ワニ革バッグの補修加工

大切なブランドバッグのリペア日記

ワニ革やトカゲ革など爬虫類の素材の加工は専門的なノウハウが必要です。

特別な素材ですので生産する工房も爬虫類の素材を扱う工房は爬虫類に特化しています。

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前面の左よりのカブセの下あたりのアップ画像です。

牛革でもワニ革でもバッグや財布を作成するためには革の厚みを整える必要があります。

ワニ革などの爬虫類は革が硬いので、かなり薄く加工されているのですが、

薄く加工しすぎて画像の様に穴が空いてしまう事が生産過程でよくあります。

よ~く見て見ると穴が空いた部分に塗料を塗って誤魔化そうとした形跡があります。目

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左マチにも漉きヤブレが多数あります。

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ワニ革には硬い甲羅の部分と伸縮する柔らかい溝の部分があり、元々の厚みや特性が違うため、

機械で均一に薄く加工すると溝の部分が漉き破れてフ割れを起こしてしまいます。ショック!

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この様に穴が空いていると損傷具合が判りやすいのですが、表面的には破れていない部分も

かなり薄い状態です。

ワニ革のバッグや財布を使用していて「フ割れ」の症状が後から出る事も多いです。

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正面のフ割れ補修の完了です。

このバッグはワニ革の裏面にスポンジの芯材が貼り込まれた構造でしたので

内張りを解体してスポンジとワニ革を剥がした部分に強化加工を施して再生しました。チョキ

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左マチも同様の加工を施していますので頑丈です。

ワニ革など爬虫類のバッグの作成は特殊な技術と手間暇が必要で素材の取り扱いにも

細心の注意が必要なため高額商品になってしまうのも理解できるところです。

しかし、最近は驚くほど低価格な爬虫類バッグも多数出回っているのが現状です。

製品になったバッグから、どのような芯材が使用され作り上げられているか判断する事は困難です。

メーカーは牛革からワニ革に素材変更して作成するだけで高額商品になるメリットがありますが、

外観はワニ革でもワニ革バッグに施すべき加工が欠落している事が多いです。パンチ!

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とりあえず、フ割れ個所は復元強化加工で修復して丈夫に仕上げていますが、

全体に使用された芯材は黒い1ミリの厚みしかないスポンジですので、かなり心配です。しょぼん

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ヴィトン・ノエの付け根革の修理

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1987年3月に生産されたノエです。

25年以上が経過したバッグですから天部外周のテーピング革やショルダー付け根革など

修理メンテナンスを施した形跡が見られます。

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ヌメ革パーツは全体的に擦れキズがあり、底角は4か所とも擦り切れて穴が空いています。目

このままでも使用は可能で使い込んだ雰囲気に愛着があるとのことで今回は修理しませんが、

モノグラム地に損傷が出る前に対策されるのが賢明です。ニコニコ

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ショルダーの付け根革は切れてしまっていますので、このままでは使用できません。ショック!

天部のテーピング革はヌメ革ではない素材で交換されているようです。

高品質時代の本来のヴィトンだけに少し残念!しょぼん

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他店にて反対側の付け根を10年近く前に修理されています。

ヌメ革ではなく天部のテーピング革と同じ素材で修理されているようです。(ヤギ革かな?)

使用されている素材は少し残念ですが、修理技術としては超一流の加工が施されていますので

頑丈に仕上がっているようです。

これほどの加工を施せる修理店は多くは存在しません。グッド!

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しかし、革素材の変更だけでなく刻印入りのカシメ金具は偽物が使用されています。ガーン

取り外した本物の金具と比較すると違いは歴然!

