アリゲーター(Alligator )のバッグ


ワニの一種でアリゲーター(Alligator )のバッグです。

モスグリーン色の革ですが各部に擦れ傷や色落ちが見受けられます。


各部のコバ面も擦れ傷で各部が白くなっています。

 


この辺りは軽傷なんですが色が剥がれると白くなる革は少しの傷でも目立ちます。

当社では別の色に染め変える色変え加工を承っていません。

別の色に染め変えると自然に付いてしまう傷の下から
元の色が出てきて傷が目立って残念なことになってしまうからです。

染め替え加工したては何色に仕上げても綺麗なんですが、
持ち主が長年愛用されることを考えると無責任な染め替え加工はできません!

この辺りもスレスレ状態です


この辺りも・・・・


ショルダーベルトにも・・・・


ご覧の様に各部に色落ちや擦れ傷が見られますが、
何故か、今回は底面の補修をします?


底角は傷みやすい部分ですので、仕方ありませんねぇ~


しかし、他の部分の損傷に比べると、かなり軽傷のようなんですが・・・・


ご依頼通り、底角の補修補色加工を施しました。


底面だけの加工を承りましたが・・・・

他に加工を施すべき部分は沢山あるので全体的には変わり映えしない状態です。
業者を経由した間接的な依頼でしたので指示書通りの加工で完了です!

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

クロコダイル(CROCODILE) バッグの擦れ傷


2012年5月29日のブログでご紹介したクロコダイルのバッグです。

https://brand-repair.com/brandbag-doctor/クロコ・ワニ革バッグの補修補色加工
前回の記事では重傷だった底角付近を補修しましたが、

重傷だった部分が綺麗になると他の箇所も気になるもので・・・・

 

 


各所にこのような擦れ傷がありますが、前回の記事を参照ください。

 

 

内側やベルトの裏側などワニ革でない部分の擦れ傷もあります。

 


全体的に補修補色加工を施しました。

 


スレスレだったカブセ天部やマチの天部も綺麗になっています。

 

 


この辺りも全体的に色剥がれしていた部分ですが本来の姿に!

 

 


傷みやすい箇所なんで損傷が重傷だった持ち手も綺麗でしょ!

 


予定外の内側も補色加工してあります。


たとえば、汚れた車を洗車してワックスをかける時に車の四隅だけ綺麗に磨いても、
汚れた車は綺麗にみえません。

使い込んだバッグはご本人が気にしてなくても全体に小傷がついています。
一番ひどい部分だけ綺麗にすれば2番目に重傷だった箇所が1番に繰り上がり目立ちます。

まだ新しい品を突然、汚したり傷つけてしまうなどのトラブル時に
部分補修加工は有効な手段です。
長年使い込まれたものを綺麗にしたい時は、全体的にケアすることが得策です。

当社ではバッグや財布を現品診断して最良の加工内容をご提案しています。
「追加でポテトも、いかがですか?」みたいな売上アップのためのご提案はしていません!

修理する必要のないものや大切でない品は修理をおすすめしていませんので、
結果的に修理を承る数よりも、お断りする事の方が多くなってしまいます。

大切に長く愛用したいと思える品に出会える機会は多くないはずです。
修理して使い続けたいと思える大切な品でしたら当社のアドバイスを
参考にしていただけると幸いです。

 

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ワニ革バッグの補修加工

大切なブランドバッグのリペア日記

ワニ革やトカゲ革など爬虫類の素材の加工は専門的なノウハウが必要です。

特別な素材ですので生産する工房も爬虫類の素材を扱う工房は爬虫類に特化しています。

大切なブランドバッグのリペア日記

前面の左よりのカブセの下あたりのアップ画像です。

牛革でもワニ革でもバッグや財布を作成するためには革の厚みを整える必要があります。

ワニ革などの爬虫類は革が硬いので、かなり薄く加工されているのですが、

薄く加工しすぎて画像の様に穴が空いてしまう事が生産過程でよくあります。

よ~く見て見ると穴が空いた部分に塗料を塗って誤魔化そうとした形跡があります。目

大切なブランドバッグのリペア日記

左マチにも漉きヤブレが多数あります。

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ワニ革には硬い甲羅の部分と伸縮する柔らかい溝の部分があり、元々の厚みや特性が違うため、

機械で均一に薄く加工すると溝の部分が漉き破れてフ割れを起こしてしまいます。ショック!

大切なブランドバッグのリペア日記

この様に穴が空いていると損傷具合が判りやすいのですが、表面的には破れていない部分も

かなり薄い状態です。

ワニ革のバッグや財布を使用していて「フ割れ」の症状が後から出る事も多いです。

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正面のフ割れ補修の完了です。

このバッグはワニ革の裏面にスポンジの芯材が貼り込まれた構造でしたので

内張りを解体してスポンジとワニ革を剥がした部分に強化加工を施して再生しました。チョキ

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左マチも同様の加工を施していますので頑丈です。

ワニ革など爬虫類のバッグの作成は特殊な技術と手間暇が必要で素材の取り扱いにも

細心の注意が必要なため高額商品になってしまうのも理解できるところです。

しかし、最近は驚くほど低価格な爬虫類バッグも多数出回っているのが現状です。

製品になったバッグから、どのような芯材が使用され作り上げられているか判断する事は困難です。

メーカーは牛革からワニ革に素材変更して作成するだけで高額商品になるメリットがありますが、

外観はワニ革でもワニ革バッグに施すべき加工が欠落している事が多いです。パンチ!

