ベッカー財布修理

becker (1)
100円ライターとの比較でもわかるように、とても小さなベッカーの財布です。

 

 

 

 

 

becker (2)
札がギリギリ入るサイズですが小銭入れも完備しています。

 

 

 

 

becker (3)
各部に擦り切れ欠損が見られ全体的な加工が必要です。

 

 

 

 

becker (4)
こちらの折り曲げ部や小銭入れのカブセも擦り切れています。

 

 

 

 

 

becker (5)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

becker (6)
内側にはカードポケットも完備。

 

 

 

 

 

becker (7)
芯材や内張りはありません。

 

 

 

 

becker (8)
コンパクトな財布ですが解体するとパーツ点数は多いです。

 

 

 

 

becker (9)
大きな穴が空いてしまうと基本的には手遅れですが、
強化しながら擦り切れ部を塞いで縫製できるように復元して組み立て直します。

 

 

 

 

 

becker (10)
小銭入れのカブセはボロボロです。

 

 

 

 

 

becker (11)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

becker (12)
小銭入れのパーツですが、このパーツだけでも擦り切れ部が多数見られます。

 

 

 

 

 

becker (13)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

becker (14)
マチの天部も破れやすい部分です。

 

 

 

 

 

becker (15)
小銭入れのカブセには芯材がありました。

 

 

 

 

 

becker (16)
全ての擦り切れ穴を塞いで各部に強化加工を施し、
リニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 

 

 

becker (17)
外面側のみ本革で内張り作成しました。

負担が掛かる外面革の内側に革を張り合わせることで、
耐久性をアップさせています。

 

 

 

 

becker (18)
擦り切れて欠損していた折り曲げ部も復元強化加工で復活です。

 

 

 

 

 

becker (19)
10か所以上の擦り切れ穴をすべて塞いでいます。

 

 

 

 

 

 

becker (20)
革製品は愛着が湧き手放せなくなるほど使い込んだ時には、
破れやホツレや汚れなどで取り返しがつかない状態になっていることが多いです。

しかし、出来るだけ軽傷なうちにメンテナンスしておくことが、
良い状態を保ち続ける最善策です。

傷みが激しい財布でしたが、引き続き愛用いただけるように改善しています。
大切に長くご愛用ください。

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)
有限会社 レザークリエーション様
お世話になっております。
修理依頼しておりました財布ですが、先日受け取りました。
手に取って、全体的に非常に堅牢になっていることに驚きました。
特に屈曲部や角部の傷みやすい部位が重点的に強化されているので、
長く愛用できると確信が持てます。
また、内張りの革も質感や手触りが良い上質なものである点も気に入りました。

今後も大切に使わせていただきます。
本当にありがとうございました。

愛媛県 A 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
とても機能的で優秀なコンパクト財布ですから、
使用頻度が増えて傷みやすいと思われます。
すでに、重症化してしまった財布ですので、
今後は労わりながら大切に長くご愛用ください。

LV財布の全体修理

m61663 (1)
ルイヴィトンのガマグチ財布です。
2000年製造で使い込んだ変形は見られますが丁寧に使用されている印象です。

 

 

 

 

 

m61663 (2)
ベロ革の外周はモノグラム地が剥がれています。
ホックも破損していますので交換が必要です。

 

 

 

 

 

m61663 (3)
擦れや剥がれやホツレなどが各部に見られます。

 

 

 

 

 

m61663 (4)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

m61663 (5)
折り曲げ部は財布では一番傷みやすい部分です。

 

 

 

 

m61663 (6)
小銭入れの中の汚れや擦れは金属の小銭を入れるので避けられない損傷です。

 

 

 

 

m61663 (7)
バラバラに解体。
リニューアルリペア加工を施して引き続き愛用いただける状態に復活させます。

 

 

 

 

 

m61663 (8)
15年以上が経過した品ですので合成皮革の内張りは劣化しています。
合成皮革部は本革で作成交換します。

 

 

 

 

m61663 (9)
使用すればすぐに汚れてしまいますが汚れが目立つのでクリーニングします。

 

 

 

 

m61663 (10)
ベロ革の外周も仕上げ直しホックも開閉可能に復活です。

 

 

 

