ルイヴィトン L字ファスナー財布(M61730)修理の後篇

大切なブランドバッグのリペア日記

大がかりなリニューアルリペア加工を年式の違う2つ財布を比較しながら同時進行する後篇です。

大切なブランドバッグのリペア日記

合成皮革部分は全て取り除き、ベタ付き劣化しない本革に交換します。

取り除く合成皮革部分に必要な分だけ革を切り出しましたが沢山の革が必要です。

この後、正確な寸法にカットして革の厚みも加工します。


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外面のモノグラム地に張り合わされた内張りを剥がしたところです。

画像の折り曲げ部など負担が掛かる全ての部分に強化芯材を入れ込み頑丈にします。メラメラ

*リニューアルリペア加工の工程の中で見た目が綺麗になる「補修や補色」の工程は、


「折角だから、少しは綺麗にしときましょうか?」的な感覚での作業でして、

内部構造を頑丈に仕上げ強度や品質を上げる強化加工が最大の目的です。

残念ながら、組み上がると外面からは見る事が出来ませんが・・・・・汗

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本革の内張りが使用された部分も、一度剥がして強化芯材を入れ込みます。

張り合わされた薄い革を破らない様に剥がすのは一苦労ですが芯材を入れ込むには必要な作業です。

0.2~0.3㎜しかない革ですから注意を払いながら慎重に剥がします。あせる

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合成皮革の内張りを取り除いた小銭入れのマチ部材です。

上側2つが2000年モデルで下側2つが1996ねんモデルです。

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表面的な型押し模様や色合いは大差ない両モデルのマチ部材です。

柔軟性がある2000モデルの革と張りのある硬めの1996モデル革で素材の変更が見られます。

革の製造工程での「なめし方」や「染色方法」など専門的な内容は割愛しますが、

2007年以降の最近のモデルは別の方向に仕様変更されていますので強化加工をお勧めします。

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合成皮革の内張りを取り除いた革の内側の様子です。

本革の内張りを張りこむ前に強化芯材を張り合わせ強度アップさせて組み立てますので、

どちらの年式の素材でも同等の強度にアップします。にひひ

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マチや各ポケットなど多数の強化加工を施しパーツごとに補修補色加工を施しました。(1996)

革が擦り切れて欠損した部分も復元強化加工を施し復活しています。チョキ

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綺麗になったので油断してましたが、まだバラバラ状態です。

解体した物は組み立て直す必要があります。

新品なら組み立てもスムーズに進行するのですが、解体したものにはミシン穴がすでに空いています。

ミシン目など気にせずに縫製できれば作業時間は1/10以下で完了するのですが・・・・あせる

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2000年モデルも各部の強化加工と補修補色加工の完了です。(2000モデル)

劣化した合成皮革の色移りも綺麗になりました。チョキ

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負担が掛かる小銭入れのマチも頑丈に擦れキズも綺麗になりました。(2000モデル)

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解体するのも一目一目糸をほどくので大変ですが組み立てはもっと難しく根気が必要です。

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ようやく内側部材が組み上がりましたのでモノグラム地の外面と合体させれば完成です!あせる

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小銭入れの中や札入れなど各ポケットの合成皮革は本革にグレードアップしています。チョキ

今回のモデルより、も~と古い年式モデルは、この財布のように全て本革仕様で販売されていました。

安心してご使用いただけるようにファスナーも新品に交換してあります。

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なんとか、ボールペン汚れも綺麗になりました。(2000年モデル)

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擦り切れて破れていた部分も復元強化加工で再生しています。(1996年モデル)

両モデルとも各ポケットの縫い合わせ部など負担が掛かる部分には全て強化加工を施してあります。

見た目は元通りですが強度は新品時以上です。ニコニコ

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1996年と2000年モデルでは仕様の違いがありましたが同様の加工を施し頑丈になっています。

使用すれば表面的な擦れキズなどは避けようのないものですが、
作り込みが頑丈になり耐久性が向上していますので長くご使用いただけます。

大切に長くごしようください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

有限会社レザークリエーション 担当者様

品物、受け取りました。

加工の様子も、詳しく掲載して頂き、大変な作業、

ありがとうございました。

また、大事に使わせて頂きます。

お世話様でした。

長野県 K 様

合成皮革が劣化することは避けようのないトラブルですが、
本革になりましたので安心してご使用いただけます。
大切に長くご使用ください。

ルイヴィトン L字ファスナー財布(M61730)修理の前篇

大切なブランドバッグのリペア日記

1996年製造の財布(左)と2000年製造(右)の同一モデル(M61730)の財布です。

L字ファスナー付き財布で人気のあるモデルですが現在は仕様変更でニューモデルに移行しています。

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1996も2000もデザインやサイズに変わりはありません。

