ヴィトン小銭入れ


2005年製造のモノグラムの小銭入れです。

 

 

 

 


カブセの裏側の革が波打ち変形で膨らんでいます。
水没したことが原因で素材の硬化もあり基本的には諦めるしかありません。

 

 

 

 


ポケットの中は人目に触れませんが波打ち変形しています。

外面のモノグラム地とサイズが合わなくなっていますので、
解体すると組み立てるのが不可能になり水濡れは致命傷です。

 

 

 


合成皮革素材の内張りは劣化しています。
解体する以外に改善させる道はありません。

 

 

 

 


組み立て直すことは困難であると理解しながらもバラバラに。。。
モノグラム地も長方形とは言えないほど縮んで変形しています。

 

 

 

 


水濡れでふやけた紙の芯材も取除いて強化芯材を入れ込みます。

 

 

 

 


変形したマチ部材も擦切れて穴が空いています。

 

 

 

 


合成皮革の内張りは、すべて取除いて本革で作製交換して、
リニューアルリペアの完了です。

 

 

 

 


マチ部材の擦り切れヤブレも強化しながら補正して修復しました。

 

 

 

 


カブセ裏の大きな波打ち変形も改善させています。

 

 

 

 


コンパクトなコインケースですが複雑な構造でパーツも多く、
取り外した芯材や内張りだけでも沢山あります。

取り返しが付かない水没変形でしたが、
内張りのベタツキ劣化の心配が無くなり各部の強化で丈夫に仕上げています。
少しずつ馴染ませながら大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

レザークリエーション様

本日小銭入れ受け取りました。
ヨレヨレでみる影もなかったヴィトンが
パリッとした姿に生まれ変わって帰って
きました。
丁寧な修理ありがとうございました。
可愛がって大切に使っていきたいと思ってます。

 
北海道 I 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
丈夫な構造に仕上げていますので、
少しずつ馴染ませながら大切に長くご愛用ください。

サンジャック修理


ルイヴィトン エピのサン・ジャックとキーケースです。

 

 

 

 

 


持ち手コバ面の塗料が剥がれていますので・・・

 

 

 

 


本体に持ち手のコバ塗料が色移りしています。

 

 

 

 

赤いエピに黒い塗料が目立ちます。

凹凸がある特殊な表面のエピ革に付着した汚れを取除くのは困難です。
しかも、革を着色するための塗料が付着したとなると・・・

 

 

 

 


持ち手の劣化したコバ塗料は取除いて仕上げ直します。

 

 

 

 


本体天部もコバ塗料の劣化が見られますので仕上げ直します。

 

 

 

 


大きく重いバッグですので負担が掛かる持ち手付け根は強化します。

 

 

 

 


大きな損傷はありませんが付け根に負担があることはわかります。

 

 

 

 


裏側から見ても同様に。。。

 

 

 

 


ルイヴィトンらしいデザインのサン・ジャックですが、
底面あたりの構造は特徴的です。

 

 

 


底面には大きく裂けて白い芯材が露出した部分が見られます。
通常の使用では部分的に裂けることは希ですが自転車のカゴは要注意。

 

 

 

 


キーケースは当社でリニューアルリペアしたものです。
ホルダー金具が少し動くとのことで金具を付け直しします。

 

 

 

 


金具を取り外して取り付け穴を強化しました。

取り付け穴が金具の両端ならグラグラしないのですが、
取り付け穴が中央で並んでいますので、
古くなったキーケースで金具が動くのは構造的な問題が大きいです。

 

 

 


持ち手を取り外して付け根付近を解体しました。

 

 

 

 


付け根から本体天部付近まで広範囲に強化芯材を入れ込んで組み立てます。
薄い革を貼り合わせただけの構造ですので付け根の強化は効果的です。

 

 

 

 


持ち手付け根4カ所の強化加工とコバ面の仕上げ直しの完了です。

 

 

 

 


付着していた黒い塗料汚れも目立たなくなりました。

 

 

 

 


裂けていた底面も補修補色加工で改善させています。

 

 

 

 


ホルダー金具も固定完了です。

 

 

 

 


本体の天部と持ち手だけでなく両側のマチ部材もコバ仕上げしました。
塗料汚れやコバ面が改善すると全体的にスッキリします。

持ち手付け根の強化加工を施したことで安心して活用いただけます。
大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

有限会社レザークリエーション 御中

お世話になっております。
〇〇〇〇です。

昨日、バックとキーケース受け取りました。
返信が遅くなってしまいご迷惑おかけしたにも関わらず、
とても丁寧な梱包でお送りいただきありがとうございます。

バックもキーケースも新品になって届き、
前回同様とても丁寧なリペアで感激いたしました。

まだまだ暑い日が続きますが、ご自愛ください。
本当にありがとうございました。

千葉県 N 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
負担の掛かる持ち手付け根が丈夫になったことで、
安心して活用いただけます。
大切に長くご愛用ください。

