ヴィトン ポルト ビエ・カルト クレディ モネの修理


ルイヴィトン ポルト ビエ・カルト クレディ モネです。
撮影が下手なのでイエローのエピに見えますがオレンジ色のマンダリンです。

 

 

 

 


当社ですら稀に見る状態の悪さに驚きましたが、
使用期間は僅か7年ほどで、この状態には愕然です。

 

 

 

 


大きく欠損するほど擦り切れています。

 

 

 

 


毎日のように使用する財布は少しずつ傷んできますので、
修理するタイミングは難しいものですが・・・・

もっと早く修理するのが最良ですが、もう少し丁寧な取り扱いも必要ですねぇ~

 

 

 


内側も全体的に薄汚れがあり、擦れ傷も数箇所見られます。

 

 

 

 


使用できる状態に復活させるためにリニューアルリペア加工を施します。

内張りに使用されている合成皮革は汚れも目立ちますし、
今後の劣化も心配ですので、この機会に本革に交換します。

 

 

 

 


損傷が大きく、もはやブランド品とは呼べない状態です。

貴重な品だけに残念すぎます。。。。

 

 

 

 

 


穴が空いている部分だけでなく他も擦り切れてティッシュより弱い状態です。

これ以上破れないように裏側から芯材を貼り合わせて強度アップさせます。

 

 

 


小銭入れの中も擦れ傷や汚れがあります。
カブセの擦れ傷は二つ折にした時に対面のカードが当たるので付いてしまいます。

カードを重ねて入れると厚みが増し擦れ易いのです。

 

 

 

 

 


リニューアルリペア加工の完了です。

折り曲げ部など各部に強化加工を施して組み立て直しています。

 

 

 

 

 


カードで付いた傷は想像より深かったので苦労しましたが綺麗になりました。

 

 

 

 


小銭入れの中もスッキリです。

 

 

 

 


外周はスレスレで折り曲げ部は大きく欠損し縫製すら出来ない状態でしたが、
折り曲げ部にもステッチがかかる状態に復元しています。

強化芯材も入れ込んで縫製していますので丈夫さもアップです。

高価で貴重なモデルですしブランド財布は良い状態を保ちながら、
お洒落に格好良く使用されるのが賢明です。

大切にご使用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

dunhill-renewal repair ダンヒル長財布の修理


かなり使用感のあるダンヒルの長財布です。

財布の損傷といえば折り曲げ部からなんですが外周は全体的に擦り切れて重傷です。

 

 

 

 


カブセの外周ですが革が擦り切れて欠損しています。

 

 

 

 


折り曲げ部は当然のように重傷です。

 

 

 

 


角部も同様に。。。

 

 

 

 


内側の様子です。
革が全体的にベタツキが出ていて白い汚れが付着しています。

 

 

 

 


革が剥がれて変形した部分も見られます。

とりあえずは解体作業からスタートします。

 

 

 

 


解体して革に染み込んだ汚れなどを取り除いたところです。
外面部材の外周は繋がっている部分より擦り切れて欠損した部分の方が多いような・・・

治せるんでしょうか・・・?

 

 

 

 

 


革が剥がれて変形のある部分はカードポケットのステッチをほどき、
内張り布を剥がして強化材を挟み込んで組み立て直します。

 

 

 

 


カードや紙幣の出し入れで負担が掛かる部分ですので、
内布を剥がした革の裏面から強化材を貼り合わせます。

 

 

 

 


外面の復元強化加工は苦労しそうです。

 

 

 

 


大切に長く愛用したい財布はもっと早めのメンテナンスが最善ですね。

 

 

 

 


つながっている部分も首の皮一枚で少し引っ張れば裂ける状態です。
しかし長年使用してきた愛着のある素材ですから安易に代用の革に交換できません。

 

 

 

 


負担が掛かる部分には強化加工を施しながらリニューアルリペア加工の完了です。
代用の革で作り直したパーツは何一つありませんが、スッキリしました。

 

 

 

 

 


諦めるしかないような状態でしたが安心してご愛用いただける状態になりました。

他人が見ると驚くような状態でも思い入れや愛着など様々な理由で
その品でなければならないことがあります。

特にご商売をされている方などは縁起担ぎで財布を買い替えるのをためらわれる方も・・・

当社のホームページは「大切なブランド財布」や「大切なブランドバッグ」で検索いただけます。
大切に長く愛用したい品にかぎり修理加工を承っています。

大切に思える品に出会われた方は当社をご利用いただけると幸いです。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

