オーストリッチ ショルダーバッグのクリーニング


オーストリッチのショルダーバッグです。

 

 

 

 


いつも画像付きの修理依頼書をお送りくださる業者様です。

前面の底付近のシミ汚れを修復するご依頼なんですが・・・・

 

 

 

 


鮮やかなオレンジ色ですのでシミが目立ちます。

 

 

 

 


この辺りのシミ汚れは気にならないのか不思議なご依頼です・・・・

 

 

 

 


マチにもシミ汚れが・・・・

 

 

 

 


この辺りも、液体が流れたようなシミ汚れがあります。

 

 

 

 

 


ご依頼内容とは違うのですが全体的にシミ汚れを消して完了です。

 

 

 

 


ご依頼のあった底もシミ汚れがなくなりスッキリです。

 

 

 

 


この辺りもスッキリ!

 

 

 

 

 


マチのシミ汚れも問題ない状態です。

 

 

 

 


修理を依頼される方は正確なバッグの状態を把握されていないことが多いです。

修理加工をしていると放置できない部分がでてきて、
ご依頼いただいた箇所以外まで加工する事が多いのですが、
ほとんどの場合、ご自身のバッグや財布の正確な状態は把握されていませんので、
予定外の加工を施しても気づかず喜んでいただけません。

修理加工が完了すると加工前のボロボロだった状態を忘れてしまいます。
何年も使い続けてきたバッグや財布の状態を憶えておくためにも、
修理する前には携帯などで撮影しておく事をお勧めいたします。

 

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ルイヴィトンM60047 モノグラム財布の補修補色


ルイヴィトン・モノグラム財布(M60047)です。

製造から2年ほどの品ですので大きな損傷はありません。

しかし、使用していれば仕方なく付いてしまう内側部材の小キズやコバ塗料の剥がれなど
初期損傷は見られますので補修させていただきます。

 

 

 


刻印マークの横に白い汚れが見られます。
小さな汚れですが反対色な上、一番目立つ部分で気になる所です。

 

 

 

 


折り曲げ部はコバの塗料が少し剥がれています。

傷みやすい部分ですから、これくらいの損傷でメンテナンスしていれば、
綺麗な良い状態を保ちながら使い続けることができますね!

 

 

 

 


内部材にも各部に擦れ傷が見られます。

 

 

 

 


表面上は昔から変わらない素材のように見える内部材の革ですが、
少し擦れると革の色がなくなり白くなってしまいます。

 

 

 

 

 


大切に使い込めば風合いが増して手に馴染み雰囲気が出てくるのが、
上質な本革素材の良いところなんですが・・・・・

革の表面だけを化粧して昔ながらの素材風に仕上げた革は、
早め早めのメンテナンスを施しながら丁寧に扱う必要があります。

 

 

 

 

 


前ポケット天部は元々コバ仕上げが、いい加減に仕上げられているようですねぇ~

最近のモノグラム地は縮むのが早いようでポケット上部や外周には、
若干の反り返りも見られます。

 

 

 

 

 


各部の擦れ傷の補修補色加工の完了です。

 

 

 

 


コバ仕上げも全体的に仕上げ直し、内部材も補修しています。

 

 

 

 


カードポケットの上部の傷は少し深かったのですが綺麗になりました。

 

 

 

 


札入れポケット上部や折り曲げ部も綺麗になりました。

 

 

 

 


前ポケット天部のコバ面も外周同様の仕上げを施しています。

下地を整えた後(これが一番大変)、塗料は3~4回塗り重ね磨いています。

 

 

 

 


小さな白い汚れでしたが少し苦戦しました。

 

 

 

 


軽くなったり、カードポケットが多くなったり、
昔のモデルに比べるとデザインや機能性は格段に進化しています。

機能性が高くなると構造が複雑になり、軽くすると強度は低下します。

耐久性を犠牲に機能性をアップさせながら軽くするか・・・・?
ファッション性を犠牲にして無骨で頑丈なものにするか・・・?

