エルメス バーキン25のクリーニング補修

birkin25 (1)
HERMESのバーキン25です。
色も珍しいですがサイズが25センチですので小さくて可愛いアイテムです。

 

 

 

 

birkin25 (2)
カブセに塗料のような汚れや白いシミ汚れが見られます。

 

 

 

 

birkin25 (3)
持ち手はコバの塗料が剥がれて芯材も剥離して断面はミルフィーユ状態です。
コバ面の仕上げ直しだけで大丈夫そうに見えるのですが・・・・・

 

 

 

 

 

birkin25 (4)
底角やパイピングなど全体的にスレスレ状態ですねぇ~

 

 

 

 

birkin25 (5)
こちらの底角も同様に。。。。

 

 

 

 

 

birkin25 (6)
両側のマチもスレスレです。

 

 

 

 

birkin25 (7)
この辺りも同様に。。。。。

 

 

 

 

 

birkin25 (8)
マチも山折になっている擦れ易い部分は色落ちが見られます。

 

 

 

 

birkin25 (9)
正面の中央部には大きな擦れ傷が見られ他のスレ傷よりも深くて重症です。

南京錠をヒネリ金具にぶら下げていると必ず出る症状ですが、
しっかりとカブセを閉じてベルトも装着して正しいご使用なら南京錠は擦れません。
しかし、カブセを内側に折り込んだまま南京錠をぶら下げると本体に損傷が出ます。

 

 

 

 

birkin25 (10)
綺麗に見えていた持ち手ですが手垢汚れを取り除くと損傷具合が明白です。

汚れを取り除かないで染め直しする業者が多いですが、
当社ではできる限り汚れを取り除いて本来の状態を確認したあと染め直します。

 

 

 

 

birkin25 (11)
黒い汚れを取り除いた底角付近です。
革の表皮が剥がれて繊維が毛羽立っていますので表皮を整えて染め直します。

 

 

 

 

birkin25 (12)
汚れを取り除き毛羽立ちを整えたところですが傷が深くて重症です。
どこまで回復するかトライしてみます。

 

 

 

 

birkin25 (13)
今回は外面のみのご依頼ですが内側にも汚れが目立ちます。

 

 

 

 

birkin25 (14)
内側も少しだけクリーニングしてしまいましたが、
持ち手や天部のコバ仕上げも完了しクリーニングの完了です。

 

 

 

 

birkin25 (15)
構造上、持ち手の付け根付近は擦れやすい部分ですが、
綺麗に復活しています。

 

 

 

 

birkin25 (16)
マチ部分も同様に。。。。

 

 

 

 

birkin25 (17)
重症だった底角付近も整いました。

 

 

 

 

birkin25 (18)
持ち手や南京錠で付いた擦れ傷も綺麗になり気持ちよくご使用いただけます。

 

 

 

 

birkin25 (19)
高価なバッグでも愛用していれば擦れ傷や汚れは避けることができません。
早め早めのタイミングでメンテナンスを繰り返すことが賢明です。

大切にご使用下さい。

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ルイヴィトン ヴェルニ財布のシミ汚れ

lv vernis (1)
ルイヴィトンのヴェルニの財布です。
正面は少し変色が見られる程度ですが・・・・

 

 

 

 

lv vernis (2)
後面は何かが付着して色移りしています。

 

 

 

 

lv vernis (3)
赤っぽい汚れや黄色っぽい変色などが全体に見られ残念な状態ですが、
基本的にクリーニングは不可能な素材ですので直営店でも対応してくれません。
しかし、このままでは使用できないとのことで最終判断としてご依頼いただきました。

 

 

 

 

lv vernis (4)
今回は外面のみの加工を受けたまりましたが、
残念な色移りや変色は見えなくなりました。

 

 

 

 

lv vernis (5)
カブセベルトや口金金具の取り付け部の革と比較しても大きく違和感はありません。

 

 

 

 

lv vernis (6)
しかし、どのような加工を施してもヴェルニ素材はヴェルニのままです。
頑丈になったり汚れないようになることはありません。

 

 

 

