます。
厚み部分の小さな面積ですが見た目だけでなく構造的にも重要です。

 

 

 


全体的に芯材が露出した状態ですのでコバ面を仕上げ直します。

 

 

 

 


ショルダーベルトも同様ですが負担が掛かる部分です。

すでに芯材がフヤケタ状態ですので、
コバ仕上げだけでなく解体して強化加工を施します。

 

 

 

 


古い品ですので金具も少し腐食しています。

 

 

 

 


ロック金具に腐食はありませんがゴールドメッキが剥がれて、
シルバーに近い色になっています。

見た目の問題ですので早急に加工が必要ではありませんが、
次回のメンテナンスのタイミングで金具のメッキ加工を施しても、
よいかもしれません。

 

 

 


ショルダーを解体してボール紙の芯材を取除きました。

 

 

 

 


強化芯材を入れ込んで縫製完了。

 

 

 

 


コバ面も仕上げ直し強度も回復しましたので安心して活用できます。

 

 

 

 


カブセや本体のコバ面も仕上げ直して全体がスッキリしました。

コバは厚み部分で面積は小さいですが、とても重要な部分です。
外周が擦れることは避けられませんので定期的なメンテナンスが必要です。

大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

レザークリエーションさま

今日帰宅しぶじに受取り、感激しています!
昨年のスナップボタンの交換につづき、
今回はコバ仕上げを依頼させていただきましたが、
久しぶりに我が家に帰ってきたこのバッグを見て、
あまりにキラキラ輝いているので驚きとともに、
嬉しさひとしおです
本当にありがとうございました♫
レザークリエーションさまに依頼すれば絶対にまちがいはありません
本当に安心してすべておまかせで大丈夫ですね(。•̀ᴗ-)✧
涼しくなったら、このバッグと早速一緒にお出かけしたいと思います!
楽しみです!
あと、もしかして、スナップボタン、
ゴールドに変えてくださったのでしょうか??
全体がすっかり美しくなったので、もしかして、と思ったのですが、
わたしの勘違いではないですよね?
本当に心から感謝いたします
大切にながく、愛用させていただきます
毎回のことながら 丁寧で気持ちのこもった梱包 ありがとうございます。
また依頼させていただきたいお品がでてきましたら、
ぜひ、よろしくお願いいたします!
本当にありがとうございました
大阪府 A 様
お受け取りのご連絡ありがとうございました。
全体のコバ面の塗料ハガレが改善してスッキリしましたし、
ショルダーベルトが丈夫に強化されましたので、
ホックも本来のゴールド金具を選択しました。
高品質な良いバッグですので大切に長くご愛用ください。

ワニ革トート修理

 


ワニ革を選んでオーダーメードで作製された大きなトートバッグです。
どちらのバッグも持ち手がクタァ~っとしていますので強化します。

 

 

 

 


大きい方のトートは前後面で色が違います。

 

 

 

 


表皮が剥がれた擦れも目立ちますので補修補色加工も施します。

 

 

 

 


持ち手も表皮が剥がれた擦れが目立ちます。

 

 

 

 


底角も擦れた部分に汚れが染み込んでいます。

 

 

 

 


表皮が擦れて無くなり革の繊維が露出したままですと、
汚れや湿気を吸い込みやすく素材の劣化が早くなります。

 

 

 

 


革の毛羽立ちを整える補修加工を施して補色出来るようにします。

 

 

 

 


内張りを解体して持ち手を取り外して分解。
持ち手を縫い付けてあった部分を見ると全体的に色あせていることが鮮明。

 

 

 

 


オーダーメードのバッグですが芯材が・・・

持ち手に膨らみをつくるための芯材なんで、
これで良いといえば良いのですが、継ぎ接ぎで歪で雑な感じです。

 

 

 


大きなシミ汚れもあります。

 

 

 

 


こちらのトートバッグも解体して持ち手の芯材を取除きました。

 

 

 

 


底角の汚れを取除くと擦れ具合が鮮明です。

 

 

 

 