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カブセ裏の内側部材の比較ですが、革質が変更されているようです。目

(左1996年モデル・右2000年モデル)

どちらの財布も12年~16年前の品ですので各部に損傷が見られます。

全て解体してパーツごとに復元強化加工を施し組み立て直します。メラメラ

お知り合い同士でご依頼頂いた同じモデルの財布ですので同時進行で比較しながら進めます。ニコニコ

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(1996モデル)折り曲げ部にはホツレがあり、外周全体に擦れキズも見られます。

内張りの合成皮革素材は劣化して剥がれているようですねぇ~ショック!



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(2000モデル)画像では判りにくいですが擦れキズや折り曲げ部のホツレがあります。

合成皮革も同じ様に劣化していますが素材が1996モデルとは違う様で剥がれ方が異なります。

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2000年モデルの合成皮革は対面の本革素材に貼りつくように色移りしています。ガーン(2000モデル)

同じモデルの財布でも年代で仕様が変われば素材の特性も変わる様で、

それぞれの損傷に合わせて加工を施す必要がありますが取り除けるかな~。あせる

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1996モデルの解体です。

リニューアルリペアをする度にバッグや財布を全バラして、ため息を付いています。

こんなことして元通りに組み上がるのでしょうか?あせる

こんなこと他店や直営店では、絶対にやりませんよねェ~!

リスクが高いし手間暇ばかりで商売には繋がりませんから・・・・・

当社としても出来る限りご遠慮いただきたいリニューアルリペア加工ですが、

2度と手に入らない高品質時代の製品は大切に長く使用してほしいので頑張っています!

同じ品質の品が新品購入できるなら、リニューアルリペア加工なんて必要ありません。

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この画像のパーツは小銭入れ部だけのパーツです。(1996モデル)

小銭入れ部だけでも解体には苦労するモデルですので、組み立てはもっと大変です。あせる

この財布のファスナー交換を断る修理店は多いです。

直営店でもファスナーのみの交換や内張りだけの交換は対応してくれません。

古き良き時代の財布も現行素材に仕様変更され別物に様変わりしてしまいます。

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汚れを拭き取ってみると色剥がれが重症です。ショック!(1996モデル)

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札入れポケットの折り曲げ部ですが革が擦り切れて欠損しています。ショック!汗(1996モデル)

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マチ部材も擦り切れて穴が空いています。(1996モデル)

穴が空いていない部分も擦れて革が薄くなり弱っています。目

損傷個所だけでなく弱くなった所や負担が掛かる部分などは全て強化加工を施します。

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続いて2000年モデルもバラバラです。(2000モデル)

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本革に合成皮革の色移りが見られます。目(2000モデル)

合成皮革が劣化し始めると悪化する方向にしか進行しません。

劣化を放置していると合成皮革以外のパーツに損傷を及ぼします。

合成皮革の劣化は出来る限り早めの修理される事が最善策です。ニコニコ

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ヴィトンの刻印に重なる様にボールペン汚れが付いています。しょぼん (2000モデル)

なんとかしたいけど~難易度が高い汚れ方です。汗

革の色剥がれもありますが、革の表面をよ~く見ると全体に汚れている事がわかります。

表皮が擦れて色剥がれした部分に手垢などの汚れが浸みこむと画像のように見えます。目

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小銭入れのマチ部材です。(2000モデル)

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この角の内側は札入れポケットがあり傷みやすい部分ですがモノグラム地に欠損が見られます。目

                                                   (2000モデル)

同時進行中の1996年モデルより年式が新しい事もあり軽傷のように見えていたのですが、

解体して各部をチェックしていくと、負けず劣らずの損傷具合ですねぇ~にひひ

解体だけでも一苦労でしたので油断していましたが、これからが修理の本番です。メラメラ

長くなりますので今日はここまでです。

後篇につづく・・・にひひ

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ヴィトン・タイガラインのウラルの修理

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ヴィトン・タイガラインのウラルです。

横42㎝x高さ34㎝xマチ幅18㎝の大きなビジネスバッグです。

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底角や外周などに多数の擦れキズが見られますが全体的には綺麗な外観です。

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マチは3層構造の複雑な造り込みです。あせる

特にマチ底は負担が大きく破れやすい箇所ですので細心のチェックが必要です。目

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やはりタイガレザーの表面に亀裂が入っているようですね!ガーン