 

m61663 (11)
ホツレや合成皮革素材もなくなり擦れ部の補修補色加工も完了です。

 

 

 

 

m61663 (12)
小銭入れの中もクリーニングしておきました。

 

 

 

 

 

m61663 (14)
口金金具も再メッキ加工して仕上げています。

 

 

 

 

m61663 (15)
傷みやすい折り曲げ部など各部に強化加工を施してあります。

 

 

 

 

m61663 (16)
元々、丁寧に活用されていましたが一番目の画像と比較すると、
スッキリ感がアップしてシャキッとしていることがわかります。

見た目だけでなく合成皮革が無くなったことでや強化加工で、
構造的にも改善しています。

大切に長くご愛用ください。

 

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バケット全体修理

m42236 (1)
ルイヴィトンのバケットです。

生産された年代は違いますが、どちらも使用不可能な状態です。

 

 

 

 

 

m42236 (2)
ヌメ革のテーピング革が残っている方のバッグが少し新しい年代。

 

 

 

 

m42236 (3)
革は脂分が抜けてパサパサ状態で柔軟性もなく、
ひび割れが発生しています。

 

 

 

 

m42236 (4)
古い方のバケットはループ革の下に刻印入りカシメ金具があります。

 

 

 

 

m42236 (5)
他店様で修理したと思われる部分は代用のカシメ金具に変更されています。

 

 

 

 

m42236 (6)
仕様変更されてからも15年以上たちますが、
新しい方のバケットはループ下にカシメ金具はなくステッチ留めされています。

 

 

 

 

 

m42236 (7)
ヌメ革の柔軟性が低下していますので普通は切れない部分まで切れてます。

 

 

 

 

m42236 (8)
長年愛用された古い品ですのでモノグラム地にも擦れが見られます。

しかし、高品質時代のモノグラム地が使用されていた頃の品ですので、
強度や耐久性に問題はありません。

 

 

 

 

m42236 (9)
内張りに使用された合成皮革素材は当然のように劣化しています。

 

 

 

 

m42236 (10)
安心して使用できるように本革で内張り作成します。

 

 

 

 

m42236 (11)
バラバラ。

 

 

 

 

m42236 (12)
解体。

 

 

 

 

m42236 (13)
変色した底鋲も磨き直しながら、劣化した内張りや外面のヌメ革パーツを
新品作成して組み立て直します。

 

 

 

 

m42236 (14)
リニューアルリペア加工の完了です。

負担が掛かる持ち手などは強化芯材を挟み込む構造で、
デザイン変更することなく強度と耐久性をアップさせて作り込んでいます。

 

 

 

 

m42236 (15)
内張りもベタ付き劣化しない本革仕様。

 

 

 

 

m42236 (16)
同様に。。。。

 

 

 

 

m42236 (17)
高品質時代のモノグラム地に引けを取らないヌメ革を使用して、
各部に強化加工も施しリニューアルリペア加工を施しています。

新品のヌメ革は少し日焼けさせてから使用すると、
取り扱いやすくなります。

大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

レザークリエーション様

土曜にかばんを受けとりました。
見違えるように綺麗になってて感動でした!
特に嬉しいのは、肩ひもがとっても丈夫になってることと、本体がしっかりしたこと。
あと、内張りを本革にしていただいて、手触りがすごく気持ちいいのも嬉しいです。
本当にありがとうございました。
大事に使っていきます。

京都府 T 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
最高品質のヌメ革を使用してパーツ作成しましたので、
新品時より丈夫に仕上がっています。
大切に長くご愛用ください。

カルティエ財布

cartier (1)
長年使い込まれたカルティエ長財布と馬蹄型コインケースです。

十分に活躍してくれた様子の品ですが、
どちらもリニューアルリペア加工を施し引き続き愛用できる状態にします。

 

 

 

 

 

cartier (2)
擦れた部分に汚れが染み込んで年代を感じさせる長財布です。

 

 

 

 

cartier (3)
黒く見える部分は表皮が剥がれた部分に汚れが染み込んでいます。

 

 

 

 

cartier (4)
コーナー金具もメッキが剥がれています。

 

 

 

 

cartier (5)
折り曲げ部は擦り切れて大きく革が欠損しています。
縫い直すこともできませんので復元強化加工が必要です。

財布では傷みやすい部分ですが、
ここまで悪化すると対応不可能と判断する修理店がほとんどです。

 

