ルイヴィトン 小銭入れと財布の修理


1996年製造のルイヴィトンの財布と小銭入れです。

 

 

 

 


小銭入れのカブセを開けた様子ですが各部に擦れ傷があります。

そして・・・

 

 

 

 

 


内側の合成皮革が劣化しています。

 

 

 

 

 


こちらは財布のファスナー付き小銭入れの中です。
同じように合成皮革の内張りが劣化しています。

 

 

 

 


札入れなども同様に。。。

高品質時代の財布ですが17年が経過した品ですので、
安心して使用できるように加工します。

 

 

 

 


いつものように全バラの解体です。

 

 

 

 


小銭入れもバラバラに。。。。
小さな小銭入れですが解体や組立には同様の難しさがあります。

 

 

 

 


財布のマチですが天部には擦り切れ破れがあり復元強化加工が必要です。

古いものだけに損傷箇所は多数ありますが各部を強化しながら組み立て直します。

 

 

 

 


小銭入れのリニューアルリペアの完成です。

 

 

 

 


合成皮革の内張りは本革仕様に変更してベタツキ劣化しないようになりました。
各部の強化と擦れ傷の補修補色加工も施してあります。

 

 

 

 


財布の札入れの中も本革仕様に!

 

 

 

 


小銭入れの中も本革で作成しました。

この小銭入れを解体して組み立てなおす修理業者は少ないです。
ファスナー交換なども難しい構造の財布ですので業者選びは要注意です。

 

 

 

 


製品の品質として一番バランスが取れた時代の高品質な財布です。

合成皮革の内張りがなくなり長く愛用いただける状態になりました。
大切にご使用ください。

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OLD VUITTON papillon リニューアルリペア


1980年代に作成されたとおもわれるルイヴィトンのpapillonです。

 

 

 

 


持ち手は限界ですねぇ~。

 

 

 

 


ファスナー交換を他社様でされた形跡があります。
使用されているファスナーも残念な品質ですが縫製が酷いので苦労しそうです。

 

 

 

 


ファスナー縫製部分を内張りから見た様子です。

 

 

 

 


外面の本革パーツ部分は限界を迎えていますので全交換します。

 

 

 

 

 


加工完了ではなく、これは1994年モデルの我が家のパピヨンです。

持ち手など革パーツはヌメ革仕様に変更されてからでも15年以上経過していますから、
我が家のパピヨンでも、オールド感があるのですが・・・・

 

 

 

 


同じ茶色の革でも我が家のモデルは型押し加工された革です。

天然革には傷やシワが必ずありますが、型押し加工すると傷などを誤魔化せるので、
一枚の革から製品に使用できる部分が多くなり作業性も高くなります。

古いモデルはステッチのラインが、かなり内側で縫製は野暮ったいですねぇ~。
この辺りはイタリー製品を見習って新しいモデルの方が洗練されてきた感があります。

 

 

 

 


バラバラに解体です。

 

 

 

 


革パーツの作成だけでなくモノグラム地の裏面にも強化加工を施して組み立てます。

 

 

 

 


当時のヴィトンがよく採用していた革の編み込みタイプの引手で、
オールド感を演出しながらファスナー交換しました。

 

 

 

 


ご依頼通りヌメ革でも型押し革でもなくスムース革で各パーツを作成しています。

強化芯材を入れ込んでいますので新品時より頑丈です。
ステッチのラインだけは現代風にスッキリと。。。。

 

 

 

 


色落ちやボールペン汚れもありましたし、ファスナー交換時の損傷も残念でしたので、
内張りも本革で新品作成しました。

 

 

 

 


長年の間、頑張ってくれた革パーツたちは、よく頑張りました!

現代風のヌメ革パーツに交換される方が多いのですが、
茶色の革の方が重厚感があり、いいですねぇ~。
ヌメ革タイプからオールドタイプにしたい方が増えるかもしれません。

限界まで使い続けるよりも定期的なメンテナンスで良い状態を保ちながら、
大切に長く愛用されることをお勧めいたします。

大切にご使用ください。
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OLD GUCCIのリニューアルリペア加工


かなり古いグッチのショルダーバッグです。
外周のコバ面は塗料が剥がれ白いボール紙の芯材が露出しています。

 

 

 

 


縫製糸が擦り切れている部分も多数あります。

同業者だけがわかることですが古いグッチは解体して糸を取り除くのに苦労します。

 

 

 

 


カブセの折り曲げ部も限界ですねぇ~。

 

 

 

 


ショルダーベルトにもホツレが見られ、全体的にヨレヨレです。

 