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こちらにも亀裂がありますが・・・・・

結局のところ両側のマチ底6か所ともに亀裂がありました。ショック!あせる

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カブセの付け根付近も負担が大きく切れやすい部分です。

このバッグはカブセの取り付け構造がしっかりとしていますので軽傷ですね!クラッカー

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そして、内側なんですが・・・・

ほとんどの部材が合成皮革素材で作成された内張りでして、すべて劣化しています。しょぼん汗

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内側のポケットは内側も外側も全て合成皮革ですので張り替えでは無く新規作成交換が必要です。あせる

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カブセ裏にはファスナー付きペンケースが取り付けてある複雑構造です。

残念ながらペンケースの内張りも合成皮革なんで解体が必要です。ショック!

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大きく重いバッグは解体するだけで必死のパッチです。

まだまだ、解体しないと本体と内張りを分離させることはできません。ガーンDASH!

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ペンケースも解体ですが組み立て直すためには本体カブセの解体も必要になります。あせる

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合計18面の内張りを全て本革に交換してベタツキ劣化しない様に品質アップさせます。メラメラ

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本革の内張りは厚みを整え外周はスッキリと仕上がる様に中心より薄く裏面を加工しています。ニコニコ

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内側の構造もかなり複雑でかなりの時間と手間暇を費やしました。

普通のバッグの7~8個分の手間暇と材量が必要な内張り交換でした。DASH!

初めから判っていた事ですが商売にはならない案件です。

同じバッグで修理するか思案中の方も、しばらくは同じ修理は受けたくありませんのでご容赦くださいね!

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内張りが全面本革仕様に生まれ変わり、高級感がありますね~音譜

ベタベタ劣化してくる事は2度とありませんし、補修補色などの修理対応できる素材になりましたので、

見た目以上のメリットがあります。

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後ろポケットも本革の内張りです。チョキ

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ペンケースも完璧です。

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マチ底など各部に強化芯材を入れ込んで丈夫に仕上げています。

各部の擦りキズも補修していますので気持ち良くご使用いただけます。べーっだ!

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センターのロック金具も簡単に締まらない状態でしたが開閉調整加工を施してあります。

仕事柄、この様なバッグを持ち歩くこととは無縁なんですが、男性なら意味無く憧れてしまうバッグです。

丁寧にご使用になれば一生物と呼べる優れたバッグですので大切にご使用ください。

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ヴィトン・ビジネスバッグの修理

Bag Custom blog

ヴィトンのビジネスバッグです。

持ち手が手垢で汚れ、外周の塗料が剥がれていたりしますが全体的には綺麗に使用されています。音譜

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頑丈なロック金具が特徴ですが、このバッグは本体も丈夫に作成されています。クラッカー

10年以上経過しヌメ革パーツの焼け具合もいい感じですが黒いシミがバッグ中央だけに目立ちます。しょぼん

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持ち手の汚れは使い込めば避けれないです。汗

手垢などで黒くなりベタベタした手触りになっています。

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角菅金具には青サビが発生して腐食してきています。ショック!

刻印入りのカシメ金具も錆びていますねぇ~ガーン

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便利に使える後ろ面の大きなポケットですが・・・・

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内側のビニール素材が剥がれてきています。目

ビジネスマンは雑誌や新聞など抜き差しして負担が掛かる部分ですので合成皮革のままでは耐久性が心配。

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内側の様子です。

後ろポケット同様、ビニール素材が使用されたポケットがありますので本革に交換します。メラメラ

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内側の素材を交換するとなるとバラバラに解体する必要があり苦労します。あせる

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頑丈な造り込みがされているバッグですので内側にも多数の芯材が使用されています。

カブセを解体した持ち手の裏側には頑丈な鉄の芯材が固定されていました。音譜

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高価なバッグだけに芯材だけでも3種類使用されています。スゴイ!