表皮が剥がれた部分は補修してから補色します。

前後で別色のトートはバッグ2個を加工するのと同じで、
縫製糸も補色する塗料も2種類いるので手間が掛かります。

 

 

 


天部口周りと底角4カ所の補修補色予定ですが、
持ち手の色剥がれも少し改善させておきます。

 

 

 

 


天部口周りの補修補色加工の完了です。

 

 

 

 


底角の擦れも改善。

 

 

 

 


両方のバッグから取除いた芯材。

柔軟性がある芯材ですので取り扱いしやすい素材ですが、
伸びてしまいますのでワニ革だとフ割れの心配があります。
爬虫類の革ではフ割れ対策しながらの芯材選びが重要です。

 

 

 

 


強化加工で持ち手が自立するようになり疲れた感じがなくなりました。

口周りや底角だけでなく持ち手の色剥がれも改善させておきました。
グレーのトートに見られた大きなシミ汚れもわからなくなっています。

シンプルな構造ですので使いやすく飽きが来ないバッグですので、
傷みやすい持ち手が丈夫になれば長く活用できます。

大切に長くご愛用ください。

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ジミーチュウのトート


ジミーチュウの大きなトートバッグです。

 

 

 

 


多数のスタースタッズ金具が取り付けてあるので、
外れてしまう事もジミーチュウならでは・・・

 

 

 

 


底角4角は表皮が剥がれています。

特殊な塗装やスタッズ金具で染め直しが難しいバッグですが、
革の繊維が露出したままだと劣化が早まります。

 

 

 


底角を部分的に補色して現状よりも目立たなくします。

 

 

 

 


両側の持ち手はコバ塗料が剥がれて白い芯材が露出しています。

ボール紙の芯材は劣化してバラバラになっていますし部分欠損もあります。
芯材交換することもご提案しましたが今回はコバ面のみ仕上げ直します。

 

 

 


持ち手の付け根付近も芯材には多数の切れが発生しています。
表裏の薄い革だけで負担を背負っている状態です。

 

 

 

 


芯材がバラバラに切れたコバ面を仕上げ直すのは手間が掛かります。

 

 

 

 


内張りを解体して強化しながら外れていたスタッズを固定しました。

 

 

 

 


持ち手のコバ面も整えながら仕上げ直し完了です。

 

 

 

 


コバ面を出来る限り均一に整えて仕上げ直しましたが、
芯材が無数に切れていることに変わりありませんので、
出来る限り負担を掛けない方が賢明です。

 

 

 

 


複雑な付け根付近もコバ仕上げし直しています。

 

 

 

 


革の繊維が露出していた底角も目立たなくなっています。

 

 

 

 


本体サイズに比べて細い持ち手が心配ですので、
あまり重くならないように活用されることをお勧めします。

大切にご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

〇〇です。
バック受け取りました。
とても綺麗で新品みたいです。

ありがとうございました。

これからもう少し丁寧に扱います。
お世話になりました。

 

東京都 M 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
良い状態を保ち続けるのが難しいバッグですが、
出来る限り丁寧に取り扱いながら、
大切に長くご愛用ください。

バレンシアガとLV財布


バレンシアガのバッグとルイヴィトンの財布2点です。

 

 

 

 


修理希望カ所には付箋を付けてご依頼いただきました。
わかりやすいのですが革にテープは貼らない方が安心です。

 

 

 

 


小さな小傷で補修補色加工は時期尚早ですので、
今回は目立つ黄色い汚れの改善を承りました。

 

 

 

 


こちらにも黄色い汚れが見られます。

おそらく生産時のボンド汚れが経年劣化で変色して目立ってきたと、
考えられます。

生産時からの汚れですので時間経過が長く取り除くのは困難です。

 

 

 

 


ヴィトンのガマグチ財布は角部のコバ塗料が剥がれて、
モノグラム地と内部材が剥がれています。

 

 

 

 


内部材の表皮が剥がれた小傷も改善させます。

 

 

 

 


内部材でも角部は擦れやすい部分です。

 

 

 

 