 

 

 


ショルダーを留めてあるカブセ裏のループは革が切れてボロボロ。

ショルダーにはコゲ茶の革が巻かれて残念な縫製がされています。
どこかの修理店でショルダーが切れたのを修理したようですねぇ~。

 

 

 

 


古いバッグですので金具類も古いです。
凸側のロック金具は昔ながらの工法で釘をかしめて固定されています。

GGマークは金メッキが剥がれています。

 

 

 

 

 


裏側から見たところです。
固定釘が出っ張らないように丁寧にかしめてあります。

 

 

 

 


本体凹側のロック金具もメッキの剥がれや小傷は見られます。
しかし、動作に問題がなく安心して使用できる高品質な金具が使用されています。

 

 

 

 


ショルダーのバックルもメッキが剥がれています。

 

 

 

 


いつものようにバラバラに解体です。
今回は安心して長く使用できるように全体リニューアルリペアを施します。

 

 

 

 


カブセ側ロック金具付け根のベロ革までバラバラにして古いボール紙の芯材を
安心してご使用いただけるものに交換します。

 

 

 

 


本体の芯材もボール紙でした。
一番上の画像でコバの塗料が剥がれ見えていた外周の白い芯材がこれです。

 

 

 

 


内張りなどを取り除きマチの革を裏側から見たところです。

外周やY字に見える部分は革の厚みを薄くする、ひと手間が施されています。
マチの折れ込みラインが正確になり型崩れ防止になるうえ外観もスッキリします。

いい仕事していますねぇ~。

 

 

 


他店で修理した部分を解体してみました。

切れたショルダーを革で巻いて縫い留めていただけのようです。
ショルダーには余計な縫製穴が空き、接着跡も残念です。

ひどい仕事してますねぇ~。

 

 

 

 


ショルダーも全ての糸を取り除いて解体します。

 

 

 

 

 


ショルダーはヨレヨレでしたが中の芯材はボロボロでした。

口説い様ですが古いグッチは糸を抜き取るのがたいへんです。

 

 

 

 


前面ポケット近辺の糸も全て取り除きました。

革もスレスレなので補修補色加工して組み立てます。

 

 

 

 


当然、劣化した内張りは本革仕様で仕上げました。

 

 

 

 


丈夫な芯材にすべて交換して各部に強化加工も施してあり頑丈です。

 

 

 

 


特にカブセの付け根や折り曲げ部は頑丈です。

すべての芯材を交換して各部に強化加工を施していますので、
頑丈になっていますし、コバ面なども含め全体がスッキリです。

 

 

 

 

 


ボロボロになっていたループ革も復元強化加工で本来の姿に。
他店の修理跡も目立たなくなりショルダー全体もスッキリ頑丈です。

 

 

 

 


金具類も金色を復活させました。

 

 

 

 


とても古いバッグですが各部に丁寧な加工が施された高品質で良い品です。
新品当時よりも頑丈に仕上げていますので大切に長くご使用ください。

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ダンヒル二つ折り財布の全体修理


長年愛用されてきた感のあるダンヒルの二つ折り財布です。

折り曲げ部など各部に損傷が有りコーナー金具も片側しかありませんねぇ~
各部を検証しながらリニューアルリペア加工を施します。

 

 

 

 


内側の様子から大切に使用されてきたようですが・・・・

 

 

 

 


折り曲げ部は革が擦り切れて穴がいています。

 

 

 

 


こちら側の折り曲げ部は修理した形跡がありますが革の擦り切れ穴は改善していませんし、
強度アップもしていないようです。

 

 

 

 


折り曲げ部を内側から見ても強度に心配があります。

 

 

 

 


最近はコーナー金具のついた財布が少なくなりましたねぇ~

 

 

 

 


後面の角は元々コーナー金具は装着されていません。
擦れ易い角部は革が擦り切れて欠損しています。

 

 

 

 


こちらの角も同様に。。。

 

 

 

 


内張りは全て交換が必要な状態です。

 

 

 

 


こちらも大きく破れています。

 

 

 

 


小銭入れの内張りも同様に。。。。

流石にしようを続けるのは困難な状態ですので、
引き続き愛用できるようにリニューアルリペア加工を施し復活させます。

 

 

 

 


バラバラに解体しました。

 

 

 


ボロボロです。

 

 

 

 


ボロボロです。

 

 

 

 


小銭入れの内側ですが黒い内布は色落ちして破れています。
傷みやすい小銭入れだけは本革仕様に変更します。

 

 

 

 


リニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 

 