LVとCHANEL


シャネルのトラベルラインとルイヴィトンのリポーターです。

 

 

 

 

 


ファスナーのエレメントが磨り減って噛み合わない状態です。
ファスナーは消耗パーツですので2カ所とも交換します。

 

 

 

 


ショルダー先端の革パーツも本体側の付け根革も限界を迎えています。

 

 

 

 


こちら側の付け根革は交換歴がありますが、
4カ所とも丈夫に作製交換します。

 

 

 

 


スムーズに動かないファスナーの開閉で負担が掛かったのか?
内張りが破れて大きく口が空いています。

裂けた部分よりも大きく解体して強化しながら修復します。

 

 

 

 


トラベルラインは持ち手の芯材交換を施します。

 

 

 

 


取り外し可能なショルダーベルトですので、
付け根革も丈夫な物ではありませんが限界を超えています。

 

 

 


反対側も擦切れて芯材が露出していますので作製交換します。

 

 

 

 


リポーターと同様のダブルファスナーで複雑な構造ですので、
持ち手の芯材交換や付け根革の作製交換のためには数カ所の解体が必要。

 

 

 

 


ファスナーとショルダーベルトを解体。

 

 

 

 


シャネルも持ち手とショルダー付け根革を解体。

 

 

 

 


シャネルの芯材は無数の亀裂があり剥がし取るとボロボロ。
強化加工をお勧めした理由がわかると思います。

 

 

 

 


刻印入りカシメ金具を再生してヌメ革パーツの作製交換の完了です。

どちらのパーツも一枚革を折り曲げただけの既製品の構造では無く、
裏側にも同じヌメ革を貼り合わせて強化芯材も挟み込んでいます。

 

 

 


内張りのヤブレも改善してファスナーの開閉もスムーズです。

 

 

 

 


シャネルのトラベルラインも劣化した芯材を取除いて、
強化芯材を入れ込みハゲハゲだったコバ面を仕上げ直しました。

 

 

 

 


作製交換した付け根革も強化芯材を入れ込んでいます。

 

 

 

 


当社で加工した部分は新品時より丈夫に仕上げていますので、
安心して活用いただけます。

大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

先ほどバッグ2点、受け取りました!
とっても綺麗に丈夫にして頂いて、嬉しいです。
本当にありがとうございました。
早速これからお出かけに持って行きます!
可愛いおまけの〇〇〇〇〇〇も大切に使わせていただきますね。
残暑が厳しいですが、お身体どうぞおいとい下さい。

北海道 K 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
丁寧に活用すれば長く活躍してくれる状態ですので、
大切に長くご愛用ください。

 

プラダ内布ヤブレ


ルイヴィトン エピ財布とロンシャン長財布とプラダのバッグです。

 

 

 

 


ロンシャン長財布には全体に擦れが見られますが、
今回は外周ホツレ部の縫い直しのみのご依頼です。

 

 

 

 


底の折り曲げ部だけでなくカブセ付け根も負担が掛かり傷みやすい部分です。

 

 

 

 


部材を接着して縫い直します。

 

 

 

 


最高品質時代のエピの長財布ですが各部に損傷が見られます。

 

 

 

 


底の折り曲げ部は縫い直す部分が擦り切れて無くなっています。

基本的には手遅れと判断される修理店が多くなる症状ですので、
メンテナンスのタイミングとしては遅いです。

 

 

 


カブセの折り曲げ部も縫い直す部分が無くなっていますので手遅れです。

 

 

 

 


反対側も擦り切れて大きく口が開いています。

 

 

 

 


カブセ裏は手垢汚れなどで黒くなり数カ所にボールペン汚れもあります。

 

 

 

 


マチ部材も表皮が剥がれて白くなった部分があり変形も見られます。
マチ部材にもボールペン汚れがあります。

 

 

 

 


プラダは定番の内布ヤブレです。

 

 

 

 


画像の様な状態で縫製されているのが本来の姿ですが・・・

 

 

 

 


手縫いで全体的に自己流修理されています。

 

 

 

 


この辺りも同様に。。。

自己流で手縫いされた部分を解体するのは手間が掛かるだけでなく、
無数の針穴を開けて損傷を与えていますので残念です。

 

 

 


エピの財布はリニューアルリペア加工を施します。

 

 

 

 


マチ部材は擦れやボールペン汚れだけでなく変形が重傷です。

 

 

 

 


張り合わされた薄い革を破らないように剥がして強化芯材を入れます。

 

 

 

 


マチ革は0.2ミリの厚みですので指先で裂くことができます。

 

 

 

