CHANEL-micro-chocobar財布のクリーニング


シャネルのマイクロチョコバー財布です。

汚れが目立つ色でソフトな柔らかい革素材なので、
良い状態を保つのは難しい財布なんですが丁寧に使用されています。

 

 

 


外周の折り曲げ部です。
表面の塗料が剥がれて革の繊維が毛羽立った状態です。

塗料が剥がれて革の繊維がむき出しになると汚れを吸い込み変色します。

 


反対側の折り曲げ部も同様です。

 

 

 


折り曲げ部だけでなく外周全体スレスレ状態です。

外周が重傷なんで目立ちませんが外面には全体的に薄汚れや小傷が見られます。
デリケート素材なんで愛用していれば仕方ない損傷なんですが・・・・

 

 

 


内側を見ればとても丁寧に使用されていることがわかります。

 

 

 


しかし、内側部材にも4つ角などには擦れ傷が見られますが軽傷です。

 

 

 


汚れが目立つ色の小銭入れの内張り素材です。

全体的に薄汚れていますが小銭入れの中としては綺麗に使用されています。
小銭入れをここまで綺麗に使用するのは難しいのでは? ヽ〔゚Д゚〕丿スゴイです。

 

 

 


擦れ傷の補修補色加工など全体的にクリーニングしました。

 

 

 


革の繊維が毛羽立っていた外周は表面補修して下地を整え補色しています。

 

 

 

 

 


内側の補修も完璧です。

 

 

 


薄汚れていた小銭入れの中も綺麗になりました。

 

 

 


女性専用ブランドと言える女性のためのCHANELです。

CHANELをCHANELらしい状態で使い続ける事はとても難しいですが、
これまで同様に大切にご使用ください。
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(お手紙紹介です)

本当にありがとうございました。
ぱっと見ただけでもきれいになったと思いましたが、
自宅に帰り、改めて見てみますと本当に感動するようなきれいな仕上がりでした。
また、いろいろと○○○○○まで頂き、とても嬉しい限りです。
また、オータクロアをお願いすると思います。
よろしくお願い致します。
お忙しいかと思います、返信は不要にてお願い致します。
奈良県 F 様
お子様とご来店いただきありがとうございました。
私を見ても泣きだすことなく、
生後6ヶ月とは思えない人あたりの良さに驚きました。
見習いたく思います。
少し遠いですが、お越しになるときは同伴でお願いします。
ありがとうございました。

miumiu・ミュウミュウ長財布の傷補修


miumiuのクロコ型押し革の長財布です。

購入されて1ヶ月ほどなんで綺麗な状態ですね。

 

 

 


少し擦れていますが一番傷みやすい折り曲げ部も、まだまだ綺麗な状態です。

しかし・・・・

 

 

 


ガ~ン
背面の中央部に大きなシミがっ
大きなシミになっていますので、このままでは使用困難です。

 

 

 


ルームフレグランスが付着して表面の塗料が溶けてしまったとのことです。

 

デリケートで耐久性の低い特殊な素材であることは、
このブログでも度々ご紹介しているとおりですが使用可能な状態に復活させます。

 

 

 


ご使用になれば必ず痛んでくる部分ですので、折り曲げ部も補修コーティングしました。

 

 

 


底角も同様に。

 

 

 


大きなシミがありましたが、なんとか使用いただける状態に復元完了です。

 

 

 


お洒落な財布ですが表面素材の耐久性は高くありませんので、
丁寧な取り扱いが必要な財布です。

大切にご使用ください。

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GUCCI グッチ・バンブー持ち手ハンドバッグの修理


GUCCI グッチ・バンブー持ち手ハンドバッグです。

バッグにバンブー持ち手のサイズが合っていないように見えて、
なんだか不格好な感じがします。

 

 

 


バンブー持ち手が左右に開いてきて、
付け根革が外側に引っ張られるように負担が掛かっているようです。

 

 


バンブーが開く力は強力で付け根革が保管しているだけで切れてしまうことも・・・

 

 


本体全体にシミ汚れも発生して使用困難な状態です。

 

 


カブセにもシミが見られます。

内張りには本革が使用され合成皮革は使用されていない高品質なバッグです。

丁寧にご使用されていますので全体的には悪くない状態なんですが、
保管に問題があるようです。

シミになりやすい革ですのでシミ汚れが目立たないように加工し、
バンブー持ち手の補正加工を施します。

 


バンブーを付け根から取り外してみると、大きく取り付け位置がズレています。


天然素材ですので余計な力が掛かると折れてしまいますので、
細心の注意を払いながら本来のサイズに補正加工しました。

ご使用中もバンブーは少しづつ開く方向に変形しますので、
少しだけ内側に引っ張る感じで微妙な調整をしています。

 

 

 


マジックテープで留めれるベルトを作成しておきましたので、
保管時には必ずベルトを装着して保管すると良い状態を維持できます。

 

 


全体にあったシミ汚れや小キズもスッキリしました。

 

 

 


バンブー持ち手と本体のバランスもかっこよくなりました!

丁寧に作成された高品質なバッグで本来のGUCCIと呼べる品です。
しまい込むよりは丁寧に使い続ける方がバッグの良い状態を保てます。

大切に長くご使用ください。

 
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アリゲーター(Alligator )のバッグ


ワニの一種でアリゲーター(Alligator )のバッグです。

モスグリーン色の革ですが各部に擦れ傷や色落ちが見受けられます。


各部のコバ面も擦れ傷で各部が白くなっています。

 


この辺りは軽傷なんですが色が剥がれると白くなる革は少しの傷でも目立ちます。

当社では別の色に染め変える色変え加工を承っていません。

別の色に染め変えると自然に付いてしまう傷の下から
元の色が出てきて傷が目立って残念なことになってしまうからです。

染め替え加工したては何色に仕上げても綺麗なんですが、
持ち主が長年愛用されることを考えると無責任な染め替え加工はできません!