ルイヴィトン ガマ口財布のリニューアルリペア


1997年に製造されたルイヴィトンのガマ口財布M61663です。

15年以上が経過していますが、とても丁寧に愛用されている事がわかる状態です。

 

 

 

 


内部材の革も外面のモノグラム地と同様に最高品質だった頃の財布です。

丁寧に使用されていますが、さすがに各部には擦れ傷等の損傷が見られます。

 

 

 

 


各パーツの淵は革の表皮が擦り切れて繊維が毛羽立っています。

 

 

 

 


ガマ口の中の黒い部分は表皮が擦り切れた部分に汚れが染み込んだ状態です。

 

 

 

 


内張りの合成皮革は劣化しています。

毎日のように使用する財布は負担が大きく痛みやすいアイテムです。
長年頑張ってくれましたがリニューアルリペア加工を施し、
これまで以上に頑張ってもらえるように加工します。

 

 

 

 


口金金具を取り外し解体です。

 

 

 

 


しっかりと張り合わされた合成皮革を薄い革部材から剥がしとるのは、
細心の注意が必要で時間が掛かります。

最近の品なら解体も楽なんですが、古いヴィトンは頑丈すぎます。

 

 

 

 

 


がま口の中の黒い汚れを取り除いた様子です。
金属の小銭を入れる部分ですので避けようのない損傷ですね。

負担がかかる部分には強化加工を施し、合成皮革は本革仕様に変更して組み立てます。

 

 

 

 


負担がかかる縫い合わせ部や折り曲げ部などは手縫いで頑丈に縫製します。

 

 

 

 


小銭入れの中も綺麗になりリニューアルリペア加工の完成です。

 

 

 

 


擦り切れも補修され綺麗になりました。

自然に劣化してしまう合成皮革はなくなり各部が強化されていますので、
安心してご使用いただける状態です。

 

 

 

 


いつの時代もブランド品は高価ですが、良い時代に良い品を購入されています。

使用すれば傷や汚れは避けようのない損傷ですが、
痛みやすい折り曲げ部などにも強化加工を施してありますので、
引き続き大切にご使用ください。

 

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tomorrowland ドクターバッグのリニューアルリペア


tomorrowland ビジネスバッグです。

長年愛用されてきたようで外周などは、かなり縫い代のあるバッグですが
ステッチ付近まで革が擦り切れています。

 

 

 


後面も傷だらけです。

 

 

 

 


底の擦れも重傷で穴があいてしまう寸前です。

 

 

 

 


マチ底は4箇所とも破れています。

 

 

 

 


同様に。。。

 

 

 

 


同様に。。。。

 

 

 

 


革が硬化して柔軟性がなくなりパサパサ状態です。

 

 

 

 


本体天部も大きく裂けています。

 

 

 

 


ドクターバッグは天部の口周りに鉄芯が入っていて革巻きの口金になっています。

ロックするとベロ革カブセの下になり見えない部分ですが赤いベロ革がお洒落です。
損傷が激しくバッグとしては機能しない状態ですのでリニューアルリペアで復活させます。

 

 

 

 


ベロ革カブセもひび割れが重傷です。

本体も重傷で交換してしまう方が簡単なんですが、
ロック金具と同様でブランドの刻印がありますし変更できない部材です。

 

 

 

 


マチの天部も擦り切れて穴が空いていました。

これだけでも充分に重傷ですが解体作業を開始するまで気が付かないほど
全体的に損傷があります。

 

 

 

 


いつものように全バラです。

 

 

 

 


今回は前後面と赤いベロ革は再生加工で、その他のパーツは全て作成します。

 

 

 

 

 


革巻き口金の鉄芯です。  頑丈ですが重たいです。

 

 

 

 


鉄芯の先端は角が立っていて鋭利です。
量産品ですので仕方ないのですが、内側から革を突き破る心配があります。

 

 

 

 


鉄芯の角を丸く加工してから革で包み込みます。

ちょとした加工なんですが大事なことなんで、紹介しておきました。。。

 

 

 

 


リニューアルリペア加工の完成です。

長年頑張ってくれたパーツたちとはサヨナラです。よくがんばりました!

