モノグラム財布変形

m61725 (1)
2003年に作成されたルイヴィトンの長財布です。

 

 

 

 

 

m61725 (2)
カブセの外周はコバ面の塗料が剥がれています。

 

 

 

 

 

m61725 (3)
カブセ全体が反り返って変形しています。
10年以上が経過した財布でモノグラム地が縮んでいることが原因です。

 

 

 

 

 

m61725 (4)
この角度からコバ面が見えるほど外周が反り立っています。

 

 

 

 

 

m61725 (13)
カブセで隠れる内側も同じモノグラム素材ですので変形が少し見られます。

 

 

 

 

 

m61725 (5)
擦れやすい部分は糸が擦り切れてホツレが見られます。

 

 

 

 

 

m61725 (6)
底角も同様に。。。。

 

 

 

 

 

m61725 (7)
今回はカブセの変形を出来る限り改善させる加工を承りましたが、
このように解体してしまうと縮んだモノグラム地と内部材のサイズが合わなくなります。

難易度の高い加工になりますので直営店や他店様では断られてしまう加工です。

 

 

 

 

m61725 (8)
芯材を取り除くとモノグラム地の変形がよくわかります。
強化芯材を入れ込みながら変形を補正して縫製します。

 

 

 

 

 

m61725 (9)
長年頑張ってくれた芯材を取り除き強化芯材でカブセの補正加工の完了です。

 

 

 

 

 

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基本的に脱着が不可能なホック金具も元通りに。

 

 

 

 

m61725 (11)
ホツレ部も縫い直して外周のコバ面も仕上げ直しています。

 

 

 

 

 

m61725 (12)
財布では傷みやすい折り曲げ部も強化加工を施しておきました。

 

 

 

 

 

m61725 (14)
カブセの変形補正で見た目が改善したことよりも、
同時に施した折り曲げ部の強化加工の方が長く愛用いただく上では、
有効な加工です。

丁寧に使用していても素材の経年劣化は避けられませんが、
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

 

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LV二つ折り財布

vuitton (1)
ルイヴィトンのエピとダミエ・グラフィットの二つ折り財布です。
3点とも折り曲げ部の修理を承りました。

 

 

 

 

 

vuitton (2)
革が擦り切れて欠損していますので縫い直すこともできない状態です。

この状態になると基本的には手遅れですので、
修理する部分が擦り減って無くなる前にメンテナンスするのが最善です。

 

 

 

 

 

vuitton (3)
反対側も穴が空いています。

 

 

 

 

vuitton (4)
角部も同様に。。。。

 

 

 

 

 

vuitton (5)
黒のエピも同様に。。。。

 

 

 

 

 

vuitton (6)
同様に。。。。

 

 

 

 

vuitton (7)
ダミエはホツレの縫い直しとコバ面の仕上げ直しで大丈夫です。

 

 

 

 

 

vuitton (8)
こちら側も大きな欠損はありません。

 

 

 

 

 

vuitton (9)
上側の折り曲げ部は問題ありませんが・・・・

 

 

 

 

 

vuitton (10)
下側の折り曲げ部は鋭角に変形しています。
傷みやすい状態ですので、こちら側は強化しておきます。

 

 

 

 

vuitton (11)
解体して強化芯材を入れ込みながら大きな穴を塞いで縫製します。

 

 

 

 

 

vuitton (12)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

vuitton (13)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

vuitton (14)
これくらいの擦り切れ穴ですとステッチのラインも残っていますので、
良い状態を保つ上ではギリギリセーフです。

 

 

 

 

vuitton (15)
元の縫い穴どおりに縫製してコバ面を仕上げ直します。

 

 

 

 

 

vuitton (16)
こちらは強化芯材を入れ込みます。

 

 

 

 

 

vuitton (17)
折り曲げ部の復元強化加工の完了です。

 

 

 

 

 

vuitton (18)
重症だった下側の折り曲げ部も縫製可能な状態になり、
ダミエの鋭角だった折り曲げ部も強化補正して縫い直しました。

 

 

 

 