高品質な本物のバッグに使用するパーツや素材の選択は重要です。

素晴らしい技術で修理加工されているだけに残念です。汗

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今回、当社で修理する部分は25年が経過した個所ですからヌメ革素材の状態も重症です。

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付け根革の復元強化加工の完了です。

内側に芯材を入れるだけでなく裏面にも表面と同じヌメ革を張り合わせていますので頑丈です。

刻印入りカシメ金具を磨き込んで再生していますので、刻印入りカシメ金具も本物のままです。チョキ

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25年使い続けたバッグに違和感なく修理が完了しました。

古いバッグで各部に損傷がある状態ですがモノグラム地やヌメ革など使用されている素材は一流です。

良いバッグですので出来る限り早い段階で全面的な修理をお勧めします。

大切にご使用ください。

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ヴィトン・タイガラインのウラルの修理

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ヴィトン・タイガラインのウラルです。

横42㎝x高さ34㎝xマチ幅18㎝の大きなビジネスバッグです。

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底角や外周などに多数の擦れキズが見られますが全体的には綺麗な外観です。

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マチは3層構造の複雑な造り込みです。あせる

特にマチ底は負担が大きく破れやすい箇所ですので細心のチェックが必要です。目

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やはりタイガレザーの表面に亀裂が入っているようですね!ガーン

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こちらにも亀裂がありますが・・・・・

結局のところ両側のマチ底6か所ともに亀裂がありました。ショック!あせる

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カブセの付け根付近も負担が大きく切れやすい部分です。

このバッグはカブセの取り付け構造がしっかりとしていますので軽傷ですね!クラッカー

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そして、内側なんですが・・・・

ほとんどの部材が合成皮革素材で作成された内張りでして、すべて劣化しています。しょぼん汗

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内側のポケットは内側も外側も全て合成皮革ですので張り替えでは無く新規作成交換が必要です。あせる

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カブセ裏にはファスナー付きペンケースが取り付けてある複雑構造です。

残念ながらペンケースの内張りも合成皮革なんで解体が必要です。ショック!

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大きく重いバッグは解体するだけで必死のパッチです。

まだまだ、解体しないと本体と内張りを分離させることはできません。ガーンDASH!

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ペンケースも解体ですが組み立て直すためには本体カブセの解体も必要になります。あせる

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合計18面の内張りを全て本革に交換してベタツキ劣化しない様に品質アップさせます。メラメラ

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本革の内張りは厚みを整え外周はスッキリと仕上がる様に中心より薄く裏面を加工しています。ニコニコ

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内側の構造もかなり複雑でかなりの時間と手間暇を費やしました。

普通のバッグの7~8個分の手間暇と材量が必要な内張り交換でした。DASH!

初めから判っていた事ですが商売にはならない案件です。

同じバッグで修理するか思案中の方も、しばらくは同じ修理は受けたくありませんのでご容赦くださいね!

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内張りが全面本革仕様に生まれ変わり、高級感がありますね~音譜

ベタベタ劣化してくる事は2度とありませんし、補修補色などの修理対応できる素材になりましたので、

見た目以上のメリットがあります。

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後ろポケットも本革の内張りです。チョキ

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ペンケースも完璧です。

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マチ底など各部に強化芯材を入れ込んで丈夫に仕上げています。

各部の擦りキズも補修していますので気持ち良くご使用いただけます。べーっだ!

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センターのロック金具も簡単に締まらない状態でしたが開閉調整加工を施してあります。

仕事柄、この様なバッグを持ち歩くこととは無縁なんですが、男性なら意味無く憧れてしまうバッグです。

丁寧にご使用になれば一生物と呼べる優れたバッグですので大切にご使用ください。

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お問い合わせメールのお願い


当社ではホームページやブログを閲覧いただき当社以外では修理したくないと感じられた方のみ

ご依頼を承っています。

ホームページやブログから当社の修理内容を参考にしていただけると幸いです。

お問い合わせ・お見積り時には冷たいと言いますか・・・素っ気ないと言いますか・・・・、

「やる気はあるのか!???」と感じられる方も多いと自覚している当社です。

特に直接、当社に持ち込まれた方は歯に衣着せぬ物言いで、

「怖い~ィ~」と感じられる方も多いかも?