長財布は底の折り曲げ部は糸が擦切れて無くなっています。
コバ面の剥がれもあり仕上げ直しが必要です。

 

 

 

 


反対側も同様に。。。。

縫製糸が擦切れるほど活用された財布ですが全体的には良好で、
驚くほど丁寧に活用されています。

 

 

 

 


カブセの折り曲げ部は可動するのでコバ面が剥がれやすい部分です。

かなりの確率で折り曲げ部は強化加工をお勧めしますが、
丁寧に使用できる方にはコバ面の仕上げ直しだけで十分です。

 

 

 

 


カブセ付けになる部分は多くの部材が重なって縫製されています。

この部分が剥がれてしまうことは損傷とは言えない症状で、
手直ししても自然と剥がれ、避けることが出来ない構造上の問題です。

 

 

 

 


カブセ裏の小傷はファスナーの引き手金具が擦れる部分ですので、
これも構造上の症状で避けることは出来ません。

 

 

 

 


生産時の古い汚れで悪戦苦闘しましたが黄色い汚れを取り除き、
出来る限り目立たないように改善させました。

 

 

 

 


こちらの汚れも目立たなくなりました。
丁寧に使用されていますので天部の小傷も少し改善させておきました。

 

 

 

 


部材のハガレを張り直してコバ面を仕上げ直し内部材の小傷も改善。

 

 

 

 


角部や内部材の角部の剥がれも回復しています。

 

 

 

 


長財布のホツレ部を縫い直してコバ仕上げも完了。

 

 

 

 


コバ面のハガレやホツレなど構造的な損傷は、
早めのメンテナンスが重要ですが、
小傷や汚れを改善させるクリーニングや補色加工を繰り返すと、
素材へのダメージになりますのでメンテナンスのタイミングが重要です。

丁寧に使用できる方ですので小さな傷や汚れは気にしないで、
引き続き現状から悪化させないように活用されるのが良いと思います。

大切に長くご愛用ください。

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

有限会社 レザークリエーション御中

本日3点受け取りました。
修理希望ヵ所にテープを貼っての依頼、失礼しました。
教えてくださりありがとうございました。

バレンシアガのバッグは10年程前に購入しました。
ボンド汚れの時間経過が長く取り除くのは困難とのことでしたが
取り除いていただきありがとうございました。
天部の傷も改善していただきありがとうございました。
剥がれていたところがきれいになっており感激しています。

ガマグチ財布は約20年前に購入し今は小さいバッグの時に使用しています。
角の擦れや塗料の剥がれが気になってましたが
すっかりきれいになって感謝の気持ちでいっぱいです。
ここしばらく塗料が剥がれていた記憶しかないので、
コバ塗料がしっかりついていてうれしいです。

長財布は12年程前に購入しずっと使用しています。
いつからか底の糸の擦りきれが気になってましたがそのままになってました。
今回縫い直しとコバ仕上げをありがとうございました。
カブセ付け根の剥がれ、お直ししていただきありがとうございました。
カブセ裏の小傷も目立たなくなっているような?

3点ともきれいになっており本当にありがとうございました。
依頼時には大きなダメージかと思ってましたが診断時にアドバイスをいただき安心しました。
これからも現状から悪化させないよう大切に使用します。
お気持ちありがとうございました。うれしいです。
今後もブログ楽しみにしています。
ありがとうございました。

愛知県 K 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
色あせや色落ちが避けられないバレンシアガは慎重な取り扱いが必要ですが、
取り扱いが難しいバッグを丁寧に活用されていると思います。
また、財布など小物類の外周はバッグの中でも擦れてしまう部分ですので、
外周の縫製糸が擦切れて縫い直しが必要になったタイミングで、
コバ面を仕上げ直すようにすれば良い状態を保ちやすくなります。
今回のご依頼品を見れば丁寧に使用できる方であることはわかりますので、
引き続き大切にご愛用ください。

カルティエ財布


汚れや擦れだけで無く他店様で取り返しが付かない加工がされた、
カルティエの二つ折り財布です。

 

 

 

 


外面に革を貼り合わせて縫い付けています。

 