生産側としても難しい選択ですが、いずれにしても大切に丁寧に使用するのが正解です。
最近の品はデリケートですので大切に取り扱い、良い状態を維持してください。

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GUCCI Business Card Case 名刺入れの修理・クリーニング


old GUCCIの名刺入れです。
古い品ですが最高品質の素材で丁寧に作成されていますので型崩れなく品格があります。

全体的に擦れや色あせ等が見られますので改善させます。

 

傷みやすい部分ですが折り曲げ部の擦れは革の繊維が露出して重症です。

 

 

 

 

 


カブセ裏や内張りも本革仕様でオールドグッチのマーク刻印が格好良いです。

 

 

 

 

 


名刺の出し入れで負担が掛かるポケットの右天部が裂けています。

ステッチが外周ギリギリのラインで縫製されていますので、
0.6ミリ以下の縫込みになり強度的には不安があります。

 

 

 

 

 


ポケットを解体してみると縫込み幅の少なさが気になります。

当然、破れていない反対側のマチも同じ縫い込み幅なはずです・・・・

 

 

 

 

 


心配なのでポケットを取り外してみました。

 

 

 

 


ポケットの内張りを剥がして補強材を入れ込んで組み立て直します。

 

 

 

 


カードポケットは天部に負担が掛かりますが新品時より丈夫になりました。

とはいえ、マチのないスッキリしたデザインの名刺入れですので、
詰め込みすぎないことが長く愛用する秘訣ですね!

 

 

 

 

 


見た目は元通りに再生していますので画像では強度アップは伝えきれませんねぇ~
でも、綺麗でしょっ!

 

 

 


外面全体のクリーニング加工も完了しています。

バッグや財布に比べて名刺入れは低価格な商品ですが、
ブランドがブランドらしい物作りをしていた時代はて名刺入れまで高品質でした。

大切に長く愛用ください。

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Hermes dogon 財布の修理とクリーニング


HERMES Dogon(ドゴン)の 財布です。

芸能人やモデルの愛用率が高い人気のお洒落な財布ですが,
各部に汚れや色あせなど損傷があります。

 

 

 


色あせや汚れなど使い込んだ感があり、少しお疲れモードです。

 

 

 

 


よく触る部分は手の脂が染み込んで黒くなっていますが、避けようのない汚れですね!

 

 

 

 

 

 


手の脂分が革の中に浸透して黒いシミ汚れになっています。

 

 

 

 


ベロ革は芯材が外周から飛び出して毛が生えたようになっています。
開閉の度に負担が掛かる部分ですので一番傷みやすい箇所ですから強化加工を施します。

 

 

 

 


折り曲げ部は糸も革も擦り切れてダメージがあります。

この部分も傷みやすい箇所ですから強化芯材を入れ込んで頑丈にします。

 

 

 

 


内側の様子です。
一見、綺麗に見えるのですが・・・・

 

 

 

 


擦れや色あせの他にボールペン汚れが数箇所に見られます。

 

 

 

 


この辺りにもボールペン汚れが・・・・

ボールペンはインクですので染料が含まれ、革に浸透してしまい取り除くのは困難です。
ペンキなどの顔料系の汚れの方が見た目は重症でもクリーニングしやすいんです。

 

 

 

 

 


こちら側のマチは正常なんですが・・・・

 

 

 

 


こちら側のマチは型崩れして革が伸びてしまっています。
本体からマチが飛び出していてHERMESとしては残念な状態です。
解体すれば元のステッチ穴の事もあり修正は困難ですが・・・・

 

 

 

 

 

 


こちらはオレンジとピンクの革で構成された、珍しい取り合わせのドゴンです。

 

 

 

 

 


外面はシミや色あせがあり、
擦れ傷や引っかき傷に手の脂など汚れが染み込んでいます。

 

 

 

 

 


ベロ革は芯材が飛び出し、色あせした部分に手の脂が染み込んでいます。

 

 

 

 

 