内張りを交換しながら各部に強化過去を施しています。
革の擦り切れや穴あきも全て修復していますので気持ちよくご使用いただけます。

大切にご使用ください。

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ルイヴィトン エピ財布M63483のリニューアルリペア


ルイヴィトン エピ財布M63483です。

かぶせ外周や折り曲げ部の変色が目立ちますが全体的に色あせています。

 

 

 

 


後ろ面も同様に。。。

 

 

 

 


折り曲げ部は擦り切れて穴が空いています。

 

 

 

 


表裏の両側カブセの折り曲げ部も擦り切れ穴が空いています。

この財布は傷みやすい折り曲げ部だけでも6箇所あり大変です。

 

 

 

 


内張りの合成皮革は劣化して向かい合う革にも色移りしています。

 

 

 

 


とてもい時代に生産された高品質な財布ですのでリニューアルリペア加工を施します。

 

 

 

 

 


本革部材への色移りが重症過ぎます。
劣化したまま長く放置しておくと余計な部分に悪影響が出ます。

 

 

 

 


外周の黒い汚れを取り除くと擦れ具合がよくわかります。

 

 

 

 


カブセ周りも同様に。。。

 

 

 

 


カブセの折り曲げ部も同様に。。。

 

 

 

 


この部分に強化芯材を入れ込んで組み立てます。

 

 

 

 


この部分も同様に。。。。

 

 

 

 


リニューアルリペアの完成です。

 

 

 

 


内側も綺麗になりました。

 

 

 

 


合成皮革は本革で交換していますので二度とベタ付き劣化しません。

 

 

 

 


小銭入れの中もスッキリです。

 

 

 

 


各部に強化加工を施していますし劣化する合成皮革もなくなりました。
大切にご使用になれば長~くご愛用いただける状態です。

大切に長くご使用ください。

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HERMES OLD Beant ベアンのリニューアルリペア加工


エルメスのベアンです。

古いモデルですが素材や作り込みは最高品質時代の財布です。

 

 

 

 


H金具も現行のデザインとは異なるものですねぇ~

ご自身で加工されたのでしょうか?
H金具の右下にある引っかき傷に瞬間接着剤を流し込んだ形跡があります。

 

 

 

 


各部にホツレもありベロ革はコバの塗料も完全に剥がれています。

 

 

 

 


この辺りも糸が擦り切れています。

 

 

 

 


ほつれ易い折り曲げ部は他店で縫い直した形跡があります。

こちら側から縫いますので元のミシン目を縫い直しているようですが・・・・

 

 

 

 


縫いなおす時に見ることのできない裏面は元のミシン穴からズレています。

目視できる表面でもズレてしまう修理店も多いですから裏側は仕方ないかもしれません。
長年使い込んだ革は伸縮しますのでミシン目を合わせるのは至難の業です。

しかし、余計なミシン穴は強度と見た目を悪くします。

 

 

 

 


小銭入れのファスナーも破損しています。
最近のモデルは金属ファスナーですので高級感のある金属ファスナーで交換します。

 

 

 

 


内部材のカードポケットまで糸が擦り切れていますから、
リニューアルリペア加工で長く愛用できるように復活させます。

 

 

 

 


バラバラに解体することからスタートです。

 

 

 

 


小銭入れの内側は汚れと傷がてんこ盛りです。

 

 

 

 


底角の折り曲げ部は革が擦り切れて欠損しています。

 

 

 

 

 

 


ベロ革は糸が擦り切れて口が空いた状態で使用されていましたので、
損傷が激しく芯材も硬化して真っ黒に変色しています。

 

 

 

 

 


ベロ革の付け根のループ革もヨレヨレです。

 

 

 

 


ネイビー色の財布ですがH金具を取り外してみると全体の色落ち具合がわかります。

 

 

 

 

 


リニューアルリペア加工の完成です。

HERMESのロゴに合わせて真鍮色の金属ファスナーで交換しました。
当然、小銭入れの中もクリーニング加工していますのでスッキリです。

 

 

 

 

 


ベロ革など各部に強化芯材を入れ込んで組み立て直しています。

 

 

 

 


H金具の右下の引っかき傷の補修跡はここまで拡大しても目立たなくなりました。

 

 

 

 


古き良き時代に作成された高品質な財布は長く愛用することができます。
しかし、もう少し早いサイクルでメンテナンスをする方が良い状態を保てますね。

折り曲げ部やベロ革など各部に強化芯材を入れ込んで頑丈に仕上げていますが、
丁寧に使用する事が財布を長持ちさせる最善の方法です。

大切にご使用ください。

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索