ロック金具の修理


ヴィトン モノグラム・イディール ポルトフォイユ サラ フザン長財布です。

 

 

 


差し込み式のロック金具が破損しています。

 

 

 


シンプルな構造の金具ですがパーツが強度不足で折れています。

 

 

 


折れた部分を再生して組み立てなおしました。

 

 

 


開閉不可能で使えない状態でしたが無事に復活です。

折れていた部分は丈夫に再生していますので問題ありませんが、
金具に十分な厚みがなくデリケートな金具だと思います。
金具の負担を減らすためには丁寧に開閉することはもちろん、
なにより詰め込みすぎに注意です。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)
お世話になっております。
〇〇です。

無事に届きまして、
快適に使わせていただいております。
かわいい〇〇〇〇〇のプレゼント
ありがとうございました(o^^o)

両方とも大事に使わせていただきます。
この度はありがとうございました♪

 

大阪府 N 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
少しでも金具を軽量化するための切削加工で、
部材が薄く強度や耐久性が不安な金具です。
丁寧な開閉と詰め込みすぎに注意して、
大切に長くご愛用ください。

モノグラム財布の修理


ルイヴィトンのガマグチ財布 M61663です。

 

 

 


製造から20年以上が経過した財布ですので各部に擦れが見られます。

 

 

 


表皮が剥がれた部分は革の繊維が毛羽立っています。

 

 

 


小銭入れが傷んでしまうのは金属のコインを入れるので避けようがありません。

 

 

 


合成皮革の内張りは劣化しています。

 

 

 


大きく解体して各部を強化しながら擦れ部を改善させて、
合成皮革の内張りは本革で作成交換します。

 

 

 


口金金具は再メッキ加工しました。

 

 

 


全てのポケットの縫い合わせ部や折り曲げ部などを強化しながら組み立て、
リニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 


刻印入り金具も磨き込みながら擦れ部も補修補色加工で整えました。

 

 

 


表皮が剥がれた部分に小銭の汚れが染み込んでいましたが改善させています。

 

 

 


傷みやすい両側の折り曲げ部は強化芯材を入れ込んでいます。

 

 

 


現行品とは比べものにならない品質の財布はリニューアルリペアする価値あり。

二度と買換えることが出来ない品質の財布ですので、
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

レザークリエーション様

受け取りました。
もうびっくりです。
財布が生き返っています。
「だいぶ使ったからかなり劣化しちゃったね」と引き出しに放置されて
そのうちベタつきなども出て、
もう捨てちゃう?となる道を歩む可能性が
あった財布が、
また毎日一緒に生活を送るお供になるなんて、本当に嬉しいです。
明日母に渡します。
既にブログは見ていて、驚いています。
ルイヴィトンの店舗でも
もうこれは修理は出来ないと断られ、
自分達ではどうする事も出来なかった物を
そのまま諦めて仕舞ってしまわず
お願いして良かったです。
又、素敵な〇〇〇〇!も
とっても嬉しいプチサプライズです。
この度はありがとうございました。

 

東京都 M 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
活用すれば擦れや汚れは避けることが出来ませんが、
2度と買換えることが出来ない品質の財布ですので、
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

 

モノグラム財布の修理


ルイヴィトンのガマグチ財布です。

 

 

 


ベロ革など擦れやすい部分にはコバ面の塗料ハガレが見られます。

 

 

 


折り曲げ部も同様に。。。

 

 

 


角部はモノグラム地が切れています。

 

 

 


こちらの角部もモノグラム地に亀裂が見られます。

 

 

 


内部材の厚みが影響して札入れの両側天部は折れ曲がりやすく、
角部に亀裂が発生しやすいです。

 

 

 


放置すると角部が欠損してしまいますので解体して角部を強化します。

 

 

 


こちらの角部も同様に。。。

 

 

 


強化芯材を入れ込んで組み立て直し角部の強化加工の完了です。

 

 

 

 


こちらの角部も同様に。。。

 

 

 

 


コバ面も仕上げ直しています。

 

 

 


ベロ革や折り曲げ部のコバ面も改善させておきました。

丁寧に活用されていますが擦れた縫製糸は細くなっている部分があり、
次回のメンテナンスのタイミングではリニューアルリペアなど、
全体的な加工を施しておくのがよいかもしれません。

大切にご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

タイガ財布の修理


ルイヴィトンのタイガ ポルトフォイユ・ロン グラシエ M32644です。

 

 

 


折り曲げ部はステッチのラインまで擦り切れて欠損しています。
このような状態まで放置したまま使い続けると直営店などでは、
手遅れ状態と判断されてしまいます。

 

 

 


反対側の折り曲げ部は欠損だけでなく変型が見られます。

 

 

 


使い込まれた財布は各部に擦れが見られます。

 

 

 


現行品質のタイガは表面だけが塗装されていますので、
塗装面が合成皮革のように剥がれやすく革の繊維が露出してしまいます。

 

 

 


同様に。。。

 

 

 


外面だけでなく内側の折り曲げ部も塗料が剥がれて白くなっています。

擦れにくい内部材の塗膜が剥がれていることからも、
色剥がれしやすい素材であることがわかります。

 