 

lv vernis (7)
全体的に汚れやシミがある状態では使用できない場合の最終手段として
加工を承りましたが綺麗な方がいいですねぇ~。

汚れや色移りを気にしないで諦めがつく限界まで使用を続けるのも選択枝ですが、
少しでも見た目を整えながら最終手段として加工するのも・・・・

価値観の問題で個人差がありますが、
デリケート過ぎるヴェルニ素材だけに難しい選択です。

 

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ヴェルニの小物類 補修補色加工

vernis (1)
ルイヴィトン ヴェルニの小物たちです。

非常に丁寧に使用されていますがデリケートすぎる素材ですので・・・・

 

 

 

 

vernis (2)
ガマ口財布ですが表皮が剥がれて白くなっている部分があります。

 

 

 

 

 

vernis (3)
こちら側も同様に。。。。

 

 

 

 

vernis (4)
キーケースは財布より傷みやすいアイテムですので剥離範囲も大きめです。

 

 

 

 

vernis (5)
こちらの外周も同様に。。。。

 

 

 

 

vernis (6)
丁寧に使用されていても少しデリケート過ぎると感じるヴェルニです。

赤い財布の表面が剥離して白い下地が露出すると、
僅かな損傷でも目立ってしまい残念感が漂います。

これほど綺麗に使用される方なら、尚更です。。。

 

 

 

 

 

vernis (7)
剥離した部分を整えながら補色しました。

 

 

 

 

vernis (8)
こちら側も同様に。。。。

 

 

 

 

vernis (9)
外周の剥離を押さえ込むようにコバ面も仕上げ直していますが、
どのような加工を施してもヴェルニ素材の品質が改善して、
丈夫な素材に生まれ変わることはありません。

丁寧に使用する以外に良い状態を保つ最善策はありませんが、
ヴェルニのアイテムを綺麗な状態を保ちながら愛用できれば、
どのようなブランドの財布でも使いこなせます。

大切にご使用下さい。

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(お手紙紹介です)

レザークリエーション様

お世話になっております。
本日確かにヴェルニ3点受け取りました。
とても綺麗に補修していただき本当にありがとうございました。
お願いした甲斐があり感謝しております。
また、同封の・・・・・、とても嬉しく大切に使わせて頂きます。
ブログでも綺麗にして頂いている所を拝見できて有り難く思いました。

せっかく綺麗にして頂いたので、今まで以上に愛着を持って大切に使っていこうと思います。
また機会あればよろしくお願いいたします。
この度はお世話になりました。

京都市 I 様

お受け取りのご連絡ありがとうございます。
良い状態を保ち続けるのが困難な素材ですが、
綺麗に使用されていますので、引き続き大切にご使用下さい。

ありがとうございました。

エルメス オータクロアのクリーニング加工

hermes haut a courroies (1)
エルメスのオータクロアですが油性マジックの汚れが後面に大きく見られます。

 

 

 

 

hermes haut a courroies (2)
汚れを取り除こうとしたのでしょうか?
油性マジックの汚れが各部に色移りしています。

 

 

 

 

hermes haut a courroies (3)
この辺りも同様に。。。。

 

 

 

 

hermes haut a courroies (4)
持ち手は通常の使い傷みですが塗料が擦れて剥がれた部分に手垢が染み込んでいます。

 

 

 

 

hermes haut a courroies (5)
底角など擦れ易い部分の損傷は避けようがありません。

マジックインキの汚れが目立ちますが底角や持ち手の状態から、
全体的に汚れや色あせがあることがご理解いただけると思います。

 

 

 

 

 

 

hermes haut a courroies (8)
後面の右半分に大きく書かれたマジックインキの汚れを取り除きましたが、
革の色まで抜け落ちるほど深く染み込んだ汚れでした。

 

 

 

 

hermes haut a courroies (9)
バーキンと見間違うサイズですが金具の形状からオータクロアだとわかります。

 

 

 

 

hermes haut a courroies (10)
全体のクリーニング加工の完了です。

 

 

 

 

hermes haut a courroies (11)
底面などにもインク汚れは点在していましたが、底角補修も含めて綺麗に復活!