 

 

 

 


傷だらけだった後面は元のパーツのままですが気持ちよくご使用いただけます。

 

 

 

 


元のサイズでデザイン変更ありませんが持ち手は頑丈に進化しています。

 

 

 

 


持ち手同様に各部にも強化加工を施しながら組み立てています。

 

 

 

 


道具としての意味合いが強いバッグですので、頑丈さを最優先にしながら
リニューアルリペア加工を施してあります。

長年、愛用し慣れ親しんだバッグですので前後面や金具類は再利用し、
これまでと変わらぬご自身の道具として活用いただけると思います。

出来る事ならもう少し早めにメンテナンスを施しながら、
良い状態を維持したまま愛用されることをオススメいたします。

大切にご使用ください。

*今年も残りわずかですね。
当社のブログを閲覧くださいました方々に心よりお礼を申し上げます。
来年は7日(月曜日)からの営業になります。
迎える2013年も頑張りますので、よろしくお願いします。

 

 

 

 

Whitehouse-Cox 財布のリニューアルリペア加工


Whitehouse-Cox 財布です。

 

 

 

 


20年近く愛用されてきたようで各部に、
ホツレ・擦り切れ・破れ・汚れ・色落ち・型崩れ・・・フルコースでダメージがあります。

 

 

 

 


内側の状態です。

 

 

 

 

 


折り曲げ部は糸がホツレ、革が擦り切れているようです。

 

 

 

 


この辺りは革が切り取られたように深く擦り切れて欠損しています。

 

 

 

 


この辺りも同様に。。。

 

 

 

 


カードポケットの傷は深いです。

 

 

 

 


カードポケットの後ろ側のポケットは内張りが大きく破れています。

 

 

 

 


小銭入れもスレスレ状態ですが、後側にポケットがあります。

 

 

 

 


小銭入れの後ろ側のポケットも内張りが大きく破れています。

 

 

 

 


札入れにも破れが見られます。

 

 

 

 


小銭入れのマチも内張りが擦り切れています。

もっと軽症な内にメンテナンスを繰り返し良い状態を保ちながら愛用されるのがベストですが、
ここまで頑張ってくれると手放せなくなる気持ちがよくわかります。

 

 

 

 

 

 


まずは、解体することからスタートです。

 

 

 

 


傷みやすい小銭入れの内張りは全て本革仕様に変更します。

 

 

 

 


馬具や英国軍のアイテムを作成してきたメーカーだからでしょうか?
接着剤の塗り方が雑すぎます。

通常はステッチより外側の1~2ミリ程度の部分に接着剤をしようするのですが・・・

 

 

 

 

 


子供の工作のような接着剤の使い方は大胆過ぎます。
破れなどは見られませんが内張りの布部分は全交換する方が良さそうです。

ポケットに入れる物の事など気にせずに、
これくらい雑にボンドを塗れたら集中力や根気も必要なくなって楽でしょうねぇ~

きっと、日本って細かすぎるんです。うらやましぃイングランドの大胆さ。

 

 

 

 

 


全ての革パーツを解体して汚れを取り除いてみました。

 

 

 

 


傷や色落ち具合が鮮明に浮き上がりました。

 

 

 

 


カードポケットの内張りも全て交換します。

 

 

 

 


革パーツも全て作り替えれば作業的には楽なんですが、
20年近く愛用されてきた財布とは別物になってしまいます。

革パーツは作り変えることなく、全てのパーツに強化加工を施し、
補修補色加工で一つ一つ仕上げて組み立て直します。

 

 

 

 

 


元通りに組み立て直しリニューアルリペア加工の完成です。

 

 

 

 


小銭入れの内張りは全て本革仕様になり高級感と耐久性を高めています。

 

 

 

 


当然、外面も20年近く愛用されてきた素材のままです。
擦り切れて破れた部分や欠損した部分も復元強化加工で再生しています。

 

 

 

 


外面からは見えませんが全パーツの縫い合わせ部には強化加工を施してありますので、
頑丈さは新品時以上になっています。

 

 

 

 


使用を続ける限界を超えた状態でしたが安心してご使用いただけるように復活しました。

大切に使用していても汚れや傷は避けようがありません。
重傷になる前にメンテナンスを繰り返す方が良い状態を保ちながら長く愛用でき、
結果的に安上がりになります。

大切にご使用ください。

 