内側の様子です。

外面はかなり使い込んだ様子でしたが、内側は綺麗です。
小傷や多少の汚れは見られますが、今回は外面とベロ革の加工のみ施します。

 

 

ベロ革を解体して外面全体の汚れを取り除いたところです。

 

 

 

 

 


汚れでカモフラージュされていた部分は汚れを取り除くと擦れ具合がよくわかります。

 

 

 

 

 


こちらのドゴンも同様に解体して汚れを取り除くと現状の姿が浮き彫りです。

ベロ革や底面になる折り曲げ部など擦れ易い部分は革の繊維が露出し重症ですが、
他の部分も全体に色落ちがあり染み込んだ手の脂は、これ以上取り除けません。

 

 

 

 

 


こちらのドゴンは折り曲げ部の強化のためカブセも解体しています。

 

 

 

 

 


予定外なんですが放置できなくて、変形型崩れしたマチも解体しました。
0.3mm程度の厚みしかない革を破らないように剥がすのは至難の業で苦労します。

 

 

 

 

 


エルメスオレンジのドゴンの完成です。

簡単に汚れが染み込まないようにコーティング加工も施しています。

 

 

 

 


ベロ革も強化芯材に交換して擦れや汚れを補修しています。

 

 

 

 

 


外周全体のコバ面も仕上げ直しましたのでスッキリです。

 

 

 

 


こちらのドゴンも完了です。

 

 

 

 

 


かなり損傷の激しかった折り曲げ部も新品時より頑丈に強化してあります。

 

 

 

 

 


変形型崩れしたマチも本体から飛び出すことなくスッキリです。

 

 

 

 

 


内側のボールペン汚れや色あせも無くなりましたので、
気持ちよくご使用いただけそうですね!

 

 

 

 

 


毎日のように使用する財布ですので使い込めば損傷は避けようがありません。

少し丁寧に使う事と早めのメンテナンスを繰り返すことが、
財布の良い状態を維持しながら長く愛用する秘訣です。

 

 

 

 


ベロ革は金具に差し込んで使用するので傷みやすいです。

ベアンやドゴンを使用されている方のベロ革のコバ面から芯材が飛び出して、
周囲から白い毛が生えたようになっている方は多いはずです。

ベロ革が綺麗な状態だと財布全体がスッキリ見えます。
高価な財布ですし天下のHERMESですから剛毛になる前にお手入れしましょう!

大切にご使用ください。

 

 

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Chrome-Heartsクロムハーツのショルダーバッグ修理


Chrome-Hearts(クロムハーツ)のショルダーバッグです。

 

 

 

 

 


シルバーアクセサリーのブランドですのでファスナー引手もタガー仕様です。

この引手金具だけで40000円とすると3つあるので・・・・

 

 

 

 

 


ショルダーのバックルや前ポケットの飾りもカッコイイです!

高級シルバーアクセサリーのブランドですので金具の価格を合計しただけで、
20万円以上になってしまいますねぇ~

 

 

 

 

 

 


どうしても金具に目が行くバッグですが本体には擦れや色あせや汚れがあります。

 

 

 

 

 

 


前ポケットの外周もスレスレ状態です。

 

 

 

 

 


後ろ面はシンプルで色あせは無い様に見えますが・・・・
この状態を覚えておいてくださいね!

 

 

 

 

 

 


何かの塗料が付着した汚れがあります。

 

 

 

 

 

 


本体とショルダーベルトをつなぐ角管金具も豪華仕様です。

しかし、本体側のステッチが雑でグチャグチャです。

 

 

 

 

 

 


糸を取り除くと革が切れそうなくらい蜂の巣状態に穴が空いていました。

 

 

 

 

 

 

 


裏側から見ても蜂の巣です。

負担が掛かる部分ですので強化加工して縫製します。

 

 

 

 

 

 


金具類にコストを掛けて、あまり高品質な革を使用していない印象のブランドですが、
このバッグには上質な革が使用されています。

Chrome-Heartsの革物では初めての印象です。

 

 

 

 

 

 


ショルダーベルトも全体に色あせ、特に外周はスレスレなんですが、
芯通し(革の繊維まで染め込まれた)革は損傷が目立ちません。

ショルダーベルトを含め外面全体のクリーニングと補修補色加工を施します。

 

 

 

 

 


ショルダーの付け根革を強化加工して全体をクリーニング・補修補色加工しました。

元の状態から比較すると、かなり黒味がアップしてスッキリしてるのですが、
わかりにくいですか・・・・?