 

 

 

 

hermes haut a courroies (12)
長年の使用で手垢や手の脂分が染み込んだ持ち手も綺麗になりました。

 

 

 

 

hermes haut a courroies (13)
大きな油性マジックインキの汚れがあった後面も復活です。

 

 

 

 

hermes haut a courroies (14)
マジックインキやボールペン汚れなど革に染み込んだ汚れを取り除かずに、
塗装だけで汚れを隠す修理業者が多いです。

使用しているうちに塗料が剥がれると汚れが出てきますし、
インク汚れだと時間経過で塗料の下から染み出してくることも・・・・

汚れを取り除かずに塗装するだけなら楽ですが・・・・誤魔化し加工です。

 

 

 

 

hermes haut a courroies (15)
バッグや財布の損傷や汚れは使用している本人の責任が大きいです。
ご自身の使い方や取り扱いを棚に上げて、良い状態を保ち続けるのは不可能です。

問題なく使用できる状態に復活していますので大切にご愛用ください。

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エルメス小物類のクリーニング加工

hermes cleaning (4)
HERMESの小物たちですが、全ての品に大きくサインが入っていました。
当然、油性のマジックインキで書かれたサインは時間経過もあり、
革の繊維まで染み込んでいますので革色まで抜き取るように取り除いています。

 

 

 

 

hermes cleaning (2)
ペンケースにはボールペン汚れも数箇所に見られます。

 

 

 

 

hermes cleaning (3)
こちらも、同様に。。。。
常識的には僅かなボールペン汚れだけでも革クリーニングは困難です。

 

 

 

 

hermes cleaning (4)
油性マジックのサインを取り除くと革を染めた色まで抜き取る位の加工が必要です。

大きなサインが書かれた状態では使用するのが困難ですが、
色が抜けた状態でも使用はできませんので、
それぞれの素材や色に合わせて染め直します。

 

 

 

 

hermes cleaning (5)
大きなサインと同時に汚れや擦れ傷も綺麗になりました。

当社では汚れなど(今回はサインが主)を取り除き下地を整えて染め直し加工ていますが、
下処理加工は省略して汚れの上から塗料を塗り、汚れを見えなくするだけの修理店が多いです。
一時的には綺麗に見えますが薄い塗膜の下には汚れが全て残っていますので・・・。

 

 

 

 

hermes cleaning (6)
サインだけでなくボールペン汚れが多数あったペンケースですが、
角部の擦れ傷も含めて綺麗に復活しています。

一枚目の画像にあるオータクロアやベアンの加工は、後日紹介する予定ですが、
加工箇所であるサインを撮影できないので掲載は難しいかなぁ~

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エルメス キーケースのクリーニング加工

he key (1)
エルメスのキーケースです。
外面全体に擦れ傷や汚れや色落ちが見られます。

 

 

 

 

he key (2)
外面が重症ですので内面は黄色の発色が綺麗に見えます。

 

 

 

 

 

he key (3)
折り曲げ部は傷みやすいので擦れていますがホツレは無いようです。

 

 

 

 

he key (4)
汚れを取り除いて表皮が剥がれた部分を補修します。

 

 

 

 

he key (5)
芯材が使用されていないエルメスは内側のホルダー金具の型通りに汚れます。

 

 

 

 

he key (6)
汚れを取り除いてみると表皮の擦り切れ具合がよくわかります。
擦り切れて革の繊維が毛羽立った部分を補修して補色します。

 

 

 

 

he key (7)
外面だけの予定でしたが・・・・
内側やコバ面も仕上げ直しました。

 

 

 

 

he key (8)
小物アイテムの中でもキーケースは一番傷みやすい品です。

良い状態を保ちながら長く使い続けるのは困難な品ですので、
少しでも良い状態を保つ工夫が必要です。

鍵を取り付けないのが一番ですが・・・・
キーケースですから、そうもいきませんねぇ~。

手の脂分や汚れが革の中に浸透しないコーティング加工も施していますが、
大切に使用するしか良い状態をキープすることはできません。

大切にご使用ください。

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