古いグッチ財布のリニューアルリペア加工

old gucci wallet (1)
限界を超えるまで使い込まれたグッチの財布です。

 

 

 

 

old gucci wallet (2)
後面はカブセタイプの小銭入れです。

 

 

 

 

old gucci wallet (3)
擦り切れて破れていないパーツを見つけるのが困難な状態です。

 

 

 

 

old gucci wallet (4)
しかし、小銭入れの中も本革仕様で本来は高品質な財布です。

 

 

 

 

old gucci wallet (5)

 

 

 

 

old gucci wallet (6)

 

 

 

 

old gucci wallet (7)

 

 

 

 

old gucci wallet (8)
緑と赤の布パーツも手垢汚れが染み込んでベトベトしています。

 

 

 

 

old gucci wallet (9)
コンパクトな財布ですが解体すると沢山のパーツで構成されています。

 

 

 

 

old gucci wallet (10)
古い品だけに革パーツは擦り切れだけでなく脂分が抜けてサクサク状態です。
劣化したパーツは新品作成しながら各部に強化加工も施し組み立て直します。

 

 

 

 

old gucci wallet (11)
リニューアルリペア加工の完了です。
緑と赤の布パーツもクリーニング加工でベタつき汚れを取り除きスッキリです。

 

 

 

 

old gucci wallet (12)
小銭入れの中も綺麗になりました。

 

 

 

 

old gucci wallet (13)
OLD GUCCIですが強化芯材を各部に入れ込んだことで、
安心して長く活用いただけます。

 

 

 

 

old gucci wallet (14)
擦り切れやホツレもなくなり強度もアップしていますが、
今となっては貴重な財布ですので大切に長くご愛用ください。

 

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ルイヴィトン年代別財布のリニューアルリペア

w kabuse (1)
両面にカブセがある同形式の財布です。
右が80年代前半の品で左は90年代前半の財布です。

 

 

 

 

w kabuse (2)
カブセのデザインや使用されている革などが違い、構造も大きく異なる財布です。

生産年代に10年ほどの開きがある両者の財布ですが、
いずれの品も最高品質の素材と丁寧な作り込みで甲乙つけがたい良品です。

 

 

 

 

w kabuse (3)
こちらの財布は小銭入れのマチがダブル仕様で仕切りがあります。

また、外周はモノグラム地を折り返して縫製した構造で、
このような仕様は80年代までだと記憶しています。

 

 

 

 

w kabuse (4)
30年が経過した財布ですのでモノグラム地は硬化して折り曲げ部は無残!

 

 

 

 

w kabuse (5)
反対側も同様に。。。。

 

 

 

 

w kabuse (6)
両面のカブセも擦り切れ穴が見られます。

 

 

 

 

w kabuse (7)
こちらは新しい方の財布、と言っても20年以上が経過した年代物です。
外周はモノグラム地を折り返す構造ではなく現行品と同様の仕上げです。

 

 

 

 

w kabuse (8)
小銭入れと札入れの二つの財布を作成してから合体させたような構造で、
この時期だけの特殊な構造で、とても頑丈です。

 

 

 

 

w kabuse (9)
古いモデルと同様に両面のカブセや折り曲げ部に損傷が見られます。

 

 

 

 

w kabuse (10)
80年代の品は本革のため見られなかった合成皮革の内張り劣化。

 

 

 

 

w kabuse (11)
折り曲げ部が8箇所あり、80年代の財布も6箇所ありますが、
傷みやすい部分ですので強化芯材を入れ込んで強化します。

 

 

 

 

w kabuse (12)
この年代の内部材の革は高品質なだけでなく厚みもありますねぇ~

 

 

 

 

w kabuse (13)
しかし、負担が掛かる縫い合わせ部などにはパーツごとに強化して組み立てます。

 

 

 

 

w kabuse (14)
こちらの財布の小銭入れは現行品と同様に仕切りのないシンプル仕様。

 

 

 

 

w kabuse (15)
内側はスレスレ。

 

 

 

 

w kabuse (16)
マチ革に変な折り目が付いて変形しています。
この辺りは使い方の問題ですね。

 

 

 

 

w kabuse (17)
ホック金具も真鍮の輝きがありません。

 

 

 