 

 

 

 

 


スレスレだった外周も毛羽立った革の繊維を補修して補色加工しています。

ここまで、アップにしてもわかりにくい・・・???  では、では・・・・

 

 

 

 

 

 


綺麗な状態に見えていた後面を半分だけ加工してみました。

これなら黒味がアップしている事が一目瞭然ですね!
綺麗に見えていた後面でも、ご覧の違いですから前面などはもっと変化してるんです。

 

 

 

 

 

 


前ポケットもスッキリです。

 

 

 

 

 

 


ショルダー付け根もしっかりと強化しています。

 

 

 

 

 

 


価格設定はエルメス並ですが、また別の魅力があり愛着の沸くバッグです。

品質や作り込みなど度返しするほど魅力的なバッグで、
些細なことは気にせず直感や感性で購入して長く愛用する格好良いバッグです。

素材や作り込みばかり気にして貧乏なうえ貧乏性ですので購入できませんが、
すごく魅力を感じます。手が出ないけど欲しい!

傷や汚れも魅力的になるバッグですが、綺麗な方がスッキリしますね!
大切にご使用ください。

 

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PRADA ラム革のギャザー長財布の修理


PRADA ラム革のギャザー長財布です。

ちなみにラム革は羊革でソフトな羊革をナッパレザーと言います。
PRADAのギャランティカードなどにはNappaなどと記載されてますね!

 

 

 

 


ナッパは柔らかくソフトな革ですので擦れには弱くデリケートです。

 

 

 

 


テーピングの擦れ傷も重傷ですが全体の色あせもあるようです。

 

 

 

 


折り曲げ部はテーピングだけでなく本体ギャザーにも擦れ傷が目立ちます。

 

 

 

 


擦れ・色あせ・・・

 

 

 

 


底角は革が擦り切れて無くなっています。
外周のテーピング革を取り除き少し丈夫な革で作成交換します。

 

 

 

 

 


革の表皮が擦り切れて繊維が毛羽立った部分は、
補色加工しても塗料を吸い込んでしまい表皮の色がでません。

 

 

 

 

 


色落ちした部分がほとんどですねぇ~

汚れを取り除き、表面を補修したあと補色加工で色合いを整えます。

 

 

 

 


テーピング交換と全体の補修補色加工の完成です。

 

 

 

 

 


後ろ面も擦り傷や汚れも綺麗になりました。

 

 

 

 

 


テーピングも違和感なく交換しています。

テーピングの外面にステッチがなく特殊な作り込みで手間がかかりましたが元通りです。

 

 

 

 

 


デリケートな素材のため良い状態を保つのが困難な財布ですが、
全体にコーティング加工を施し汚れが付きにく色あせも予防しています。

大切にご使用ください。

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(お手紙紹介です)

有限会社レザークリエーション 御中

昨日、財布、バッグを受け取りました。
ご連絡が遅くなり、申し訳ございません。

帰ってきたバッグやお財布を見て、修理することとはこういうこと
なんだと、改めて実感しております。
早速オイルで手入れをいたしました。

大切に使います。このたびはありがとうございました。

千葉県 S様

お受取のご連絡ありがとうございます。

今回は見た目を整える方向の加工でしたが、
大切に使用していても擦れや汚れは避けようのない損傷です。
特にお預かりしたフェラガモのバッグやプラダの財布は
デリケートな素材ですので丁寧な取り扱いが必要な品です。
早め早めのメンテナンスをしてあげてください。

ありがとうございました。

有限会社レザークリエーション