ロエベ アマソナ修理


ロエベのアマソナ初期モデルです。

 

 

 


ファスナーはシングルスライダーの片開きが使用されていますが、
両開きになるダブルスライダーを希望されています。

 

 

 


ファスナを両開きタイプに変更してダブルスライダーにします。

 

 

 


あまり活用されていないバッグですが表面のハガレが見られます。
特殊な革ですので表面の泊が剥がれやすく丁寧な取り扱いが必要です。

 

 

 


こちら側も同様に。。。

塗装加工が適さない素材ですので良い状態を保つには、
丁寧に取扱うしかないデリケートな素材です。

 

 


今回は付け根革の後ろ側にD型金具を取り付けて、
現行タイプのようにショルダーベルトを取り付けできるようにします。

 

 

 


シングルファスナーを取り外しましたが難易度の高い構造です。

 

 

 


付け根革や天部も解体してD型金具を取り付けます。

 

 

 


反対側も同様に。。。

 

 

 


ショルダーベルトも作成。

 

 

 


最高品質の両開きファスナーを使用して交換完了です。

 

 

 


D型金具の付け根革を縫い込んでショルダーベルトを取り付けできる状態に
加工完了です。

 

 

 


ファスナーが両開きなりショルダーベルトが使用できるようになった事で、
使用頻度が低かったバッグも活用いただけます。

特殊な素材のバッグを選ばれていますので擦れなどに気をつけながら、
大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

本日、受け取りました。
前回同様、地元店で散々難癖を言われ、
結局、手に終えないと断られた物を受け付けていただきました。
ブロンズ塗装のデメリットも承知でしたが、
カラーが気に入り購入したものの、ファスナーが使いづらく、
カジュアルに使えない等で10年もお蔵入りしていました。
ずっと悩んでいましたが、ご依頼して良かったです。
今回も本当に美しく完璧に仕上げてありました。
色の剥がれには注意しながらも、
これからどんどん使っていこうと思います。
ありがとうございました。

熊本県 M 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
デリケートな素材のバッグですので、
出来る限り良い状態を保ちながら、
大切に長くご愛用ください。

アルマと財布の修理


ヴィトンのガマグチ財布とモノグラム地に波打ち変型があるアルマです。

 

 

 


アルマのヌメ革はシミ汚れだけでなく柔軟性が低下して劣化しています。

 

 

 


塗装加工がされていないヌメ革の色焼けは変化を楽しめますが、
シミ汚れは少し残念な状態になります。

 

 

 


底面程度の汚れならヌメ革素材では許容範囲。

 

 

 


付け根革には亀裂が見られます。
柔軟性が低下したヌメ革は耐久性がありません。

 

 

 


こちらの付け根革も同様に。。。

アルマは外面のヌメ革パーツの作成交換しながら、
本体の波打ち変型を補正します。

 

 

 


ガマグチ財布も使い込まれています。

 

 

 


白くなった部分は表皮が無くなり革の繊維が露出しています。

 

 

 


擦れや汚れだけでなくホツレや剥がれも見られます。

 

 

 


小銭入れは表皮が剥がれた革に汚れが染み込んでいます。
金属のコインを入れますので避けようが無い損傷です。

 

 

 


合成皮革の内張りは経年劣化。

 

 

 


最高品質時代の財布でも折り曲げ部には負担が掛かるのは同じです。

 

 

 


バラバラに解体して各部を強化しながら合成皮革の内張りを本革で作成し、
美観を整えながら組み立て直すリニューアルリペア加工を施します。

言葉にすると簡単ですが財布やバッグをバラバラにして、
組み立て直すのは困難な作業です。

 

 

 


アルマもバラバラに解体。

 

 

 


モノグラム地を単体にしても波打ち変型は消えません。

 

 

 


財布の口金金具は再メッキ加工を施しピカピカです。

 

 

 


ガマグチ財布のリニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 


各部を強化しながら合成皮革の内張りは本革で作成しています。

 

 

 


小銭入れの中も綺麗になりました。

 

 

 


ヌメ革パーツを作成交換してリニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 


モノグラム地の波打ち変型も改善させながら強度アップさせています。

 

 

 


ヌメ革にはミンクオイルなどを薄く塗り込んで使用すると、
汚れが染み込みにくくなり硬化を抑える効果があります。

 

 

 


負担が掛かる付け根革や持ち手は強化芯材を入れ込んでいます。

 

 

 


どちらも良い素材で丁寧に作製されていた頃のルイヴィトンですので、
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