 

vuitton (19)
二つ折り財布は折り曲げ部を良い状態に保てれば長く愛用可能です。
革が擦り切れて穴が空くほど重症化してから加工するよりも、
出来る限り早い段階で強化しておけば良い状態を保ちやすくなります。

強化しながら縫製可能な状態に復活しましたので、
大切に長くご愛用ください。

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エピのパスケース

m63207 (1)
ルイヴィトン エピのパスケースです。
全体に擦れが見られ表皮が剥がれた部分には汚れが染み込んでいます。

 

 

 

 

 

m63207 (2)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

m63207 (3)
合成皮革は使用されていないので長く愛用できるアイテムです。

 

 

 

 

 

m63207 (4)
折り曲げ部は革が擦り切れて穴が空いています。
ここまで擦り切れると縫い直すこともできません。

 

 

 

 

 

m63207 (5)
反対側も同様に。。。。

 

 

 

 

 

m63207 (6)
染み込んだ汚れを取り除いて補修補色加工を施します。

 

 

 

 

 

m63207 (7)
汚れを取り除いてみると表皮が剥がれた部分が鮮明です。
折り曲げ部は解体して復元強化加工を施します。

 

 

 

 

 

m63207 (8)
反対側も同様に。。。。

 

 

 

 

 

 

m63207 (9)
外面の補修補色加工と折り曲げ部の復元強化加工の完了です。

 

 

 

 

 

m63207 (10)
欠損していた折り曲げ部も強化しながら縫製しています。

 

 

 

 

 

m63207 (11)
毎日のように使用するパスケースはバッグの中でも擦れやすく、
傷みやすいアイテムです。

バッグの中で他のものと擦れないようにするなどの工夫で、
良い状態を保ちやすくなります。
大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

レザークリエーションさま

お世話になります、〇〇〇〇です。
本日、エピ定期入れを受領しましたのでご連絡させていただきます。

ブログも拝見いたしました。
丁寧に修理くださいまして、ありがとうございます。
びっくりするほど綺麗になって帰ってきて、とても嬉しいです。
アドバイスいただきましたとおり、
摩擦など軽減できるよう工夫をして大切に使っていきたいと思います。

またブランド品の修理依頼などあります際には、
お願いさせていただければと思います。

ありがとうございました。

神奈川県 T 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
大切に愛用していても傷みは発生してしまいますので、
革が擦り切れて重症化してしまう前に、
早めのメンテナンスを繰り返すのが最善です。
大切に長くご愛用ください。

延長ショルダー

lv belt (1)
「ショルダーベルトが短くてバッグが使用できない」と未使用のショルダーベルトを
お送りいただきました。

 

 

 

 

lv belt (2)
尾錠穴を見てもショルダーベルトはバッグに取り付けていない状態。
使用できないままではバッグ本体も残念です。

 

 

 

 

lv belt (3)
20センチ長いサイズでショルダーベルトを作成しました。

 

 

 

 

lv belt (4)
比較してもデザインは同様に作成したベルトには強化芯材も入れています。
これで、使用できなかったバッグも活用いただけそうです。

 

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アーツィの擦れ傷

empreinte artsy (1)
ルイヴィトン アンプラント アーツィ です。

白系の革のバッグですので持ち手は本体より少し汚れていますが、
全体的には綺麗に使用されている印象です。

 

 

 

 

 

empreinte artsy (2)
前後面はシンプルに見えるバッグですがマチはお洒落。

 

 

 

 

 

empreinte artsy (3)
金具が擦れてしまう部分ですので避けられない損傷ですがマチ天部はスレスレ。

表皮が剥がれて革の繊維が露出していますので、
部分的に補修してから周囲の色に合わせて部分的に補色します。

 

 

 

 

empreinte artsy (4)
天部口周りも汚れや擦れが避けられない部分です。

 

 

 

 

 

empreinte artsy (5)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

empreinte artsy (6)
底角の4か所は大きくスレスレ。

 

 

 

 

 

empreinte artsy (7)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

empreinte artsy (8)
各部に汚れも多数見られますので擦れ部以外はクリーニング加工します。

 

 

 

 