 

 

 


こちら側は余計なステッチも追加されて取り返しが付かない状態です

 

 

 

 


革を貼り合わせた折り曲げ部だけでなく外周は擦切れています。

 

 

 

 


角部の擦り切れは重傷です。

 

 

 

 


こちらの角も同様に。。。。

 

 

 

 


内部材も汚れや変色が見られます。

 

 

 

 

 


内部材にも革を貼り合わせて縫製した部分が見られます。

他店様で加工した部分は革を剥がしてみなければ、
本来の状態が当社ではわかりません。

 

 

 

 


すべての縫製糸を取り除いてバラバラに解体。

 

 

 

 

 


内部材の折り曲げ部も擦り切れヤブレがみられます。

 

 

 

 


こちらのパーツも同様に。。。。

 

 

 

 


他店様の革パーツを取り外して汚れを取り除きました。

 

 

 

 


汚れを取り除くと僅かな擦切れも鮮明になります。

 

 

 

 


同様に。。。

 

 

 

 


外周は全体的に擦切れています。

 

 

 

 


元々、擦切れて大きく欠損した状態で手遅れと言える損傷でしたが、
余計なステッチ穴がダメージを大きくしています。

使い込まれた財布で取り返しが付かない損傷がみられる財布ですが、
リニューアルリペア加工で出来る限り改善させます。

 

 

 

 


各部に強化加工や補修補色加工を施してリニューアルリペアの完了です。
内部材に追加されていた革パーツは取り除きました。

 

 

 


外周の擦り切れヤブレを改善させながら擦れや汚れも改善。
追加された革は取り除いて欠損部を部分作製しました。

 

 

 


天部も擦切れ破れは改善しています。

 

 

 


後付けした革ワッペンがなくなり汚れや擦れも改善してスッキリです。

手遅れ状態でしたが強化加工で構造的には丈夫になっていますので、
使い込みながら少しずつ馴染ませて大切に長くご愛用ください。

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ヴィトン財布修理


ルイヴィトンのモノグラム財布(M61730)です。
カブセの角部は擦り切れて欠損した状態です。

 

 

 


製造から22年以上が経過した年代物ですので各部に損傷が見られます。

 

 

 

 


擦り切れて黒い芯材が露出。

 

 

 

 


こちら側も同様に。。。。

 

 

 

 


折り曲げ部はコバ塗料が剥がれて糸がほつれて、
部材が剥がれて口が開いても使い続けていたようです。

 

 

 

 


コバ塗料のハガレを放置したまま使い続けると、
革が劣化して欠損してしまいます。

 

 

 

 


折り曲げ部だけでなく革が無くなっていますので縫い直せません。

 

 

 

 


内部材の折り曲げ部もボロボロ。

 

 

 

 


ファスナーも擦り切れて大きな穴が空き、各部材も擦り切れています。

 

 

 

 


小銭入れの中もボロボロ。

 

 

 

 


各ポケットの内張りは劣化しています。

全体的に損傷があり手遅れ状態まで放置された財布ですが、
バラバラに解体して財布として活用できる状態に復活させます。

 

 

 

 


外面のモノグラム地は角の欠損だけで無く折り曲げ部も損傷があります。
劣化した合成皮革の内張りを本革で作成しながら各部を強化します。

 

 

 

 


1998年2月にスペインで作成された最高品質時代の財布であることが、
この財布の唯一の救いですが色移りが激しいです。

 

 

 

 


各部に復元強化加工を施しながらリニューアルリペアの完了です。

 

 

 

 


最高品質のファスナーで交換しながら本革仕様の小銭入れにグレードアップ。

 

 

 

 


擦り切れ欠損やヤブレも改善させています。

 

 

 

 


角部や折り曲げ部の欠損も改善させながら全体を強化しました。

丈夫になったことでしばらくは硬く感じると思いますが、
使い込みながら少しずつ馴染ませてください。

一度は限界を超えるまで酷使された財布ですが、
買い換えることが出来ない品質の財布ですので、
大切に長くご愛用ください。

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