レザークリエーション 様

この度はお世話になりました。
先程受け取りました。
blogに載せていただいたので綺麗な仕上がりはわかっていたのですが、
実際は感動するほど生まれ変わったバッグで大変嬉しかったです。
あんなにボコボコだったのに。
梱包を開けた時に革のいい匂いがしました。
ヌメ革の部分はミンクオイルを薄く塗ると良いとのことですが
おすすめのメーカーがございましたら教えていただきたいです。
これからは正しい手入れをして仕舞い込まず使っていこうと思います。
ありがとうございました。

 

神奈川県 O 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
革の匂いに気が付かれたのは初めてで嬉しいです。
最高品質時代のヌメ革に近い革を探し求める時に、
当時の革の匂いにまでこだわって現在の素材を選んでいます。
時間を掛けて丁寧に鞣された革でないと、
この革のような匂いにはなりません。
丁寧に取扱いながら大切に長くご愛用ください。

 

キーポルの持ち手


ルイヴィトンのボストンバッグ キーポルです。

 

 

 


長年の使用でヌメ革にはひび割れなどの劣化が見られます。

マチにショルダーベルトを取り付けできるモデルですので、
キーポル バンドリエールです。

 

 


ヌメ革は塗装されていない素のままの革ですので、
汚れが染み込みやすく色焼けで変色します。

使い込んだ経年変化を楽しめる素材ですが手入れしないと柔軟性がなくなり、
革が硬化してサクサクになり、ひび割れなども発生しやすいです。

新品時からミンクオイルやクリームなどを塗り込んでおけば、
汚れや色焼けはあっても柔軟性を保つことができる素材です。

経年劣化させないようにお手入れして経年変化を楽しむ素材がヌメ革です。

 

 

 


パイピング革や持ち手などに無数のひび割れが発生しています。
革の柔軟性が低下して素材劣化しているようです。

 

 

 


大きく容量のあるバッグですので負担が掛かる持ち手を、
新品のヌメ革で作成交換します。

 

 

 


厚みを増した最高品質のヌメ革で持ち手を作成交換しました。

 

 

 


ミンクオイルなどを均一に薄く塗り込んで使用すれば、
日増しに色合いが馴染んできます。

 

 

 


持ち手は強化してありますので重い荷物でも安心して活用いただけます。
大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

お世話になります。
修理品受け取り致しました。
丁寧な修理をありがとうございました。
早速ミンクオイルを薄く塗り馴染ませた上で
大切に使って行きたいと思います。
今回、費用の関係からハンドル交換のみに留めましたが
タイミングを見てまた本体側の革部分の交換も
お願い出来ればと思います。
その際はまたよろしくお願い致します。

東京都 M 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
出来る限りよい状態を保ちながら、
大切に長くご愛用ください。

キーケースの修理


使い込まれ傷みが激しいエルメスのベアン キーケースです。

 

 

 


表皮が擦れて剥がれ、ベロ革は糸も擦り切れて芯材が露出しています。

 

 

 


すでに限界を超えるまで活用されたキーケースで素材も劣化しています。
全体が スレスレ状態ですが塗装歴があると当社では考えています。

 

 

 


擦れて表皮が無くなった部分には汚れが染み込んで黒くなっています。

 

 

 


擦れや塗装歴だけでなく素材劣化も見られますので、
バラバラに解体してリニューアルリペア加工を施します。

 

 

 


出来る限り汚れを取除くと擦れ具合が鮮明になります。

 

 

 


長年の使用や塗装加工で劣化した素材が新品に戻ることはありませんが、
強化しながら見た目も整えます。

 

 

 


小傷やメッキ剥がれが見られるH金具は再メッキ加工します。

 

 

 


汚れを取除き各部を強化しながら組み立て直しエルメスオレンジに復活。
H金具の再メッキ加工も施しリニューアルリペア加工の完了です。

 

 


鋭角に折れていた折り曲げ部も丈夫になりコバ面も仕上げ直しています。

 

 

 


スレスレで汚れが染み込んでいた内部材も出来る限り改善させています。

 

 

 


金属の鍵を取り付けるキーケースは傷みやすいアイテムで、
擦れや汚れを避けることは出来ません。

すでに素材は劣化していますが構造的には丈夫に仕上げていますので、
大切に長くご愛用ください。

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トロカデロの修理


ショルダーベルトが切れて使用不可能なトロカデロです。

 

 

 


ヌメ革が劣化していて無数のひび割れが見られますので、
今回はショルダーベルトの作成交換を施します。

 

 

 


ショルダー先端も修理歴が見られ、付け根革も交換されています。

 

 

 


反対側も同様に。。。
カシメ金具の上部にステッチがありますので、
刻印入りカシメ金具は接着剤で貼り付けてあると予想します。

 

 