本当に申し訳なく思っています。にひひ

しかし、お預かりした品は一生懸命に作業しますので、いい加減なご依頼は全てお断りしないと

当社を信頼して当社のルールに合わせてご依頼くださった方々に申し訳がたちません。

「修理価格を先に教えてくれないと不安!」・・・お気持ちは理解します。

しかし、現品を見ないで修理価格を先に決める修理店の方がもっと不安だと思います。

先に価格を決めておいて、いったいどんな修理加工をされてしまうのでしょうか?

何より利益優先で修理してるなら加工に余計な手間暇を掛けることなく、

使用に問題ない程度に適当な修理で済ませますし、

高級ブランドでも使用できないような高価で高品質な材料など選択して修理しません。

当社をご理解いただく事は難しいかもしれませんが、一生懸命に作業している事が、

ご理解いただけると幸いです。


これまで、全てのお問い合わせに返信させていただいていましたが、

今後は以下の様な内容のお問い合わせには返答しません。



・「修理内容なんて、ど~でもいいから、出来る限り早急に安く修理して欲しい!」

(当社ではバッグにとって最善の修理方法を選択していますので対応できません)



・「適当でいいからバッグを見る前に修理価格を教えてほしい!」

(いい加減なお見積りはトラブルの原因になりますし、金額変更可能なら見積もりの意味がありません)

(お見積りは無料ですし修理価格が合わなければキャンセルすれば、早急にご返却いたします)



・「直営店より早く・安く・丈夫に仕上げ・保証も付けて・2度と壊れない様にしてほしい!」

(願い事が全て叶いますようにお祈りしています。)



・「ブログの記事の修理価格を教えてほしい!」

(当社を信頼してご依頼くださった方々の修理価格を漏えいすることはありません。)

(ブログと同じ症状かどうかも含め、当社で現品診断して判断し、お見積りいたします。)


・(お問い合わせメールに名前すら記入していない)

(お問い合わせ時はニックネームでも構いませんが大人なら正しいお問い合わせを希望します)

これまでは全てのお問い合わせに返信させていただいていましたが、

メールのやり取りに時間が掛かり過ぎて、修理加工の進行に支障が出そうな状況です。

当社を信頼し当社のルール通りに、ご依頼いただいている方々にご迷惑は掛けれません。

遅れを取り戻すための手抜き作業は絶対に出来ませんので上記の様な内容のお問い合わせは

ご遠慮くだされば幸いです。

ビジネスとしては、すでにご依頼いただいているお客様より新規のお客様の獲得に集中するのが

正しい選択なのかもしれません。

しかし、当社を信頼くださり大切なバッグや財布をお預け頂いている事に感謝し

全力でお答えすることを最優先とさせていただきたく思います。

引き続き、HPやブログを閲覧いただき一生懸命に修理している事をご理解いただければ幸いです。

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ヴィトン・サンリスのショルダー修理

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ヴィトン・サンリス M51222です。

全体的に丸みのあるショルダーバッグで前ポケットや後ファスナー付きポケットなど便利なアイテムです。

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ショルダーの付け根革が切れています。ショック!

切れた部分は革の繊維部分(床革部分)がモロモロに毛羽立ち爆発していますねぇ~。目

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反対側は完全には切れていないようですが、時間の問題ですね。

革が切れていない分、本体のモノグラム地に負担が掛かっている様な気がします・・・・はてなマーク

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黒く錆びていた刻印入りカシメ金具を取り除き、解体して復元強化加工を施します。メラメラ

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こちらは革が完全に切れていなかった側のモノグラム地の様子です。

予想通りモノグラム地に亀裂があり裂けてしまう寸前ですので強化加工が必要です。あせる

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内張りを解体して内側から見たところですが補強加工などは施されていなかったようです。

すでに表面には亀裂がありますので強化芯材を入れ込んで頑丈にしてから縫製します。メラメラ

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ショルダーベルトの両側先端部は弱っていますが切れていないようです。