 


底やカブセの折り曲げ部も内張りを剥がして強化しながら修復します。

 

 

 

 


カブセ裏や小銭入れの中など汚れを取り除くと擦れ具合が鮮明です。

 

 

 

 


プラダの内張りは解体して縫い合わせ部には強化加工を施し縫製します。

 

 

 

 


擦れや汚れを改善させながら組み立て直しリニューアルリペアの完了です。

 

 

 

 


折り曲げ部の復元強化加工も完了して縫製できる状態に復活です。

 

 

 

 


底の折り曲げ部も同様に。。。。

 

 

 

 


擦れやボールペン汚れだけでなく変形型崩れも改善させながら、
マチ部材は丈夫に復活。

 

 

 

 


ホック金具も磨き直してボールペン汚れも目立たなくなりました。

 

 

 

 


プラダの内張りも手縫いあとが無くなりスッキリです。
全体的に強化して縫製していますのでバッグ全体が強度アップです。

 

 

 

 


3点とも引き続き活用いただける状態に復活していますので、
丁寧に取り扱いながら大切に長くご愛用ください。

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バケットの内張り


ルイヴィトンのバケットです。

 

 

 

 


附属ポーチに付着している白い汚れを見れば内張りの劣化がわかります。

 

 

 

 


附属ポーチの中の合成皮革もベタベタです。

 

 

 

 


合成皮革素材の内張りは年月とともに経年劣化でベタベタになります。

 

 

 

 


少し指先が触れるだけで表面が溶けるように剥がれます。

 

 

 

 


本体も附属ポーチも解体。
内張りの作製交換は大きく解体する必要があり手間が掛かります。

 

 

 

 


附属ポーチの内張りの作製交換の完了です。

 

 

 

 


デザインを変えること無く作製交換しています。

 

 

 

 


合成皮革から本革にしたことでベタツキ劣化の心配が無くなり、
安心して活用いただけます。

劣化した合成皮革の色移り汚れも改善させていますので、
大切に長くご愛用ください。

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LV長財布の修理


ダミエグラフィットとモノグラムの長財布です。
長年の使用で、どちらの財布も疲れた状態に見えます。

 

 

 

 


内部材は使い込んだ感じですが活用には問題ない状態です。

 

 

 

 


折り曲げ部は強化加工が必要です。

 

 

 

 


反対側も同様に。。。。

折り曲げ部を強化しながら外周のコバ面を仕上げ直します。

 

 

 

 


モノグラム財布も折り曲げ部は口が空き、内部材に擦れが目立ちます。

 

 

 

 


反対側も折り曲げ部は口が空き、カブセに変形が見られます。
コバ面もスレスレで重傷です。

 

 

 

 


モノグラム地の欠損や縮みはメンテナンスが遅すぎたのが原因。

 

 

 

 


最高品質時代の財布だけに手遅れ状態にしてしまったことが残念です。

 

 

 

 


生産からの年月を考えると十分すぎるほど頑張ってくれたと思います。

 

 

 

 


擦れや色あせだけでなく革も劣化しています。

 

 

 

 


手遅れと言える財布ですが引き続き活用いただけるように、
リニューアルリペア加工を施します。

 

 

 

 


解体からスタート。

 

 

 

 


0.3ミリ厚の薄い革が張り合わされたマチ部材を剥がしたところです。

素材自体が弱っていますので接着された革を破らないように解体するのは、
慎重な作業が必要です。

強化芯材を挟み込んで負担が掛かるマチ部材を丈夫にします。

 

 

 


モノグラム地と内部材も剥がして芯材交換や強化加工を施します。

 

 

 

 


ダミエ財布の折り曲げ部に強化芯材を入れ込んだところです。

 

 

 

 


こちら側も同様に。。。

 

 

 

 


モノグラム財布の汚れを取除くと擦れ具合が鮮明。

 

 

 

 


小銭入れの中。

 

 

 

 


良い革が使用されていた頃の財布ですが残念すぎる状態です。
各部を強化しながら見た目を整え、組み立て直します。

 

 

 

 


ダミエグラフィット財布の折り曲げ部強化とコバ仕上げ、
モノグラム財布のリニューアルリペアの完了です。

 

 

 


強化されたマチ部材は変形や擦れや汚れも改善させながら、
構造的には新品時より丈夫になっています。

 

 

 

 


ダミエ財布の折り曲げ部も丈夫になりコバ面の仕上げ直しも完了。

 

 

 

 


手遅れ状態だったモノグラム財布も引き続き活用出来る状態に復活して、
折り曲げ部を強化したダミエグラフィット財布ともども、
疲れ果てた感じがなくなりました。

擦れや汚れは活用すれば避けられないものですが、
構造的に丈夫になった財布は安心です。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索