付け根革の縫製は内部材ごと縫い付ける大胆な修理です。
縫製の汚さも残念ですが内部材を縫い付けた針穴はもっと残念です。
このような状態からカシメ金具は接着してあるだけと推察できます。

 

 


反対側も同様に。。。

 

 

 


ファスナーも少し破れていますが開閉は可能ですので、
今回は見送られました。

 

 

 


御依頼いただいたショルダーベルトの作成交換のために解体。

 

 

 


最高品質のヌメ革を使用して丈夫に作成完了です。

ミンクオイルのクリームを均一に薄く塗り込めば色合いも馴染みやすく、
革の劣化も抑える効果があります。

 

 

 


活用不可能な状態でしたがショルダーベルトを新品作成したことで、
再び活用いただけます。

最高品質時代の良いバッグですので大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

レザークリエーション様

お世話になります。

本日、トロカデロを受け取りました。

年代物ですが、綺麗にしていただいてまだまだ長く使えそうです。
今後は娘が愛用していきます。

ありがとうございました。
修理の模様を楽しみにしております。

兵庫県 M 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
強化芯材を入れ込んで丈夫に作成していますので、
大切に長くご愛用ください。

ヴィトン財布の修理


ルイヴィトンのモノグラムとエピの財布です。

 

 

 


エピ財布の外周には表皮が剥がれた擦れが見られカブセ角は、
革が擦り切れて芯材が露出しています。

 

 


折り曲げ部も革が擦り切れて口が空き縫い直すことも出来ない状態です。

 

 

 


反対側の折り曲げ部も革が擦り切れて穴が空き芯材が露出しています。

 

 

 


底角も両側とも革が擦り切れて穴が空いています。

外面革をヘリ返した構造の財布ですので穴が空くと基本的には手遅れと
判断されてしまいます。
今回は4箇所の折り曲げ部を解体して強化しながら擦り切れ穴を塞ぎ、
可動しないカブセ角の2箇所は補修加工で改善させます。

 

 


こちら側のマチ部材は正常ですが・・・

 

 

 


反対側のマチはヨレヨレで天部には擦り切れ欠損もあり変型しています。
引き手金具のメッキ剥がれも気にされていますので再メッキ加工します。

 

 

 


大きな損傷が見られない雰囲気のモノグラム財布ですが・・・

 

 

 


劣化した合成皮革の内張りに他店様にて塗装加工がしてあります。

 

 

 


小銭入れの中の合成皮革にも塗料が塗り込まれています。

他のポケットの内張りも劣化していますし、
この塗装加工で正常な部分にも損傷を与えていますので、
全体を解体してリニューアルリペア加工を施します。

 

 


解体して変型したマチ部材を取り外しました。

 

 

 


ヨレヨレのマチ部材の天部には擦り切れ欠損も見られます。

 

 

 


擦り切れて破れた折り曲げ部4箇所には強化芯材を入れ込みます。

 

 

 


底角も同様に。。。

 

 

 


モノグラム財布をバラバラに解体。

 

 

 


劣化した合成皮革に塗装しても改善させる事など出来ません。

この財布をバラバラにして組み立て直せる修理店を探すのは困難ですが、
解体できないからと劣化した合成皮革に塗装するのは残念すぎます。

 

 

 


良好だったはずの対面の革にも塗料が付着していますし、
色移りも発生しています。

劣化した合成皮革に色を塗って誤魔化しても他の部分に損傷を与えては、
被害の方が大きすぎます。

出来る限り改善させる予定ですが塗料が染み込んでいますので、
加工してみなければ改善度はわかりません。

 

 


こちらは塗装加工していないポケットの内張りが色移りしています。
これは問題なく改善します。

 

 

 


内張りが劣化したままで放置した時間が長いと対面部材も傷みます。

 

 

 


引き手金具を再メッキ加工しました。

 

 

 


ヨレヨレだったマチ部材には強化芯材を挟み込みながら欠損部も修復。

 

 

 


擦り切れヤブレや外周の擦れも改善させています。

 

 

 


同様に。。。

 

 

 


劣化した合成皮革部材を本革で作成交換しながら各部を強化して、
リニューアルリペア加工の完了です。

 

 


本革で作成した内張りはベタツキ劣化の心配が無く安心です。

 

 

 


エピ財布は擦り切れ穴を強化しながら塞ぎ、外周の擦れも改善させ、
変型したマチを強化して引き手を再メッキしました。

モノグラム財布は対面革に色移りした損傷も改善させて組み立てています。

活用すれば擦れや汚れは避けようがありませんが、
強化加工で丈夫になった財布を使い込みながら少しずつ馴染ませて、
大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索