 

w kabuse (18)
20年~30年経過した財布ですが、どちらの財布もリニューアルリペア加工で
今後も長く愛用いただけるように強化しながら組み立て直します。

 

 

 

 

 

w kabuse (19)
汚れを取り除くと擦れ具合が鮮明です。
丈夫に仕上げながら美観も整えるのがリニューアルリペア加工です。

 

 

 

 

w kabuse (20)
80年代財布のリニューアルリペア加工の完了です。
各部に強化加工を施し組み立て直していますのでホツレなどもなくなりました。

 

 

 

 

w kabuse (21)
同様に90年代の財布も完了です。
劣化した合成皮革の内張りは本革で張り替えながら各部を強化しています。

 

 

 

 

w kabuse (22)
スレスレだった小銭入れの中もスッキリ!
両側のマチ革も解体して内張りとの間に強化芯材を挟み込んでいます。

 

 

 

 

 

w kabuse (23)
この年代の品は優秀で甲乙つけがたい一流品です。

元々頑丈な構造ですが30年前の新品時より丈夫に仕上げています。
現在となっては貴重な品ですので大切に長くご愛用ください。

 

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(お手紙紹介です)

商品受け取りました!
みなさんがコメントされているように、
廃棄寸前だったものが見違えるように蘇って、手元に戻りました。

丁寧で真摯な仕事ぶりが感じられ、とても感謝しております。
ありがとうございました。

東京都 K 様
どちらの財布も丈夫で高品質で過剰品質とも言えるほどの良品です。
2どと新品購入できない品ですので大切に長くご愛用ください。
 

廃盤カラーのエピの修理

borneo green (1)
廃盤モデルのボルネオグリーンの財布と名刺い入れです。

 

 

 

 

borneo green (2)
名刺入れは折り曲げ部に擦れが見られる程度でホツレはありません。

 

 

 

 

borneo green (3)
しかし、内張りの合成皮革が劣化していてベタベタです。

 

 

 

 

borneo green (4)
前後面にカブセのある財布は全体的に損傷が酷く重症です。

 

 

 

 

borneo green (5)
外周の擦れが目立ちますが全体的にスレスレです。

 

 

 

 

borneo green (6)
カブセと同様に本体の折り曲げ部も革は擦り切れて穴が空いています。

 

 

 

 

borneo green (7)
反対側の折り曲げ部も革が擦り切れて欠損しています。

 

 

 

 

 

borneo green (8)
内部材も外周はスレスレ。

 

 

 

 

borneo green (9)
両側のカブセ天部も同様に。。。。

 

 

 

 

borneo green (10)
カブセを開くと外周だけでなく全体的にスレスレであることがわかります。

 

 

 

 

borneo green (11)
名刺入れだけでも解体すると多くのパーツで構成されていることがわかります。
2度とベタ付き劣化しないように本革仕様で張替えます。

 

 

 

 

borneo green (12)
一般的には修復は不可能な状態です。

 

 

 

 

 

borneo green (13)
両側のカブセと本体で計6箇所の穴空き。

 

 

 

 

borneo green (14)
ついでに内部材にも破れ部は多数見られます。

 

 

 

 

borneo green (15)
名刺入れは内張り交換だけの予定でしたが汚れを取り除くと、こんな感じです。

 

 

 

 

borneo green (16)
折り曲げ部だけでなく角も擦れがありました。

 

 

 

 

borneo green (17)
財布の方も汚れを取り除いたところです。

両側カブセ中央の擦れ傷は裏側にホック金具がありますので、
使用していると必ず擦れ傷が重症化する部分です。

 

 

 

 

borneo green (18)
劣化した合成皮革のベタ付き汚れも取り除きました。

 

 

 

 

borneo green (19)
名刺入れ内張り交換の完了です。
折り曲げ部や角なども補修補色加工しておきました。

 

 

 

 

borneo green (20)
小さな名刺入れですが作業の手間は財布と同様で苦労します。
しかし、この色の名刺入れは貴重ですから加工して正解ですね!