 

empreinte artsy (9)
底角の黒く染み込んだ汚れを取り除いたところです。

革の繊維が毛羽立っていますので、このままでは塗料を吸い込んでしまいます。

 

 

 

 

empreinte artsy (10)
底面の外周も擦れやすい部分です。

 

 

 

 

 

empreinte artsy (11)
底面の外周も表皮を整えなければ塗料を吸い込んで発色しない状態です。
予定外ですがこの辺りも改善させようと思います。

 

 

 

 

empreinte artsy (12)
クリーニングと補修補色加工の完了です。

擦れた底角の部分補色加工ですので周囲と違和感のない色合いで仕上げています。

 

 

 

 

 

empreinte artsy (13)
天部口周りの擦れ部も表皮を整える加工を施した後、
周囲の色合いに合わせて補修補色加工しています。

 

 

 

 

 

empreinte artsy (14)
マチ天部も同様に。。。。

 

 

 

 

 

empreinte artsy (15)
黒ずんでいた持ち手の手垢汚れも出来る限り改善させてみました。

 

 

 

 

 

empreinte artsy (16)
持ち手裏面も同様に。。。。

 

 

 

 

 

empreinte artsy (17)
大きなバッグですし白系の革ですので汚れや底角の擦れは避けようがありませんが、
基本構造は丈夫なバッグで素材も良質です。

今回は擦れ部の部分的な補修補色と汚れのクリーニング加工を施しましたが、
活用していれば金具で擦れる部分や底角の擦れは避けられない損傷です。
汚れも目立ちやすい革色ですので丁寧に取り扱う事が良い状態を保つ最善策です。

長く愛用できる良い品ですので、
大切に長くご愛用ください。

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アクセサリーポーチ修理

pochette accessoires (1)
ダミエ財布とアクセサリーポーチです。

 

 

 

 

 

pochette accessoires (2)
ストラップを取り付けるD管金具の付け根が切れています。

本来はバッグの中に付けるポーチですので初期モデルにはD金具はなく、
ファスナーの引手金具にストラップを取り付けていました。
アクセサリーポーチ単体使用する方が増えて大ヒット商品になり、
D金具が追加されたモデルです。

 

 

 

 

pochette accessoires (3)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

pochette accessoires (4)
本体も一部解体が必要な構造ですが復元強化加工のためには必要。

 

 

 

 

 

pochette accessoires (5)
解体して強化加工を施して組み立て直します。

 

 

 

 

 

pochette accessoires (6)
ダミエ財布は外周のコバ面の仕上げ直しです。
内部材とダミエ地が剥がれていますので張り合わせて補修したあと仕上げます。

 

 

 

 

pochette accessoires (7)
底角もコバ塗料が剥がれてダミエ地の断面が白く見えます。

 

 

 

 

 

pochette accessoires (8)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

pochette accessoires (9)
コバ面の仕上げ直し完了です。

 

 

 

 

pochette accessoires (10)
同様に。。。。

財布は擦れやすい外周のメンテナンスを怠らなければ、
良い状態を保ちやすく長く愛用することができます。

 

 

 

 

 

pochette accessoires (11)
アクセサリーポーチの付け根革も復元強化加工の完了です。

 

 

 

 

pochette accessoires (12)
小さなポーチですので丈夫には仕上げられていなかった付け根革も、
見た目を変えることなく強度アップさせています。

 

 

 

 

pochette accessoires (13)
どちらも丁寧に取り扱えば長く愛用できる状態です。

大切に長くご愛用ください。

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

レザークリエーション様

昨日無事に修理品を受け取りました。
2品とも、綺麗に修理していただきありがとうございます。
ポーチはストラップをつけてショルダーバッグとして利用していたので
Dリング付近のダメージがずっと気になっており、
財布は、早い時期から擦れが生じてしまいました。
これからは2品とももっと丁寧に取り扱いたいと思います。
かわいいス〇〇〇〇もありがとうございました。
また機会があればよろしくお願い致します。

広島県 K 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
丁寧に使用すれば長く活躍してくれる品ですので、
大切に長くご愛用ください。