頑丈なバッグは解体も組み立ても苦労の連続で骨が折れます。あせる

*芯材など使用されていないバッグも多いのですが、ヴィトンが本気で作成したバッグは完璧です。

同じ様な用途やサイズのバッグでも高価なバッグは見えない部分に手の込んだ細工が施されています。目

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外面の革パーツも交換しますので分解です。

錆ついていた角菅金具とカシメ金具を片方づつ磨いてみました。あせる

手間暇は必要ですがピカピカになるもんですねぇ~

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元より丈夫に新品パーツ作成して組み立てました。

刻印入りカシメ金具や角菅金具もピカピカです。ニコニコ

とても綺麗に使用されていたことと高品質な造り込みがされていた事でヌメ革パーツが新品になると、

バッグ全体が新品の様に生まれ変わりました。

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最高級のヌメ革を使用しています。ニコニコ

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後ろ面のポケットや内側ポケットも元通り。

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内張りの天部を折り返して縫いつけていますので、雑誌や新聞を出し入れしても剥がれて来ない工夫です。にひひ

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デザインや構造を変更すること無く元通りに修理しました。

外周の塗料も仕上げ直しましたので気持ち良く使用できます。

新品の日焼けしていないヌメ革は汚れやすいので、しばらく陰干ししてから使うのがベストなんですが、

綺麗になると使いたくなりますねぇ~

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GUCCI セカンドバッグのリニューアルリペア

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30年くらい前のGUCCIのセカンドバッグです。

古いものですので各部に損傷がありますが素材も作り込みも一流のバッグです。クラッカー

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ホツレ・ヤブレ・擦りキズ・汚れなどフルコースの損傷ですがリニューアルリペア加工で復活させます。メラメラ

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カブセを開けると筆記体で小さなグッチのマークが刻印されているだけです。

本当に品質の良い品ならブランドのロゴマークなど目立たぬように・・・・が、お洒落でカッコイイですね!

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厚み部分に見える芯材もダメージがありそうです。目

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カブセ裏や内張り素材も全て本革で作成されていますが、ボロボロになって欠損している個所も・・・・ガーン

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重症です。あせる

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底角も革が擦り切れて無くなっています。

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いつものようにバラバラです。

ここまで解体すると後戻りできませんが、「元通りに組めるのか?」と自問自答しながらの作業です。にひひ

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内張りや芯材は全て作成交換して画像の本体パーツを再生加工します。

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内張りや芯材を剥がし取り、一枚革だけになったカブセです。

革の周囲だけを薄く加工して出来上がりをスッキリ見せる工夫が施されています。目

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革が擦り切れて無くなった状態ではミシン目も無く、組み立てられません。

欠損部の再生やキズや汚れの補修補色加工を施し組み立て直します。

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芯材交換や各部の強化加工を施し、内張りは当然本革で作成しました。べーっだ!

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周囲のコバ仕上げも完璧でスッキリです。チョキ

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ボロボロだった折り曲げ部も復元強化加工で甦りました。

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反対側の折り曲げ部もチョキ
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バネ式のホック金具はメッキが剥がれて残念状態でしたので最高級のマグネットロックに交換しています。

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フルコースの損傷がありましたが新品時より頑丈に復活しました。

これほど、高品質なバッグは現在は購入不可能ですので大切に長くご使用ください。

 

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カルティエ財布の擦れキズ修理

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カルティエの長財布です。

全体的に擦れや薄汚れがあるようです。目

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折り曲げ部は革が擦り切れて破れています。

長年ご使用になると傷んでしまう部分ですが、もう少し早めの修理が理想です。

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こちらは反対側の折り曲げ部ですが、糸も革も擦り切れて残念な状態です。

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内側の様子ですが丁寧に正しくご使用されているようです。クラッカー

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マチ革が抜け出ていますので、解体して丈夫に縫い直します。あせる

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カード入れのポケットには革の繊維まで露出した擦れキズが・・・・・ガーン

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反対面のカードポケットも擦れあっていたようで革の繊維が毛羽立った状態です。

革の表皮が擦り切れて無くなると塗料を吸い込んでしまい発色しない上、ザラザラに仕上がります。しょぼん

*一番厚みのある部分同士ですから二つ折り財布では避けようのない損傷です。

擦れあう事を避けるためには柔らかい布などを挟んで使用するしかないかな~はてなマーク

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この財布の修理で一番苦労したシミ汚れです。

瞬間接着剤のような樹脂系の汚れで、コーナー金具取り付け時に汚してしまった跡かな~?

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当社でもコーナー金具の取り外しからスタートです。

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折り曲げ部を解体したところです。

補強材を入れ込んで強度アップさせながら、破れ部分を復元します。あせる

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ジャジャ~ン!完成です。

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カード入れポケットの擦れキズなど各部の汚れも綺麗になりました!チョキ

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破れて口が空いていた折り曲げ部分も外周の擦れキズも復活しています。ニコニコ

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最上部の画像と比べると全体的な汚れも無くなりスッキリ感が復活しています。

とても良い財布ですし使い方も丁寧ですが、もう少し早めのメンテナンスが最善です。

大切にご使用ください。

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