(余談です・・・)

「暇なのか?」「趣味なのか?」「馬鹿なのか?」・・・という声もあるリニューアルリペア。

ファスナー交換を10本する方が「手早く」・「簡単」・「利益も出ます」
そんなことは充分に本人が承知しています。

(修理のお問い合わ時のメールを紹介させていただきます。)

有限会社 レザークリエーション様
初めまして。
先日20数年ぶりの同窓会に参加し、
物にこだわりを持っている同窓生と会い、
20年近く前に購入しました財布を見せたところ
こちらでの修理を薦められました。
HPに掲載されているような高価な品ではありませんが、
付き合いが長く、とても愛着があるので
修理のお見積もりをお願い致したく、
近々現品をお送りしますので
よろしくお願い致します。

*お問い合わせ時の文面から当社がリニューアルリペアをご提案した意図を
ご推察いただけると幸いです。

当社のホームページは「大切なブランドバッグ」や「大切なブランド財布」で検索できます。
買い換えることのできない大切なバッグや財布を使い続けるために
当社のリニューアルリペア加工は存在します。

ビジネスとして成立しにくい内容だけに積極的には承れない加工ですが、
今回の財布のように買い換えることのできない大切な品のみご相談を承ります。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

USA LOUIS VUITTONのガマ口財布の修理


USA LOUIS VUITTONのガマ口財布です。

古いものですが丈夫な素材で丁寧に作成された頑丈な財布です。
しかし、メンテナンスせずに使い続けてこられたので各部に損傷があります。
とても良い品だけに酷使続けた状態は残念すぎます。

 

 

 

 


札入れポケット側の折り曲げ部です。

糸がホツレ、内張りが剥がれて口が空いても無視して使い続けると、
モノグラム地が縮んだりひび割れたり、ちぎれて欠損してしまいます。

 

 

 

 


反対側の折り曲げ部は1cm以上欠損しているようです。

内張りも変形してボロボロになり縫い直すこともできない状態です。
良い財布だけに酷使されてきたことが残念ですねぇ~

糸が擦り切れた段階で、すぐに縫い直しメンテナンスするか?
モノグラム地が擦り切れて欠損するまで酷使するか?・・・は個人差のあるところですが、
財布やバッグのためには早めのメンテナンスを繰り返す方がGOOD!です。

 

 

 


内張りの合成皮革も全て劣化して使用できない状態です。

 

 

 

 


ベロ革の外周のコバ塗料は完全に剥がれて芯材もフヤケタ状態です。

コバ面の塗料が剥がれると汚れや水分をコバから吸い込んで傷んでしまいます。
木材なども革と同じですがコバ(断面)から汚れや水分を吸い込みますので、
コバの仕上げは重要なんです。

 

 

 

 


ベロ革の付け根も切れています。

 

 

 

 


内側の状態です。
とても良い革が使用されていますが各部に損傷があります。

 

 

 

 


小銭入れの内側です。

金属の小銭を入れますので汚れや傷は避けようがありませんね!

 

 

 

 


内部材の折り曲げ部も革が擦り切れて破れています。

 

 

 

 


この辺りも同様に。。。

 

 

 

 


いつものように解体してみました。

小銭入れの中など内部材の汚れを取り除くと擦り切れた部分が白くなり損傷が鮮明です。
表面が擦れた部分に手垢汚れなどが染み込んで黒くなっていた部分は、
革の色が無くなる程、擦り切れていたということですね。

 

 

 

 

 

 


劣化した合成皮革は本革仕様に張替え、組み立て完了です。

 

 

 

 


小銭入れも気持ちよく使用できそうですね!

 

 

 

 


内部材の折り曲げ部も復元強化加工で丈夫に仕上げています。

 

 

 

 


ベロ革も切れた部分を強化してコバ仕上げしました。

 

 

 

 


欠損していたモノグラム地も復元強化加工で完成です。
強化芯材を入れ込んで縫製していますので頑丈です。

 

 

 

 


長く愛用いただけるように最善の状態にリニューアルリペア加工しましたが、
ボロボロになるまで使い続けるより、こまめにメンテナンスを施されるのが懸命です。

2度と新品購入出来ない品質の財布ですので大切にご使用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索