 

 

 

 

borneo green (21)
重症患者の財布はリニューアルリペア加工の完了です。
合成皮革は本革で張替え、各部に強化加工を施して組み立てています。

 

 

 

 

borneo green (22)
小銭入れの中も綺麗に仕上げています。

 

 

 

 

 

borneo green (24)
折り曲げ部の擦り切れ穴も復元強化加工で修復し、
全体的な美観も出来る限り整えて、
使用不可能な状態でしたが気持ちよくご使用いただけます。

今となってはレアなアイテムですので大切に長くご愛用ください。

 

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ホワイトハウスコックス財布のリニューアルリペア

w h cox (1)
外面に波打ち変形があり、使い込んだホワイトハウスコックスの長財布です。

使い込んだ風合いを楽しむ素材の財布ですので汚れや傷は愛着の証。
でも、縫製糸が擦り切れていたり革が擦れて破れていたりなど、
構造上の損傷は長く愛用する上で耐久性などに問題があります。

 

 

 

 

w h cox (2)
外面の表皮は、まるで木のような色合いに変化しています。

 

 

 

 

 

w h cox (3)
折り曲げ部など外周はスレスレでボロボロです。

 

 

 

 

w h cox (4)
反対側も同様に。。。。

 

 

 

 

w h cox (5)
内側も各部に汚れや擦れ傷が見られます。

外面の色合いと差がありすぎますので、
バランスを取りながら使い込んだ感じを残しつつ綺麗に・・・・?

ムズカスィ~

 

 

 

 

 

w h cox (6)
引手革は開閉の度に負担がかかりますので強化芯材を入れ込みます。

 

 

 

 

w h cox (7)
小銭入れ部を解体したところです。

 

 

 

 

w h cox (8)
ステッチまで革が届いていない部分も。。。。

 

 

 

 

w h cox (9)
この辺りは強度的にも重要な部分ですが縫い込まれていた跡がありません。

 

 

 

 

w h cox (10)
手遅れと判断される修理店が多いと思われる状態です。
もう少し早めのメンテナンスで良い状態を保ち続けながら使用するのが最善です。

 

 

 

 

 

w h cox (11)
折り曲げ部と同様に角部も擦れ易い部分です。

 

 

 

 

w h cox (12)
小銭入れの内張りに本革が使用された高品質な財布ですが
擦れや汚れだけでなく縫製寸法に足りていない部分もありますので張り替えます。

 

 

 

 

w h cox (13)
内布部も擦り切れて破れそうな部分は張替えしか方法がありません。

 

 

 

 

w h cox (14)
使い込んだ雰囲気を残しながら綺麗にリニューアルリペア加工の完了です。
外面の波打ち変形もなくなりスッキリすると共に強度もアップしています。

 

 

 

 

w h cox (15)
ボロボロだった折り曲げ部も強化しなが再生しています。

 

 

 

 

w h cox (16)
反対側も同様に。。。。

 

 

 

 

w h cox (17)
内部材も外面との風合いのバランスを考慮しながら、
アンティーク仕上げで使い込んだ感じを演出しながら仕上げてみました。

各部の強化加工などで強度アップしていますので、
大切に長く愛用ください。

 

 by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

HERMES リザード革ベアンのリニューアルリペア加工

lizard beant (1)
エルメス リザード革のベアン長財布です。
全体的に黒ずみ汚れが目立ちクタァ~と疲れた印象です。

 

 

 

 

 

 

lizard beant (2)
後面も同様に。。。。

 

 

 

 

 

lizard beant (3)
ベロ革は糸がすり切れ汚れも染み込んだ様子です。

 

 

 

 

 

lizard beant (4)
高価な財布ですが、このようになるとエルメスらしさが感じられませんねぇ~

 

 

 

 

 

lizard beant (5)
折り曲げ部も重傷です。

 

 

 

 

 

lizard beant (6)
爬虫類革は糸が擦り切れると小さな甲羅と甲羅の隙間が割れて亀裂が入ります。
これをフ割れと言いますがフ割れすると小さな甲羅が外れてしまいます。

 

 

 

 

 

lizard beant (7)
ポケットも外れています。

爬虫類革は特殊な素材で難易度は高くなりますが、
リニューアルリペア加工を施して復活させようと思います。

 

 

 

 

lizard beant (8)
バラバラに解体。

 

 

 

 

 

lizard beant (9)
ベロ革と付け根のループは芯材を入れ替えます。

 

 

 

 

lizard beant (10)
汚れを取り除くと表皮が擦れた部分が白くなりました。
汚れが染み込んでカモフラージュされていたことがわかります。

 

 

 

 

lizard beant (11)
内側の牛革部材にも各部に擦れ傷が見られます。

 

 

 

 

 

lizard beant (12)
革が擦り切れて欠損している箇所も・・・・

 

 

 

 

 

lizard beant (13)
各部に強化加工を施して傷を補修した後、補色加工します。

 

 

 

 

 

lizard beant (15)
こんな感じで小キズや汚れがなくなりスッキリ!