 

 

 

cartier (6)
反対側も同様に。。。。

 

 

 

 

cartier (7)
なんと!中央部も革が擦り切れて大きな穴が空いています。

とても良い品ですが思い入れや愛着がなければ諦める状態です。

 

 

 

 

 

cartier (8)
高品質時代のカルティエですので各ポケットの内張りに合皮は使用されてません。

 

 

 

 

 

cartier (9)
折り曲げ部は内部材もボロボロ。

 

 

 

 

cartier (10)
バラバラに解体。

 

 

 

 

cartier (11)
解体してみると擦れやす外周は穴が空いていることが鮮明に。

 

 

 

 

 

cartier (12)
こちらの外周も同様に。。。。

 

 

 

 

 

cartier (13)
折り曲げ部の擦り切れ欠損は広範囲です。

 

 

 

 

cartier (14)
出来る限り汚れを取り除き外周のヘリ返し革は切り取りました。

カルティエのマーク刻印がなければ張替交換を選択するところですが、
素材を交換することなく復活させます。

 

 

 

 

cartier (15)
マチ部材も内張りを剥がして強化芯材を入れ込みます。

 

 

 

 

cartier (16)
続いて、こちらも重傷なコインケース。

 

 

 

 

 

cartier (17)
折り曲げ部はボロボロ。

 

 

 

 

cartier (18)
反対側も同様に。。。。

 

 

 

 

cartier (19)
マチ革も大きく裂けて使用不可能な状態です。

 

 

 

 

 

cartier (20)
小銭の汚れが染み込んだ内側。

 

 

 

 

cartier (21)
コインを入れる内側ポケットの外面も同様に。。。

 

 

 

 

cartier (22)
バラバラ。

 

 

 

 

cartier (23)
出来る限り汚れを取り除いてみると表皮の擦れ具合が鮮明です。
欠損部を復元強化加工して擦れ部などは補修加工で整えてから補色します。

 

 

 

 

cartier (24)
コインケースのリニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 

 

cartier (25)
内側の汚れも綺麗になりました。

 

 

 

 

 

cartier (26)
折り曲げ部も復元強化加工で復活です。

 

 

 

 

 

cartier (27)
長財布のリニューアルリペア加工も完了です。

 

 

 

 

cartier (28)
内側も同様に。。。。

 

 

 

 

cartier (29)
コーナ金具もゴールドメッキの復活です。

 

 

 

 

 

cartier (30)
擦り切れて破れた外周も元通りにヘリ返し革が復活です。

 

 

 

 

cartier (31)
残念すぎる状態のカルティエ長財布とコインケースでしたが、
リニューアルリペアで出来る限りの加工を施し愛用いただける状態に復活です。

財布やバッグを長く愛用するためには丁寧な取り扱いと、
早めのメンテナンスを繰り返すのが最善です。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

GUCCI repair

old gucci sd (1)
年代物のグッチのショルダーバッグです。

型崩れやホツレや擦れなど各部に損傷が見られますので、
リニューアルリペア加工を施して復活させます。

 

 

 

 

 

old gucci sd (2)
縫製糸が擦り切れている箇所が各部に見られます。

 

 

 

 

old gucci sd (3)
保管状態の問題と思われる変形も・・・・

 

 

 

 

old gucci sd (4)
革部材は擦れが重傷で表皮が剥がれて革の繊維が露出しています。

 

 

 

 

old gucci sd (5)
ショルダーベルトもホツレが多数あり芯材のボール紙も硬化してパキパキ。
表皮の擦れや剥がれも重傷です。

 

 

 

 

old gucci sd (6)
内張りは合成皮革素材が劣化していて作成交換が必要です。

 

 

 

 

old gucci sd (7)
ベタ付き劣化の時期は過ぎて表面が粉状に剥がれますので使用不可能。

 

 

 

 

old gucci sd (8)
バラバラ。

 

 

 

 

old gucci sd (9)
ショルダーベルトも付け根革も強化芯材に交換して組み立て直します。

 

 

 

 

old gucci sd (10)
付け根革を取り外したマチ部材です。
亀裂が発生していますので内側から強化しておく必要が・・・

 