この辺りもスレスレ状態です


この辺りも・・・・


ショルダーベルトにも・・・・


ご覧の様に各部に色落ちや擦れ傷が見られますが、
何故か、今回は底面の補修をします?


底角は傷みやすい部分ですので、仕方ありませんねぇ~


しかし、他の部分の損傷に比べると、かなり軽傷のようなんですが・・・・


ご依頼通り、底角の補修補色加工を施しました。


底面だけの加工を承りましたが・・・・

他に加工を施すべき部分は沢山あるので全体的には変わり映えしない状態です。
業者を経由した間接的な依頼でしたので指示書通りの加工で完了です!

 

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クロコダイル(CROCODILE) バッグの擦れ傷


2012年5月29日のブログでご紹介したクロコダイルのバッグです。

https://brand-repair.com/brandbag-doctor/クロコ・ワニ革バッグの補修補色加工
前回の記事では重傷だった底角付近を補修しましたが、

重傷だった部分が綺麗になると他の箇所も気になるもので・・・・

 

 


各所にこのような擦れ傷がありますが、前回の記事を参照ください。

 

 

内側やベルトの裏側などワニ革でない部分の擦れ傷もあります。

 


全体的に補修補色加工を施しました。

 


スレスレだったカブセ天部やマチの天部も綺麗になっています。

 

 


この辺りも全体的に色剥がれしていた部分ですが本来の姿に!

 

 


傷みやすい箇所なんで損傷が重傷だった持ち手も綺麗でしょ!

 


予定外の内側も補色加工してあります。


たとえば、汚れた車を洗車してワックスをかける時に車の四隅だけ綺麗に磨いても、
汚れた車は綺麗にみえません。

使い込んだバッグはご本人が気にしてなくても全体に小傷がついています。
一番ひどい部分だけ綺麗にすれば2番目に重傷だった箇所が1番に繰り上がり目立ちます。

まだ新しい品を突然、汚したり傷つけてしまうなどのトラブル時に
部分補修加工は有効な手段です。
長年使い込まれたものを綺麗にしたい時は、全体的にケアすることが得策です。

当社ではバッグや財布を現品診断して最良の加工内容をご提案しています。
「追加でポテトも、いかがですか?」みたいな売上アップのためのご提案はしていません!

修理する必要のないものや大切でない品は修理をおすすめしていませんので、
結果的に修理を承る数よりも、お断りする事の方が多くなってしまいます。

大切に長く愛用したいと思える品に出会える機会は多くないはずです。
修理して使い続けたいと思える大切な品でしたら当社のアドバイスを
参考にしていただけると幸いです。

 

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ワニ革バッグの補修加工

大切なブランドバッグのリペア日記

ワニ革やトカゲ革など爬虫類の素材の加工は専門的なノウハウが必要です。

特別な素材ですので生産する工房も爬虫類の素材を扱う工房は爬虫類に特化しています。

大切なブランドバッグのリペア日記

前面の左よりのカブセの下あたりのアップ画像です。

牛革でもワニ革でもバッグや財布を作成するためには革の厚みを整える必要があります。

ワニ革などの爬虫類は革が硬いので、かなり薄く加工されているのですが、

薄く加工しすぎて画像の様に穴が空いてしまう事が生産過程でよくあります。

よ~く見て見ると穴が空いた部分に塗料を塗って誤魔化そうとした形跡があります。目

大切なブランドバッグのリペア日記

左マチにも漉きヤブレが多数あります。

大切なブランドバッグのリペア日記

ワニ革には硬い甲羅の部分と伸縮する柔らかい溝の部分があり、元々の厚みや特性が違うため、

機械で均一に薄く加工すると溝の部分が漉き破れてフ割れを起こしてしまいます。ショック!

大切なブランドバッグのリペア日記

この様に穴が空いていると損傷具合が判りやすいのですが、表面的には破れていない部分も

かなり薄い状態です。

ワニ革のバッグや財布を使用していて「フ割れ」の症状が後から出る事も多いです。

大切なブランドバッグのリペア日記

正面のフ割れ補修の完了です。

このバッグはワニ革の裏面にスポンジの芯材が貼り込まれた構造でしたので

内張りを解体してスポンジとワニ革を剥がした部分に強化加工を施して再生しました。チョキ

大切なブランドバッグのリペア日記

左マチも同様の加工を施していますので頑丈です。

ワニ革など爬虫類のバッグの作成は特殊な技術と手間暇が必要で素材の取り扱いにも

細心の注意が必要なため高額商品になってしまうのも理解できるところです。

しかし、最近は驚くほど低価格な爬虫類バッグも多数出回っているのが現状です。

製品になったバッグから、どのような芯材が使用され作り上げられているか判断する事は困難です。

メーカーは牛革からワニ革に素材変更して作成するだけで高額商品になるメリットがありますが、

外観はワニ革でもワニ革バッグに施すべき加工が欠落している事が多いです。パンチ!

大切なブランドバッグのリペア日記

とりあえず、フ割れ個所は復元強化加工で修復して丈夫に仕上げていますが、

全体に使用された芯材は黒い1ミリの厚みしかないスポンジですので、かなり心配です。しょぼん

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