 

 

 

 

 

 

lizard beant (17)
リニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 

 

 

lizard beant (18)
小銭入れのファスナー裏の擦れまで綺麗になりました。

 

 

 

 

lizard beant (19)
強化加工された折り曲げ部は丈夫でコバ仕上げも完了です。

 

 

 

 

lizard beant (20)
加工前の画像と比較いただくと丈夫さやスッキリ感が伝わるのでは?

高価な財布ですがボロボロの状態で使用すると、
エルメスらしさも感じられず残念です。
何より損傷の進行が加速しますので早め早めのメンテナンスが肝心です。

大切にご使用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

 

(お手紙紹介です)

レザークリエーション様
お世話になります。
昨日 エルメス財布を受け取りました。
折り曲げ部分やベロ革部分がボロボロだったはずですが、
見るからに“スッキリ!!”
こんなに変わるものなのですね。。。驚きました。
 修理不可能だと思っていたので、ボロボロになるまで使っていましたが、
次回からは早目に修理をお願いしようと思います。
 実は、この赤のベアンと交互に使うつもりで他色のリザードベアンを使っておりましたが、
そちらも色のせいか、四隅の擦れが目立ちます。
全体的にはまだ新しい感じなのですが、このまま使うよりも先に補強して頂いた方が良いのではないかと思ってます。
近いうちにそちらもお送りして、見て頂こうと思っておりますので、
どうぞよろしくお願い致します。
 この度は、本当にありがとうございました。
名古屋市 K 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
高品質で良い財布ですので大切に長く愛用ください。
ホームページに記載通り、
多忙のため昨年末から修理の受付を停止していますが、
数ヶ月先には再開できる予定です。
時期は未定ですが再開しましたらホームページに記載いたします。
ありがとうございました。

ブルガリ長財布のリニューアルリペア

bvlgari wallet (1)
ブルガリの長財布です。

 

 

 

 

 

bvlgari wallet (2)
各部に擦れ傷が多数見られます。

 

 

 

 

 

bvlgari wallet (3)
カブセ天部やベロ革は傷も深くて重傷です。

その他の部分は綺麗な状態に見えますが・・・・・

 

 

 

 

 

bvlgari wallet (4)
カブセを開くと色あせや汚れが全体に見られることが一目瞭然ですねぇ~。

カブセ裏など内部材は外面と違う素材で色も違いますので、
素材ごとに加工して組み立てなおす必要が・・・・

 

 

 

 

 

bvlgari wallet (5)
カブセ裏と同様に擦れ傷や汚れが全体に見られます。

小銭入れやポケットの内張りにまで本革が使用された高品質な財布ですので、
解体して各部に強化加工を施しながら見た目も整えます。

 

 

 

 

 

bvlgari wallet (6)
ホックやロック金具も取り外して解体です。

 

 

 

 

 

 

bvlgari wallet (7)
折り曲げ部には擦り切れ穴も見られます。

 

 

 

 

 

bvlgari wallet (8)
反対側も同様に。。。。

 

 

 

 

 

bvlgari wallet (9)
全体リニューアルリペアの完了です。

 

 

 

 

 

bvlgari wallet (10)
重症だったカブセ天部やベロ革も綺麗になりました。

 

 

 

 

 

bvlgari wallet (11)
折り曲げ部も擦り切れ穴を補修して強化芯材を入れ込んでいます。

 

 

 

 

 

 

bvlgari wallet (13)
ホツレや擦り切れ穴もなくなり、人前でカブセを開いても問題なしです。

毎日愛用する財布は傷みやすく損傷は避けようがありません。
丁寧に使用することが良い状態を維持する秘訣です。

ブランド財布と呼べる品質で作成された良い財布ですので大切にご使用ください。

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索