しかし、この部分も負担が大きく傷みやすい部分ですので強化加工を施して丈夫に仕上げます。メラメラ

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ショルダー先端を解体したところです。

この部分も床革がモロモロになって毛羽立ったような状態です。目

この状態から内面に芯材を張り合わせるだけで組み立ててしまう修理店が大半ですが・・・・

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負担が大きな先端部の内側ですが繊維の粗い床革だけが張り合わされた様な構造です。目

当社では強度的にメリットのない使い古した床革は全て取り除いてしまいます。

「そこまでする必要は無い」との声もチラホラと聞こえてきそうですが・・・・

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モロモロ状態の床革部分を剥がして分解しているところです。

ショルダーベルトの先だけでなくバッグ本体に擦れる部分は負担が大きいので

広範囲に解体して強化します。チョキ

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長年のご使用で革に柔軟性が無くサクサクした状態ですので損傷を与えない様に解体するのは大変です。

このまま、強化芯材を入れ込むとモロモロ状態の床革が残ってしまいますし厚みも増してしまいます。

強度的にプラスになっていない床革は漉き取り厚みを整えた後、芯材を入れ込んで組み立て直します。

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角菅金具が通る内側にも床革ではなくヌメ革を張り合わせダブルフェース仕様に仕上げています。チョキ

モロモロの床革の繊維が爆発したようになる事は2度とありません。にひひ

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錆ついたカシメ金具も磨き込んで再生していますのでピカピカです。

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完成すれば元通りの姿ですが、芯材を入れ込んだり見えない内側にヌメ革を貼り合わせたり、

縫いつけ部のモノグラム地まで強化加工したりと、少しやりすぎかな~とも思える加工ですが、

それだけに安心してご使用いただけます。にひひ

正直に申し上げると作業している本人が「やりすぎかなぁ~」と思いながら悩んでいます。ニコニコ




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ヴィトン・タイガのキーケース修理

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ヴィトン・タイガのキーケースM30536 です。

本来はアカジュ色なんでワイン色なんですが他社修理か素人修理なのか?コゲ茶色になっています。

使用頻度も高いキーケースの様で全体の変形型崩れも重症です。しょぼん

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この部分が加工されているようですね~

ワイン色の縫製糸もコゲ茶色にコテコテです。パンチ!

そもそも、修理前はどのような状態だったのでしょうか?

タバコのコゲ跡の様なキズですが外面全体に塗料を吹き付けるだけでキズは直りません!

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長年のご使用で押しつぶされた様にペッタンコです。あせる

今回は修理のやり直しや型崩れの補正加工では無く、折り曲げ部の損傷修理をご依頼くださいました。

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折り曲げ部は革が擦り切れて穴が空いています。ガーン

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反対側の折り曲げ部はもっと重症ですね~ガーン

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外面全体に塗装されていますの診断が困難な状況ですが、擦り切れて穴が空いているのは、

口が空いた折り曲げ部だけではないようです。

解れた糸の一部に元のワイン色の糸が見えています。目

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解体してみると塗装されていて見えませんでしたが、全体的に擦り切れて破れていたようです。ショック!あせる

折り曲げ部の修理のみで、お預かりしたのですが予定外の損傷具合です。

すでにホルダー金具の取り外すや解体をしているので後戻りできませんが・・・直せるのか~???

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こちら側は折り曲げ部の損傷だけのようですが重症であることに変わりありません。汗

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解体した両側全体に強化加工を施しながら復元して組み上げました。

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なんとかご使用いただける状態に復元強化加工しましたが、人為的な損傷を受ける前に

当社にご依頼いただいていればと・・・・残念な想いです!

折り曲げ部だけの予定でしたが外周全体をワイン色の糸で縫い直しています。チョキ
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強化加工を施しましたので変形型崩れも修正されています。ニコニコ

修理しようと思われる品は愛着があり大切に使い続けたい物のはずです。

出来るだけ早めにメンテナンスをすることや強化加工を施しておく事で安心して長く愛用出来ます。

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