 

 

 

old gucci sd (11)
本体に使用されているボール紙の芯材もボロボロでしたので、
内張りを本革で作成しながら本体も強化して組み立て直します。

 

 

 

 

old gucci sd (12)
リニューアルリペア加工の完了です。
革部材の補修補色加工やコバ面も仕上げ直して縫製しています。

 

 

 

 

old gucci sd (13)
付け根革やショルダーベルトの強化だけでなく、
負担が掛かる本体の取り付け部も丈夫に仕上げています。

 

 

 

 

old gucci sd (14)
残念な状態だった革部材は補修補色だけでなくコーティング加工も。

 

 

 

 

old gucci sd (15)
ショルダー付け根金具とバックルは再メッキ加工で復活です。

 

 

 

 

old gucci sd (16)
劣化した内張りは本革で作成。

 

 

 

 

old gucci sd (17)
底面の変形やホツレや擦れなど見た目の改善よりも、
本体の強化加工や負担が掛かるショルダーベルトや付け根革などが、
強化されて丈夫になっていることがリニューアルリペア加工の魅力です。

年代物ですし2度と新品購入できないオールドグッチですので、
丁寧に取り扱いながら大切に長くご愛用ください。

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

グッチ全体修理

old gucci (1)
古いグッチの巾着ショルダーバッグです。

 

 

 

 

old gucci (2)
保管状態の問題と思われる変形が見られます。

 

 

 

 

old gucci (3)
底面に芯材はあるはずですが垂れ下がって膨らんでいます。

 

 

 

 

old gucci (4)
全体的にホツレが見られますが素人加工で縫い直した個所も多数。
何故か縫い直した部分にはピンクの染料が・・・・

 

 

 

 

old gucci (5)
この辺りも同様に。。。。

 

 

 

 

old gucci (6)
白い糸を目立たなくするためにピンクで着色したのでしょうか?

 

 

 

 

old gucci (7)
何か所も縫い直してあるのですが、
この辺りは内張りを解体しなければ縫い直すことができない部分ですので、
素人修理では残念なことに内張りごと縫いつけています。

 

 

 

 

old gucci (8)
巾着を絞ると山になる部分は擦れやすくホツレ安い部分ですが、
正しく縫い直すためには内張りの解体などが必要です。

芯材も劣化して飛び出していますのでリニューアルリペア加工を施します。

 

 

 

 

old gucci (9)
マチの帯革など革部材には擦れが見られます。

 

 

 

 

old gucci (10)
天部口周りも同様に。。。

 

 

 

 

old gucci (11)
変形は帯革にも見られボコボコしています。

 

 

 

 

old gucci (12)
内張りは合成皮革の表皮が全て剥がれたような状態で粉が舞います。

 

 

 

 

old gucci (13)
ショルダーベルトの縫製糸を取り除き、
パキパキに硬化したボール紙の芯材を取り除きました。

(修理屋あるある)な話ですがオールドグッチはホツレ糸を取り除くのが大変で、
解体にはとても時間がかかるバッグなんです。

 

 

 

 

old gucci (14)
負担が掛かるショルダー付け根革も強化加工が必要な状態。

 

 

 

 

old gucci (15)
バラバラ。

 

 

 

 

old gucci (16)
本体の芯材も限界を超えています。

 

 

 

 

old gucci (17)
内張りを本革で作成交換してリニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 

 

old gucci (18)
ボコボコに変形していた帯革もスッキリ。

 

 

 

 

old gucci (19)
垂れ下がりや変形が見られた底面も頑丈になりスッキリ。

 

 

 

 

old gucci (20)
付け根金具とバックルは再メッキ加工。

 

 

 

 

 

old gucci (21)
革部材の擦れを補修補色してコバ面まで仕上げ直していますので、
ホツレなどもなくなり見た目の改善は明らかです。

しかし、各部の強化加工で強度アップさせながら、
使いづらい変形が改善したことと耐久性の向上が、
リニューアルリペア加工のメリットです。

何十年も前の傷んだ品が新品に戻ることはありませんが、
合成皮革素材を本革仕様に変えた内張りや、
各部の強化で新品時よりも品質はアップしています。

丁寧に取り扱いながら大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索