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とりあえず、フ割れ個所は復元強化加工で修復して丈夫に仕上げていますが、

全体に使用された芯材は黒い1ミリの厚みしかないスポンジですので、かなり心配です。しょぼん

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クロコ長財布の修理

大切なブランドバッグのリペア日記

ワニ革の長財布です。

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毎日のように使用する財布は各部に擦れキズが付いてしまいます。しょぼん

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カブセ外周のコバ(厚み部分)が塗料が剥がれて芯材が白く露出しています。

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カブセ開いてみると・・・・

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ポケットの中央天部にキズがあり白くなっています。目

お札などを取りだす時に爪が当たる部分ですので使い傷みですから仕方ない損傷ですね!

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小銭入れファスナーが大きく破れています。ショック!

財布のファスナー交換の中で一番ややこしい!作り込みがされたファスナーの取り付けですので、

交換するのは手間暇が掛かり難しいです。あせる

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財布の解体だけでなく内張りなども剥がさなければ元通りにファスナー交換できません。

ばらしも大変ですが組み立ては、もっと大変でファスナー交換できない修理店も多いはずです。DASH!

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カブセ外周や底角の折り曲げ部など補修補色の完成です!
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爪でキズ付いたポケット天部も綺麗になりました。チョキ

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ファスナー交換も完了!

ファスナーを縫いとめるステッチが外観から見えない様な縫製がされている財布は

かなりの部材を解体しないとファスナー交換出来ません。

急いでいる時など雑な開閉をしてしまうファスナーですが丁寧に取り扱うと長持ちします。

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小キズが多数あると高価な財布も残念に見えてしまいますが、

全体の色ハゲ部の補修補色とファスナー交換で元気になりました!音譜

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クロコ・ワニ革バッグの補修補色加工

大切なブランドバッグのリペア日記

ワニ革素材のバーキン型バッグです。

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各部に擦れキズが多数あります。ショック!

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カブセやベルトは開閉の度に爪が当たるのでキズ付きやすい部分です。

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黒いバッグの表面が剥がれて白くなるとバッグ全体が古びた印象になり残念です。

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底角付近は4か所とも重症です。ガーン

底角が重症なだけに他の部分はあまり気にならないらしく、今回は底角だけを補修します。

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一番傷みやすい部分なんで他の部分の擦れキズと比べれば修理したい気持ちは理解できます。

しかし、底角だけを綺麗にすると今まで気にしなかった擦れキズが目立つようになるのですが・・・・

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ご依頼通り、底角4か所のみ補修補色加工しました。

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傷みやすい部分ですので早め早めの対策が最良です。

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ご依頼より広範囲に補修しておきましたが、カブセやマチなどには擦れキズが多数あります。

底角付近は綺麗になりましたが全体の印象に大きな変化はありません。
高価なバッグですし全体的に補修される方がスッキリしますし耐久性もアップします。

特に周囲のパイピング革は擦り切れて破れてしまうと本体を解体する高額修理になります。

軽傷な内にメンテナンスを施されると費用的にも安上がりですし綺麗な状態で使い続けることができます。

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ロエベ・ボストンバッグのクリーニング

大切なブランドバッグのリペア日記

中型サイズのロエベのボストンバッグです。

かなり以前の品で上質なボストンですが全体にキズや汚れが目立ちます。ガーン

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底角は革の表面が擦り切れて表皮が無くなっています。ショック!

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革が凸凹になるほどのキズは表皮を補修して整えなければ補色しても染まりません。しょぼん

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後ろ面ですが、大きなキズが目立ちます。汗

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このままでは残念すぎます。しょぼん

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持ち手の擦れや汚れも重症です。

全体にある沢山のキズを一つ一つ補修して整えた後、補色加工を施します。メラメラ

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キズ補修に悪戦苦闘しましたが補修補色加工の完了です。

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光の加減でブルーに見えたり、グレーに見えたりする微妙な色合いです。

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角部は擦れキズが重症でしたが綺麗になりました。チョキ

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底角も均一な色合いで染め直しできました!

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一番重症だった持ち手も、なんとかなりました。ニコニコ

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後ろ面の大きなキズも目立たなくなりました。

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同じく後ろ面ですが、アップで撮影しますとグレーに見えます。目

不思議な色合いがお洒落なんですが調色作業は難しくて大変でした。あせる

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ロエベの紋章もキズだらけでしたがブランドらしさの復活ですね!

上質でお洒落なボストンが綺麗になると旅行に出かけたくなりますね。音譜

大切にご使用ください。

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