 

 


使い込まれた財布ですので全体を解体して各部を強化しながら、
合成皮革の内張りは本革で作成交換するリニューアルリペアを施します。

 

 

 


擦り切れて欠損した折り曲げ部は縫い直すこともできませんので、
強化しながら部分作成して組み立て直します。

 

 

 


反対側の折り曲げ部も同様に。。。

 

 

 


内部材の折り曲げ部も同様に。。。

 

 

 


各部を強化しながら組み立て直しリニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 


合成皮革の内部材は本革で作成交換して品質がアップしています。
各部に強化加工を施したことで手にすると丈夫になっていることがわかります。

補修補色加工で見た目も改善させましたがタイガ素材は元のままですので、
良い状態を保つには丁寧な取り扱いが必要です。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

エピとダミエの財布


ルイヴィトン ダミエとエピの二つ折り財布です。

 

 

 


擦り切れて穴が空いた折り曲げ部を復元強化加工で修理したエピ財布です。

構造的には問題ない状態を維持したまま活用されていますが、
少し擦れが見られますので補修補色加工を施します。

 

 

 


反対側も強化芯材を入れ込んでいますのでホツレも無く良好です。

 

 

 

 


内部材のポケット天部や外周には擦れが見られますので改善させます。

 

 

 


ダミエの二つ折り財布も強化芯材を入れ込んでいますので構造的には良好。
コバ面の塗料が剥がれていますので仕上げ直します。

 

 

 


反対側も同様に。。。

 

 

 


小銭入れのカブセ開閉時に指先が擦れる部分は塗装ハガレがあります。

 

 

 


ポケット天部も札の出し入れなどで擦れやすい部分です。

 

 

 


ダミエ財布も擦れた部分を改善させながらコバ面を仕上げ直します。

 

 

 


エピ二つ折り財布の補修補色加工の完了です。

 

 

 


内部材も同様に。。。

 

 

 


ダミエ二つ折り財布も擦れや小傷が目立たなくなりました。

 

 

 


同様に。。。

 

 

 


コバ面も仕上げ直しています。

 

 

 


財布など小物類は傷みが出やすいアイテムですが、
傷みやすい折り曲げ部を強化しておけば手直し程度で改善します。

ホツレやヤブレが発生するまで放置するよりも、
今回のように早めのメンテナンスが良い状態を保つ秘訣です。

引き続き大切にご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

モノグラムミニ型崩れ


ルイヴィトンのモノグラムミニ(マリーとジャンヌ)です。

 

 

 


マリーは持ち手が倒れて付け根の縫製糸も切れて外れています。

 

 

 


反対側の持ち手も同様に。。。

 

 

 


古い品ですので芯材が劣化して変型も見られます。

 

 

 


底付近が大きく変型していますので自立しない状態です。

 

 

 


マチも折れ込む様に大きく変型しています。
この辺りは使い方や芯材劣化よりも保管状態に問題があると考えます。

バスタオルなどを詰め込んでバッグの形を整えたまま保管することが、
良い状態を保つにためには有効です。

 

 

 


構造的には問題がありませんので外面のクリーニングや
内張りの作成交換は今回は見送られました。

 

 

 


ジャンヌも芯材が劣化しているようで凹んでいます。

 

 

 


マチの変型は保管状態の問題です。

 

 

 


ショルダーベルトの付け根は少し心配ですので強化加工を承りました。

 

 

 


内張りを解体して刻印入りカシメ金具8個や底鋲5個を取り外しました。

 

 

 


芯材は粉々です。

 

 

 


倒れていた持ち手を取り外しましたが縫い付け部は折れ曲がったままです。

 

 

 


持ち手の付け根部を解体して強化芯材を入れ込んで組み立て直します。

 

 

 


ジャンヌの芯材も粉々です。
新たな芯材を入れ込むための中の清掃だけでも一苦労します。

 

 

 


作業中はズボンや床が黄色い粉だらけで悪戦苦闘。

 

 

 


前ポケットの芯材も劣化していますので解体して清掃し芯材を入れます。

 

 

 


ジャンヌもショルダーベルトを取り外して強化します。
解体しないとわからない部分ですが内側から見ると切れる寸前でした。

 

 

 


内張りや持ち手や前ポケットを組み立て直して芯材交換の完了です。
倒れていた持ち手もバッグ本体も自立してスッキリです。

 

 

 


刻印入りカシメ金具も再生して元通りです。

 

 

 


マチも幅が出て本来の形状に復活。
傷みやすい持ち手付け根4箇所が強化されたことで安心です。

 

 

 


ジャンヌも劣化した芯材を取除き強化芯材を入れ込みました。

 

 

 


凹んでいた後面も改善。

 

 

 


マチ幅も復活して強化したショルダー付け根も安心です。

 

 

 

 


芯材劣化や変型で活用不可能でしたが持ち手付け根なども強化したことで、
活用いただける状態に復活しました。

保管時に形を整えるようにするだけで良い状態は保ちやすくなります。
大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索